【一般無料】すべての虐待を止める唯一の方法(どうぶつの声)

・段ボールから漏れた悲鳴

・ブリーダーは職業ではない

・どんな仕事をするかで最期が決まる

・幼児虐待とどうぶつ虐待

・〇〇を止めることは全てに繋がる

この度、宇都宮動物園がGW10連休初日に公開したブログが、ネット上で注目を集めています。
そのタイトルは「許さない」、です。
一体何が起こったのでしょうか。

先月27日夜に公開された宇都宮動物園の飼育員ブログには、その日、飼育員用の出入り口に無造作に置かれた段ボールに入った子犬が捨てられていたのを発見したことが記されています。

昨年から続いていて今回が3回目。
昨年11月中旬に4頭、11月末に7頭、そして今年4月27日に9頭を保護し、更に元職員が保護した9頭も含めると、この短期間で、合計29頭のラブラドールレトリーバー系とゴールデンレトリーバー系の子犬を保護したとあります。

捨てられていた状況や子犬の系統と性格が似ていること、ペットシーツを大量に箱買いしたと思われる段ボールに入れられていたことから、おそらく同じ繁殖業者の人間が捨てたのではないか、と書かれています。

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飼育員さんはこう言いました。
「ブログを書くことを悩んだ」と。

なぜ昨年11月から今まで黙っていたのか、なぜすぐに世間に知らせなかったのか。
ブログからは飼育員さんの心の葛藤が痛いほど伝わってきました。
以下、抜粋です。

「どうしてこんなことができるのか……悲しい?悔しい?
もう表現できない、言葉にできない感情でぐちゃぐちゃです。

正直、このブログを書くことも悩みました。
書くことで、子犬を捨てた犯人を多少追い詰めることはできても。
じゃあ、今度は違う場所に捨てられたら?
もしその捨てられた場所が人があまり立ち入らない場所だったら?

救えない命を生むことに繋がりかねない…そう考えると、書くべきなのか否か何時間も悩みました。

でも、他の飼育員ともたくさん話し合い、解決に向かう第一歩として書く(動く)ことを決め、今のブログ更新に至ります。

今日、犬を捨てた人間に言いたいです。
絶対許さない。
絶対にこのままじゃおかない。

私が言いたいことは以上です。」

飼育員さんはブログで紹介することで「動物園なら捨ててもいいんだ」という安易な考えを生むのではないか、他の場所に捨てられてそのまま命を落とすことになるのではないか、という思いから、これまで公表できなかったといいます。
しかし、今回で3回目ともなり、もう我慢できないとの思いからみんなで話し合って世間に公表することにしたそうです。

幸いなことに、保護した20頭のうち19頭は里親が見つかり、残る1頭のゴールデンレトリバー(と思われる)「でん」は園に残り、ショーで活躍する犬として元氣に訓練を受けています。

一頭の子犬も保健所に送ることなく命を救った職員さん達の判断は正しかったと思います。
動物園自体の賛否には今回は言及はしませんが…
この一件を機に、これからもっと多くの氣付きに発展していくことを期待したいです。

彼らが〇〇を止めれば、これからもっと命に対する氣付きは加速されるでしょう…。

現在、彼らは、毎週末に園内で犬のしつけ教室も開催しています。

「近所からクレームがきたから」「やんちゃすぎて手におえないから」といった理由で捨てられる命を1頭でも減らしたいとの思いから皆で始めた教室。
今回の事だけを考えたら、入り口に防犯カメラを設置して、園に捨てられなければそれで解決なのかと言えばそうではない、「捨てさせない」「これ以上増やさない」事が一番大事な取り組みだと、飼育員さんは言います。

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(園のアイドルとなった「でん」)

先日のメールニュースでペットの殺処分の動画がアップされました。
色んな感じ方をされる方もいるかと思いますが、あれは非常に貴重な映像です。
なぜなら、本来捨てられた犬は誰の目に留まることもなく、人知れず死んでいくしかないからです。
どれだけ悲しい声を上げながら絶命していくか…まだ観ていない人は是非観てください。
彼らの声を映像で残してくれた、本来誰も見る事もなかった彼らの最期の姿を見てください。
数年前、あの映像を見た時、命と引き換えに残した彼らのメッセージを絶対に埋もれさせてはいけないと強く思いました。

