【一般無料】清涼飲料水の怖さと水分補給(健康基礎講座)

・清涼飲料水は○○を摂り過ぎる
・○○○が薄くなり、生活習慣のリスクも上がる!
・体を回復させる水分補給

暑くなると、需要が増える清涼飲料水。

運動を日常的にしている人の中には、普段から清涼飲料水を飲んでいる人もいる事でしょう。

「乾いた体を潤す」といったキャッチコピーも使われているように
清涼飲料水で水分補給する事に抵抗を感じていない人は、世の中に多いように思います。

しかし、糖分が多く含まれているため高血糖状態になり、飲み続けると糖尿病にかかるリスクが高くなります。

清涼飲料水500ml中には、約50~60gもの砂糖が入っています。

水500mlにこれだけの砂糖を入れたら甘すぎて飲めませんよね。

しかし、ここにクエン酸などの酸味料を加え、香料で香りを足して着色料で色をつけると、
「飲める」清涼飲料水が出来上がります。

清涼飲料水をよく飲む人は、飲んだ時に「スッキリする」と感じる人もいるでしょう。
しかし、それは砂糖が体内に入った時に起きる多幸感によるものです。

決して疲れが取れたという訳ではないので注意してください。

血糖値が急激に上昇すると、インスリンが大量に分泌されて低血糖に陥るので、体がだるくなる、イライラするなど不調が表れます。

甘味は味覚の中で一番コントロールが効かないので、ついつい食べ過ぎてしまいます。

砂糖の入ったお菓子など、美味しくて食べ過ぎた事は誰にも経験があると思います。

糖分が大量に体内に入って高血糖状態になると、喉が乾いてまた清涼飲料水を飲みたくなる。

水と比べて、一度にたくさん飲めてしまうのが怖いところです。

メーカーは1本でも多く売りたいから、飲みやすいように作りますが、消費者は飲むほど健康を犠牲にしていきます。

もともと人間は、食事で主食の米や果物から糖分をいただいていました。

しかし、清涼飲料水やお菓子など砂糖が入った加工食品を食べるようになると、体は蝕まれていきます。

清涼飲料水には口当たりを良くするため重合リン酸塩が添加されています。
これが体内に入ると、カルシウムが奪われていきますので、虫歯が増え、骨が脆くなります。

頭がい骨も薄くなるので、頭をぶつけた時の衝撃は強くなり、脳への影響も心配されます。

また、清涼飲料水の摂り過ぎは脳の働きを低下させます。
考える力が低下する、物事を創造する事が苦手になる、精神が不安定になるなど。

自分から進んで考えたり行動する力が無くなっていきますので、仕事や家事に身が入らなくなってしまいます。

また、お子さんには安易に清涼飲料水を飲ませないようにしてください。

将来社会に出て働く立場になった時、体や心に受けたダメージが大きな障壁になってしまいますので、誤った習慣を身につけないことが大切です。

甘いものの脳に及ぼす影響は深刻で、認知症患者の80%が甘いもの好きだという事が分かっています。

また、清涼飲料水を飲む人ほど、脳梗塞にかかるリスクが高くなります。

本来砂糖は嗜好品ではなく、もともと薬として使われていました。
つまり、ある目的の為に決められた量を必要に応じて使うということです。

例えば、冬山で遭難して意識が朦朧としているような状況において、危険な状態から回復させるため、すぐエネルギーになる糖分を摂取するというような場合です。

深刻な状況を脱するために一時的に使う程度にとどめていた砂糖が、スーパーでいつでも手に入れられるようになった今、自分で砂糖の摂取量をコントロールする事が大切です。

暑くなると需要が増える清涼飲料水ですが、体内のバランスが崩れてしまうのでお勧めできません。

暑い時に水分を摂る場合、水を摂りながら塩も補給する事が大切です。

水分だけ補給して塩分を摂らないと、血液の塩分濃度が薄まります。
すると体は塩分濃度を調整しようとして、体内の水分を汗や尿としてさらに出そうとします。

その結果、体内の水分がさらに減って脱水症状を引き起こし、熱中症の重症化にもつながります。

汗をかくと体内のミネラルも外へ出ていきますので、水分補給と合わせてミネラル補給も欠かせません。

私達の体液の組成と海水の成分構成はよく似ているため、海水から作られた安全でミネラルが豊富な塩を水と一緒に摂るのが望ましいです。

ミネラルは体内の水分調整、有害物質の解毒、血圧の調整や血液循環など、様々な生理機能に関わっていますので、不足することがないよう補給してください。

この先もしばらく暑さが続きますが、体調管理しながら暑さを乗り切っていきましょう。

山本 和佳