【一般無料】心の不調を治す食養生(健康基礎講座)

・それは心の疲れではない!?

・病院には行かず、食事を見直そう

・やっぱり、○○は元気の元だった!

現代社会に生きているとストレスの要因は多くあり、心が疲れてしまう人を多く見受けます。

心が疲れたら、しっかり休んでリラックスした時間を持つ事は大切です。

しかし、それでも疲れが取れなかったら・・・・

疲労はどんどん蓄積されていき、さらに進むとうつになる可能性もあるのです。

心の働きは、脳内の神経伝達物質の働きに影響を受けています。

例えば、セロトニンはリラックスをもたらし、ドーパミンはやる気を出します。

心が疲れたと感じる時、脳のエネルギーが不足して神経伝達物質が上手く働きません。

神経伝達物質の働きを活性させるためには、食事から必要な栄養を摂ることが大切です。

今回は多くの現代人が感じている心の不調と、食事との関係についてお話いたします。

例えば、「やる気が出ない」「思考力の低下」は病気まで行かないものの、確実に仕事や家事に影響して、ストレスを倍増させてしまいます。

◇やる気が出ない

エネルギーが不足すると、仕事や家事など日常活動そのものを低下させてしまいます。

3大栄養素の炭水化物、タンパク質、脂質をエネルギーに変えるにはビタミンB群の働きが必要不可欠です。

以下の項目に当てはまる場合、ビタミンB群が不足している可能性があります。

・好きな事に対してもやる気が起きない
・周囲に対する反応が鈍くなった
・本を読んでも内容がなかなか頭に入らない

特にナイアシンが不足すると、うつ傾向になりやすいので注意してください。

また、アルコールを分解する過程でビタミンB群を多く消費するため、よくお酒を飲む人はビタミンB群が不足しやすいので、食べ物から補っていきましょう。

今回はビタミンB群の中でも、特に脳のな働きに影響するものをご紹介します。

<ビタミンB1>

糖質をエネルギーに変えて、心身を元気にしてくれます。
糖質を摂り過ぎるとビタミンB1の不足を招き、イライラしたり憂うつになります。

ビタミンB1を含む食材:うなぎ、大豆、大豆製品、ピーナッツ、玄米など

<ビタミンB6>

脳や神経伝達物質の生成に関わっていて、心を穏やかにする作用があります。
不足すると神経が高ぶったり、寝つきが悪くなるほか、学習能力が低下を招きます。

ビタミンB6を含む食材:かつお、まぐろ、鮭、さんま、さば、バナナなど

<ビタミンB3(ナイアシン)>

3大栄養素をエネルギーに変え、心身に活力を与えてくれます。
体の成長や生殖機能に必要なビタミンで、神経や脳の機能にも関わっています。

一方で不足すると無気力、心の不安定を引き起こします。

また、お酒と一緒に食べることで悪酔いしにくくなる作用もありますよ。

ビタミンB3を含む食材:たらこ、かつお、まぐろ、かじき、さば、ピーナッツ、玄米

<ビタミンB12>

神経伝達物質の合成を促して精神の安定をもたらし、集中力や記憶力がアップします。

葉酸と一緒に働いて造血作用を促すので、貧血の改善も期待できます。
また、睡眠リズムを整えて規則正しい生活を支えます。

ビタミンB12を含む食材:牡蠣、さんま、あさり、しじみ

<葉酸>

胎児の中枢神経の発達に関わっているので、特に妊娠中の方は意識して摂ってください。

葉酸を含む食材:ほたて、菜の花、ほうれん草など

体と心の働きに密接に関わっているビタミンB群は、食事から摂ることも大切ですが、同時に体内から無駄に排出させないようにする事も忘れてはいけません。

ジャンクフードやインスタント食品、加工食品を食べていると、体内のビタミンB群が不足してしまうので、普段から食事を整える事も重要です。

◇思考力の低下

仕事をする時、コミュニケーションする時、物事を判断する時、本を読む時など、あらゆる活動において人間は思考しています。

以下の項目に心当たりがある場合、タンパク質(アミノ酸)が不足している可能性があります。

・人の話を聞いていて、話の流れが分からなくなることがある。
・同じことを何度も話していると言われる。
・以前と比べて仕事を片づけるのに時間がかかっている。

細胞の受容体はタンパク質で出来ていて、神経と神経をつなぐ働きをしています。

タンパク質が不足すると、頭の回転が悪くなったり、新しいアイデアが思いつかない、頭の切り替えが出来なくなってしまいます。

また、タンパク質は脳神経細胞同士のネットワークを作りますので、不足すると頭の中で同じことをぐるぐる考えて、頭の切り替えが出来なくなります。

タンパク質が体内に取り込まれるとアミノ酸に分解され、人間の体に合うタンパク質に作り替えられます。

そのため、アミノ酸を食材から摂ることも体内のタンパク質を補うのに大変有効なのです。

タンパク質(アミノ酸)を含む食材:玄米、納豆、味噌、キャベツ、ブロッコリー、アスパラガス、アボカド、バナナなど

玄米は完全栄養食品とも言われる程、栄養が豊富でバランスに優れています。
腸内で発酵して善玉菌を増やして免疫力を上げ、良質な栄養は血液に乗って全身に運ばれます。

白米は栄養分が詰まっている胚芽が取り除かれていて栄養はほとんど残っていないため、消化吸収の際、臓器に負担をかけてしまいます。

白米で食事をする場合、玄米菜食と同等の栄養を摂ることなど不可能です。

白米は外食の時くらいにとどめ、家では玄米を食べてください。

心の不調が改善されれば、重い鎖から解放されるので、それだけでもやる気アップ、仕事がはかどるなど、前に進む力が加速します。

不調を感じた時は、リラックスしたり気分転換するのも大切ですが、
合わせて食事の改善をして根本的な問題にアプローチすれば、より効果が高めることが出来ます。

山本 和佳