【一般無料】呼吸から体を変える(健康基礎講座)

・体の中心を使って呼吸する

・呼吸の仕方で体が変わる

・活力あふれる体のベース

・氣持ちも変わっていく!


当たり前のように身近に存在しているものほど普段は意識することも少ないですが、
その存在は極めて重要でもあります。

人間を含めた生き物は、生まれてから死ぬまで呼吸を繰り返します。

食事は1日2食でも十分生きていけますが、呼吸は眠っている時も何かに夢中になっている時も絶えず行っています。

酸素を取り込んで二酸化炭素を出す。
体にとっては食事以上にこのシンプルな働きが重要だということが分かります。

呼吸と一口に言っても、ただ吸って吐けば良いというものではありません。
それは呼吸の質によってその人の心身の状態が変わってくるからです。

体に合った呼吸をすれば体内の循環が上手くいきますが、呼吸の仕方を間違えるとあちこちで滞りが出来てしまいます。

いつでもどこでも、体一つあれば出来る呼吸という健康法。
身につけて損はありません。

では、体のしくみに合った呼吸とは何でしょうか。
まず呼吸の深さが絶対条件であり、丹田を使うことです。

丹田とはおへその約10センチ下に位置する、生命力が生まれる体の中心部分を指します。
丹田は胃や腸のように形ある器官ではありませんが、その存在は確かなものとして武術などでは丹田が使われてきました。

おそらく多くの人は、おへそが体の中心部分だと思っているのではないでしょうか。
しかし、試しに丹田に力を入れてみてください。おへそよりもグッと強い力が入るのが分かります。

武術やスポーツを経験している人は体のブレが無く、呼吸の力も強いですね。
その上、姿勢が良くちゃんと腰が入ってるのは丹田をしっかり使っている証拠です。

深い呼吸をするには、まず丹田を使ってゆっくり息を吐き切ることがポイントです。

丹田呼吸は体に合った呼吸法なので、心身の働きを向上させる効果が高いのです。

ところが、多くの人は胸式呼吸が中心の生活を送っています。
生活が便利になり、思いっきり体を動かさなくなったこと、屋内の狭い空間で過ごす時間が増えた事も関係していると思います。

外に出ても大氣汚染や排氣ガスで空氣が汚れているので、無意識に呼吸が浅くなってしまいます。

また、ストレスは呼吸の乱れに直結しています。
不安、焦り、イライラしていると自然と呼吸は浅く短くなります。

忙しい時に「ちょっと休んで深呼吸をする」というのは氣休めではなく、体も氣持ちも切り替えるために最適な方法です。

丹田呼吸は腹式呼吸と似ているように思われるかもしれませんが、実際は効果に大きな差があります。

腹式呼吸は息を吐く時にお腹の筋肉を収縮させて、二酸化炭素をより多く吐き出します。
その分息を吸う時に多くの酸素を取り込むことができます。胸式呼吸と比べて約2倍の酸素が肺に入ると言われています。

一方、丹田呼吸は腰回りの筋肉を使って呼吸をします。
腹式呼吸でもある程度息を吐く事ができますが、丹田呼吸は肺の中の息を全て吐き出すことが出来ます。
胸式呼吸の約4~5倍の酸素を肺に入れることがでるので、より深くゆったりとした呼吸になります。

酸素を十分に取り込むと体中の細胞が活性して代謝が上がり、病気の予防にもなります。

がんは食事の内容や化学物質による影響が大きいですが、
それ以外にもがんになりやすい人には次のような特徴があります。

・低体温
・免疫力が低い
・自律神経のバランスが崩れている
・体内の酸素量が不足している

これらの要因は互いに作用しあっているので、上記のうち複数に当てはまる人も多いかと思います。

その中で今回のテーマである「呼吸」に直結しているのは酸素量の不足です。

呼吸が浅いと体内に入る酸素量も少ないので、細胞へ酸素が行き渡りません。
すると細胞が活性しないので代謝が下がり、老廃物の排泄が滞ります。

さらに血流も悪くなるので免疫力の低下、低体温を招きます。
この状態が長期間続くと体中の細胞の老化が進み、生活習慣病に繋がってしまいます。

また、浅い呼吸は交感神経が優位になるので緊張状態が続き、ストレスが積み重なります。

仕事をする時や活発に動き回るときは、交感神経が優位になるのですが
それがずっと続くと心身は疲労してしまいます。

一方、深い呼吸は副交感神経を優位にしてリラックスをもたらします。
焦ったり慌てている時に一旦深呼吸をするのは理に叶った行動なのです。

では、普段から呼吸が深い人はただリラックスだけしているのかと言うと、決してそうではありません。

息を吐く時は副交感神経が優位になり、息を吸う時は交感神経が優位になります。
丹田呼吸をすると、これを交互に繰り返すので自律神経のバランスが整います。

呼吸が深い人は体の軸もしっかりしていて何事にも動じない強さがあります。
緊張しながら冷静に対応するというように「緊張」と「リラックス」のバランスがとても良い理想の状態です。

ここまでになるには、しっかりと体で丹田呼吸を覚える必要があります。

便利な生活に慣れると、思いっきり息を吐いたり吸ったりする機会が減り、特に無意識のときは呼吸が浅くなりがちです。

仕事が一段落した時、ふと一人になった時など1日の中でも隙間時間に丹田呼吸をしてみてください。
呼吸に意識を集中して数回繰り返すと、徐々にリラックスしていくのが分かります。

丹田呼吸を実践すると、血流が良くなり体がポカポカと温かくなります。
それと同時に体の余分な緊張が抜けてリラックスし、氣持ちが落ち着いてきます。

人間の体は、深い呼吸をすると同時にイライラすることは無いように出来ています。
いつでも簡単に出来て、即効性が高いのが呼吸の良いところです。

また、寝る前に丹田呼吸をすると睡眠が深くなって目覚めもすっきりしますよ。

丹田呼吸は酸素を多く取り込んで細胞に届けるとともに、体中にエネルギーを巡らせます。

丹田呼吸を繰り返すと腰の周りに筋肉がつくので、腰痛が改善することもあります。
日本人は物を持ち上げたりする時には「腰を入れる」という言葉を使いますが、これも丹田を使うことを指しているのでしょう。

自分の体には生まれつき元氣を作り出す力、エネルギーを生み出す力が備わっている。
そう思うととても心強く、生きている事が有り難く感じられます。

呼吸はほとんどが無意識の時に行われていますが、呼吸を意識的にコントロールすることも出来ます。

呼吸の深さと回数は連動していて、深い呼吸をする人は呼吸回数が1分間に2~3回と少なく、それは寿命にも関わっています。

「長生き」は「息が長い」という意味を持っています。

息の長さは、呼吸をコントロールして訓練した賜物であり、人間の体にとって大きな財産です。

日常で感じる体調不良や病氣の原因の1つに体内の酸素が不足していることもあるので、
深く長い呼吸を身につけていきましょう。

山本 和佳

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