【一般無料】テレビが子どもの脳を壊す(健康基礎講座)

・テレビを見た後の子どもの反応
・意外なところに表れていた行動の変化
・テレビを見る子どもは、○○する能力が身につかない?

暮らしが便利な時代になり、家庭では全自動洗濯機や全自動食洗器のようにスイッチを押せば全部やってくれる道具もあります。

そのような時代の中でも、子育てはアナログな部分が残されています。
子育てにはデジタルは出来るだけ介入しない方が良いのです。

例えばテレビはどこの家にもあり、子どもは生まれた時からテレビがある環境で育ちます。

中には子どもが大人しくなるからという理由で、テレビをお守り替わりにして見せている家庭もあります。
しかし、この事が子どもの成長に視床が出てきてしまいます。

テレビを見ると子どもにどのような影響が表れるのかについて具体的にお伝えいたします。

毎日家事や育児で忙しいお母さんにとって、子どもにテレビを見させている時はおとなしくしているので助かっていると思われるかもしれません。

しかし、そうした習慣は発達中の子どもに悪影響を与えている事実を知ってほしいと思います。

幼い子どもは視覚からの刺激に対して、まだ上手く対応出来ないのです。

本来、私達は自分の目を通して周りの世界を見ています。

それに対して、テレビは制作側の操作によって、様々な角度からの映像を次々に映し出します。

大人はテレビを見ながら家事をしたりする事も出来ますが、まだテレビを映像として客観的に理解する段階の前の子どもは、テレビを見ると体の動きが止まります。

人間の全身の筋肉は連動していて、重いものを持ち上げる時は歯を食いしばります。

目の筋肉は近くや遠くの物を見たり、動いているものを目で追ったりして常に動いています。

しかし、テレビを見ている時は画面に焦点を合わせて、そこから視点を動かすことはありません。
幼い子どもがテレビを見ている時、画面をじっと見つめて体は静止しています。

子どもがテレビをじっと見ているのは夢中になているからではなく、全身の筋肉反応によるものです。
視覚からの強烈な情報をまだ処理出来ず、脳の一部分に負担をかけて体の動きはなおざりになってしまいます。

多くの人はテレビを見た後に体がぐったりした経験があると思いますが、子どもは大人よりも顕著に表れて、体に負担をかけてしまいます。

また、テレビを見るという行為は受け身であり、相互コミュニケーションではないところにも問題があります。

映像に子どもが反応しても、テレビはそれに応えてくれる訳ではありません。ただ一方的に映像を見ていると、脳の中で目の前の事に反応する部位が働きます。

すると、自分から働きかける、想像する、考えるといった自発的な行動や物事の背景を想像する力が十分に育たない恐れがあるのです。

人間は生まれてから成長する過程において、人間関係の中で人間らしさが形成されていきます。

子どもの体は7歳までに出来上がると言われています。
自分が人間であることを学んでいき、感覚器官や内臓の機能が形成される大切な時期です。

人間は生まれただけでは人間として生きてくことが出来ません。
健やかに成長するためにも、お母さんや家族とのコミュニケーションが必要なのです。

大人はテレビからの情報を分類して取り入れています。
ニュースを見る時、教養番組、お笑い番組を見る時、それぞれ見る目的は違いますし、映像情報の受け取り方も異なるはずです。

例えば必要だと判断した情報は記憶し、そうでないと判断した情報は忘れるといったように情報を振り分けています。これは経験によって出来るようになる事です。

しかし、体が発達段階の子どもには、テレビの映像が強烈な視覚情報として入っていきます。
この時、想像したり考える脳の部位は働きが低下していて、その後の発達に悪影響を及ぼします。

実際にテレビを見る事が、子どもの対人関係の発達を阻害する事が分かっています。

ただ言葉が遅れるというだけにとどまらず、他者と共感する感情の発達の障害、喜びや悲しみを共有し合う事の障害が表れるのです。

テレビを見る時間が長くなる分、人間関係をもつ時間が少なくなってしまいます。

幼い子にとっては、お母さんが一番の理解者であるはずですが、コミュニケーションが希薄になってしまうと、顔を見合わせて笑ったり、同じものを見て何かを感じるといった経験も持てなくなってしまう。

このことは、その後の成長だけでなく、成人して社会の中で活動する際にも支障が出てしまうでしょう。

アメリカの有名な精神科医が次のような言葉を述べています。

「人間が人と関係する機能を失えば失うほど、人間としての存在の意味や価値を失ってしまう。
あるいは、自分で自分の中に、そういった価値や意味を見出す力を失ってしまう」

人間は、ただ呼吸をして食べ物があれば生きていけるわけではありません。
必ず他者との関わりを必要とし、言葉を交わしたり、一緒に何かを見たり体験する事で互いに交流する。

大人も子どもも交流を前提とした活動をするのが本来の姿であり、そこに意味や価値があると述べています。

もちろん、ゆっくりくつろいだり、考え事をしたりと自分の時間を持つことは大切です。
ただ、それは人との関係を築く(間接的であっても)ために行われることが前提です。

今の日本は、引きこもりが100万人を超えています。
その中で、特に若い人はデジタル漬けになっている人がほとんどではないでしょうか。

テレビやゲーム漬けになることを、本当は本人さえも望んでいないと思うのです。
何かが起きた時にキレやすい精神は、やはり健康ではありません。

大変かもしれませんが、幼いうちから子どもが過ごす環境に両親が配慮する事が大切です。。
特に2歳になるまではテレビを見させる事は、極力控えるのが賢明です。

「テレビが無いと、子どもがじっとしないから困ってしまう・・・」と心配されたお母さん。

例えテレビが無くても、子育ては出来るので安心してください。
子どもが本当に求めているのはテレビではなく、お母さんですから。

子どもの首がすわっていれば、おんぶをしてください。
おんぶは家事をしながら大切なコミュニケーションを取れる、昔から伝わる子育ての知恵です。

お母さんの背中にぴったり接しているとお母さんの心音が感じ取れます。
お腹の中にいたときに聞いていた心音は、子どもの氣持ちを音つかせます。

お母さんとしっかり触れ合ったりする事で情緒が豊かになり、自分はここにいて良いんだという安心感が生まれます。

お母さんとのコミュニケーションは五感を刺激します。
お母さんの顔を見て声を聴き、触れ合い、お乳を飲み、お母さんの匂いに安心する。

また、お母さんにとっても、我が子との触れ合いによって愛情が育まれます。
すると「子どもをしっかり守ろう」「子どものために美味しい料理を作ろう」と、子育てに積極的に取り組むようになります。

お母さんも子どもも互いにコミュニケーションを必要としています。お母さんは我が子と触れ合う事で、お母さんらしくなっていきます。

手先を使ったり、体を動かしたり、想像力を広げて遊ぶ絵本の世界など、テレビなんかよりも楽しい事をいっぱい経験させてあげてください。

テレビと現実の世界の区別がつくようになったら、時間と番組を決めて見るようにしてください。
ただ、無理に見せる必要はありません。子どもにとってテレビの視聴時間は、少ないに越したことは無いのです。

デジタル社会は便利な反面、それに頼り過ぎると人間の機能を低下させ、さらに悪化すると人間として社会で生きていくことさえ困難になりかねません。

テレビに子守をさせている先に、このような未来が待っていたらどうでしょうか。
目先の楽に逃げてしまうと、後で苦労する事になるでしょう。

子どもの成長を妨げないよう、テレビとの付き合い方には配慮が必要です。

山本 和佳

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