ペットショップで命を簡単に買う人は、簡単に命を捨てます。
実際、犬を買っては捨てて、を繰り返す女性に、ネグレクトや幼児虐待が多いと言われています。
命をお金で買う事は、種は違えど、人身売買と同じことをしています。
だから命観が非常に乏しい人間が多いのです。
そして責任感と優しさがありません。
ショーケースに入っている犬をみて「可哀そう」と思わず「可愛い」と思うのですから、感性が自然観から大きくズレているのでしょう。

永伊監督がよく仰っていますが、犬を飼う人には「ペット税」をかけるべきです。
責任感もお金もない人でも簡単に購入出来る恐ろしいシステムがペットショップです。
以前、地方のペットショップで見た恐ろしい謳い文句。
「36回ローン頭金なし!未成年者さま歓迎!!」
…一体何のたたき売りでしょうか。
どんな人間であってもお構いなしに命を売りつける非常識なペット産業!
売る方も無責任なら買う方も無責任。
繁殖業者もペットショップも、仕事としても職業としても一切認めていませんが、こんな商売をしていたら、絶対に良い死に方はしないと思います。
意図的に金のために命を製造するペット産業は、自然の摂理に大きく反しています。

現在我が国の犬猫の殺処分数は年間約10万匹。
犬の殺処分は、NHKで特番も組まれるほど今は多くの関心を集め、殺処分の削減に様々な人が声をあげています。
しかしながら、殺処分ゼロを達成している都道府県はまだ少ないのが現状です。
東京都はオリンピックの2020年までに殺処分ゼロを目標に掲げていましたが、ではそれに対して何らかの策や具体的な動きはあるの?と疑問しかありません。
あと半年しかないのに…あの発言はただのファッションだったのかと思ってしまいます。

やはり大切な事程、政治家には任せられません。
私達が徹底して「犬を買わない、そして捨てないこと」を実践し、周りに伝えていくしかありません。

このブログを書いている金曜日は全国の保健所で犬の殺処分が行われます。
保健所内に抑留された犬達は、金曜日の朝になると、異様な空氣を察するといいます。
敏感な犬達は牢屋に入った日から、ほとんど食事を摂らなくなります。
当初、鳴いたり吠えたりしていた犬のほとんどが翌日にはピタッと鳴きやみ、静かになります。
そしてみんな下を向きうな垂れて目を合わそうとしなくなります。
犬達は自分の死刑が一刻一刻近づいていることを知るのです。

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特別なことはしなくていい、ただ、この現実を周りの人につたえ、日本をもっと命を大切にする国に変えませんか。

もうすぐ6月。

今年ももう折り返しに入ります。

あっという間のこの半年の間で、一体どれだけの子どもの虐待事件がこの国で起こったでしょうか。
何故そんなことが出来るのか、同じ人間と思えない残酷非道な虐待ばかりです。
この大きな歪みはどこからきているのでしょうか。

大きな一つの要因として、戦後押し付けられた西洋文化の「肉食」があると思います。

哺乳類は同胞であり、本来人間の仲間です。
それが戦後、仲間を食べるという奇行に走った事が日本人が狂いだした大きな原因と感じます。

「同胞を縛り上げて殺して喰ってしまえ」

肉を食べる度にこの残酷なメッセージが細胞に刻まれていってる事を殆どの人が氣付いていません。

60兆個の細胞にそんなメッセージが刻まれていたら、命を命とも思わない恐ろしい人間が出来上がるでしょう。
泣いて謝る我が子を見下ろし、殴り続ける事も出来るのでしょう。
痩せていく我が子を見てなんとも感じなくもなるのでしょう。

幼児虐待は命観に対する最終警告ではないでしょうか。

そんな人間にペット問題を問うたところで、分かりうるはずもありません。

そう、全ては「食」で決まるのです。

食が血肉、細胞を作り、腸内細菌を作ります。
私達の思考は菌、いわゆる微生物によって作られます。

「食が狂えば思考が狂う」

自分の食を正し、周りの食を正していくことで、幼児虐待も、どうぶつ虐待も無くすことに必ず繋がります。

今回、ペットの殺処分について書きましたが、これを読んでも何をしていいかわからない人は、まず自分の食を見直して下さい。

肉を食べていないか。
玄米を食べているか。
植物性発酵食品を摂っているか。

そして自分の身近な人の食を正してあげてください。
それが自分の為、子どものため、どうぶつの為、そして地球の為になります。

肉食が全ての命への虐待に繋がるのなら、肉をやめる事は全ての命への思いやりへと繋がります。

小田奈々