世界に誇れる日本

日本人はもともと精神性の高い民族と言われています。

それが伺えるエピソードをいくつかご紹介します。

◇おんぶの習慣

昔から日本人には赤ちゃんををおんぶする習慣があります。

母親の体に密着するため情緒が安定し、深い信頼関係が生まれます。

近代の欧米にはおんぶをする習慣がありませんでした。

アメリカの心理学者が来日したときに母親が赤ちゃんを

おんぶしている姿を見て、

「だから非行が少なく、素直に育つのだ」と感心したと言います。

◇米軍と靴磨きの少年

戦後、あるアメリカの進駐軍兵士が日本に来た時のこと。

日本人の少年にに靴磨きをしてもらった。

聞けば両親を亡くして妹と二人で生き抜かねばならない

苦しい状況にいることを知った。

兵士がバターとジャムを塗ったパンを渡すと、

その少年はお礼を言って大事そうに箱へしまった。

なぜ箱へしまったのか、お腹は空いていないのかと尋ねると、

家で待っている妹と分け合って食べるのだと言う。

この兵士は、こんなにつらい状況の中でたった一片のパンを

分け合おうとする少年の姿に深く感銘を受け、「日本は必ず甦る」と思った。

◇東日本大震災において

商品が散乱したスーパーでは律儀にそれを拾い、レジに並んでお金を払っていた。

多くの人が必要最低限な分だけを購入していた。

運転が再開した電車の中では、混雑しているのに

お年寄りが妊婦に席を譲る光景が見られた。

一方都内では、帰宅難民となった人達が駅のホームで整列して待っていた。

また、多くの人が徒歩での帰宅を余儀なくされたが、

順序よく歩き、騒ぎはなかった。

海外からは「なぜあんなに冷静でいられるのか」という驚きと、

日本人のモラルの高さへ賞賛の声が集まった。

戦後、日本ではそれまでの素晴らしい独自の精神や習慣などが失われていきました。

しかし、東日本大震災後の人々の行動から日本人の本質を垣間見ることとなりまし
た。

やはり、日本人として誇れる根本的な部分はまだ残っていると思います。

表面には見えなくても、たかだか数十年で無くなるものではないのでしょう。

日本人には大きな可能性が秘められている氣がしてなりません。

そのためにも健康な体と精神を取り戻す必要があります。

園部 知紗