【一般無料】脳にストレスを溜めない食事(健康基礎講座)

・ファストフードが脳に影響する問題

・ホルモンから見た和食の利点

近年、うつ病をはじめとする精神の病を抱える人が増えています。
2017年時点では精神疾患で医療機関にかかっている人が400万人を超え、国民の約30人に1人が受診している計算になります。

ストレスを長期的に感じたり、短期的でも強烈にストレスを感じると精神バランスを崩してしまいますが、ストレスというのは人間関係や仕事だけが原因ではありません。

日々の食事の摂り方次第では、脳にとってストレスとなってしまいます。

例えば、ビタミンの一種である葉酸は胎児の脳機能を作るために必要な栄養素です。
妊娠中のお母さんが葉酸不足になると、生まれてくる子どもの脳機能に障害が出る危険性があります。

また、鉄が欠乏すると貧血になり、体だけではなく脳も酸素不足になって頭痛や体のだるさが伴います。

食べた物の栄養が脳のエネルギーになりますが、今ではその食事が崩壊し、脳にストレスをかけてしまっているのです。

和食を食べてきた日本人の食文化はすっかり変わり果て、肉を食べ、動物性脂質や糖質が過剰なファーストフードや洋食に傾いている人がほとんどです。

脳の働きに関係する栄養はビタミン、ミネラル、魚の油に含まれるDHAやEPAなどがありますが、ファーストフードにはこれらの栄養はありません。

その上に怖いのは習慣性です。

脂質と糖質を一緒に摂ると、ホルモンや脳機能を変化させ、習慣になりやすいので
若い時にこのような食事に馴染んでしまうと、そのまま何十年も食べ続けるようになるのです。

始めのうちは頭の片隅で「体に悪いだろうな。」と思うかもしれませんが、習慣化すると疑問に思う事も無くなってしまう。

脂肪や砂糖が多い食事はまるで麻薬です。

ファーストフード、インスタント食品、クッキー、ケーキ、パン、冷凍食品、お惣菜など

どれもスーパーなど身近な場所で目にするものばかりです。

毎日、必ずどれかを食べている人も多い事でしょう。
というより、癖になって止められないという方が正確かもしれません。

これらを食べ続けている人が途中で止めると、ニコチン中毒に似た反応を示します。
タバコも簡単に止められない人が多い実態を見ても、どれほど中毒性が高いか察することができます。

合法の麻薬が、いつでもどこでも安価で手軽に手に入る社会は、便利というよりも恐ろしいという事に氣づかないといけません。

また、欧米から入ってきた食事も脂質や糖質が多いのが特徴です。
洋食はメインディッシュがあり、それに前菜、スープ、パンがつくメニューが定番です。

動物性脂質や糖質が多く、食物繊維が少ないため、体にも脳にも負担をかけてしまいます。

ファーストフードや洋食の大きな問題点はAGEが発生する点です。

AGEは糖質がタンパク質と結合してできる物質で、炎症や酸化を促進して老化を加速させます。
乳製品や加工食品、高温で焼いた食品にもAGEは多く含まれています。

洋食のメニューでは前菜以外はAGEが多く含まれますので、体は酸化して脳もストレスを受けます。

また、洋食はホルモンの観点から見ても体にとって害悪です。
肉食はもちろんのこと、動物性脂質が多い食事を続けていると、テストステロンというホルモンの分泌が過剰になります。

テストステロンは頑張る氣持ちを奮い立たせる働きをするので、健康な体に必要なホルモンですが、過剰になると攻撃的な行動をとるようになります。

このテストステロンの過剰分泌を抑える食品は大豆、食物繊維、魚の油。
どれも和食でよく食べられるものばかりです。

妊娠中の女性が和食をしっかり食べると長期的に過剰分泌が抑えられるので、子どもは攻撃的にならず、衝動的な行動をとらない、脳にストレスがかかりにくくなります。

高齢で血中のテストステロン濃度が高いと、脳萎縮のリスクが高まります。
これは認知症の兆候でもあり、正常な判断が出来なくなったり、乱暴な行動をとることもあります。

アメリカでは戦争から帰ってきた軍人を対象として、テストステロン濃度と生活態度の関係性を見る調査が行われました。

その結果によると、テストステロン濃度が高いと退役した後も職に就けなかったり、結婚生活が続かないケースが見られました。
また、薬物中毒やアルコール中毒になる人もいて、暴力事件を引き起こす頻度が高いことも明らかになりました。

ホルモンは相対的にバランスをとりながら働いています。
テストステロン濃度が高いと、心をリラックスさせるセロトニンの分泌量が減ってしまいます。

セロトニンは一定量を規則正しく分泌することで、脳全体のバランスを取っていますので、不足するとドーパミンやアドレナリンの暴走を止められなくなり、イライラしたり攻撃的になる、うつ病、最悪の場合は自殺につながります。

テストステロン濃度の過剰は主に食事が原因で、それが脳ストレスの引き金になっているので、該当する人はすぐに食事を改善してください。

和食は脂質や糖質が過剰になりにくい上に栄養バランスも上手くとりやすいため、理想的な食事として今では海外からも高く評価されています。

和食の構成は洋食とは全く異なります。
一汁三菜の場合は玄米にお味噌汁、主菜、副菜が添えられ、量と栄養の両面で優れています。

副菜はおひたしや煮物のほかにも、納豆、梅干し、漬け物のようなご飯の友もありますので四菜、五菜になることもあります。
多くの種類を少量ずつ食べられ、ご飯が進むように出来ていて主食を重要視している点も和食の良いところです。

和食にはAGEを含むメニューは少なく、テストステロンを抑える食品を多く摂れますので、体や脳への負担をかけません。

そして、何よりも腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整える事が最大の利点です。
免疫機能を高めて、ホルモンのバランスも良くなります。

食事を間違えるということは、考え間違いを引き起こすことに繋がります。
しかし、食べている張本人はなかなか氣づきません。

生きている間は自分の力で生活するのが本来の在り方ですが、それが叶わなくなっているのは現代人が背負った罰のようなものではないでしょうか。

なるべく病氣を遠ざけるよう、日々の食事の正しい選択は重要です。

山本和佳

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