タンパク質についての誤解

タンパク質をたくさん摂れば健康になる!?

今でも日本人の中に蔓延しているタンパク質への大いなる誤解。

これが解けなければ、病氣も増え続けるばかり・・・

「肉類は良質のタンパク質」だと考える人が世間の大半を占めています。

テレビでもそのように言われるので、信じてしまうのも

無理はないかもしれませんが、事実とかけ離れているため、

やはり病氣が増え続けているのです。

肉類を食べない人は、人から「タンパク質は一体何から摂っているのか?」

「肉類は良質のタンパク質だから、食べるべきだ」と言われる事があると思います。

私自身も肉類を食べませんので、このような忠告(?)は本当に飽きるほど聞かされました。

肉を食べればスタミナがつき、強い体になる・・・

戦後ドイツの栄養学者カール・フォイトが唱える栄養学が日本に入ってきてからの事です。

しかし、この説が間違っているということは、過去の事例によっても明らかなのです。

デンマークの栄養学者ヒンド・ヘーデは、医科大学で健康を保つには肉を食べなければならないと教わり、肉をたくさん食べました。

しかし、体調を崩し、頭も冴えなくなったので、肉を減らしてみたら体調が良くなりました。

そして肉をやめてみたら、さらに体調が良くなり、心身ともに爽快になったというのです。

ヘーデは、体重67kgを保つのにタンパク質は1日当たり20gあれば足りるとしました。
ドイツのフォイト博士の1日当たり118g必要という説とは全く異なります。

第一次世界大戦中、食糧大臣となったヘーデは、イギリスによって食糧封鎖された状況の中、穀物が不足するという理由から、それを餌とする国内の家畜動物を全て殺してしまいました。

動物たちにとっては氣の毒な事でしたが、この政策の結果、終戦まで栄養失調者や餓死者を出さず、国民の健康状態がとてもよくなりました。

一方、ドイツは、フォイト博士の弟子のルブナーの指導で「肉を食べてスタミナをつけよう」と肉食を奨励しました。

穀物や野菜を動物に与えて、その肉を人間が食べるべきと考え、その通りに実行しました。

その結果、食糧が間に合わず、戦争の後半では栄養不良者や餓死者を出し、国土に敵を一歩も入れなかったのに戦いに敗れたため、ドイツの敗北はルブナーのせいだと批判する人もいました。

この明暗が分かれた歴史から私たちは学ぶことができます。

戦後日本に入ってきた間違った栄養学を自ら手放すことが健康で長生きする道につながっていきます。

園部 知紗

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