【一般無料】腸内環境と心の関係(健康基礎講座)

・若い人にもうつ症状が増えている

・食事の変化が腸内細菌を減らしてしまった

・和食の要になる食材が幸せの元になっている



コロナ禍の影響で多くの大学は一時お休みになったり、オンライン授業が続き、多くの学生は孤独感や将来への不安など心理面の問題を抱えています。 
ある大学の調査では学生の1割にうつ症状が見られました。

特に親元を離れて一人暮らしを始めた人は、学校に通えず家で一人ぼっちで過ごすのに耐えがたい寂しさや辛さを感じると思います。

うつ症状が急増したのは環境の変化もあるでしょうが、日々の食事も少なからず関係しています。
特に1人暮らしの学生はコンビニ食品が多かったり、朝ごはんを食べないなど食生活が乱れやすい傾向にあります。
その上、大きな社会状況の変化の中にいれば、より不安も大きくなります。


人生80年生きるとしても、その中で色々な事が起こります。
楽しい事もありますが、辛い事や悲しい事、自分の力ではどうすることも出来ない困難は誰の人生にも大なり小なり降りかかってきます。

先人は戦争、飢饉、貧困、病の流行など数々の困難に会いながらも、子孫を残して命を繋いできました。

それが成し遂げられたのは辛い事に耐えたり、乗り越えようとする力、意志の強さや丈夫な体を持っていた事もあるでしょうが、腸内細菌が深く関わっているのです。


腸内環境を整える事で、物事への向かい方や考え方が変わる可能性は十分あります。

そう思うと、わくわくしませんか?
腸内細菌を整える方法は様々ありますが、その中でも比較的続けやすい方法をお伝えします。



人間は脳で考えて行動を支配していると多くの人は考えています。

確かに学校のテストに答えるために勉強するときは頭を使っています。
子どものころから暗記したことを答える教育を受けてきたので、脳が人間の行動を支配していると思うのは無理もありません。

しかし、生物の進化において一番最初に神経系が出来たのは腸であると言われています。


脳と腸は互いに連携していて、腸から指令を送ることもあります。
さらに腸は脳の指令を受けることなく、単独で動くことも出来るのです。


人間の体の免疫機能の70%は腸が担っています。
そのため、免疫機能を上げるためには食事の改善はもちろん大切なのですが、それ以外にも免疫機能を簡単に上げる方法があります。


それは「楽しい事や氣分が良くなる事をイメージする」ことです。


緑いっぱいの大自然の中を歩くところ、美しい南の海の景色を思い描く、美味しい料理を食べるとろ、家族とゆっくりくつろぐところ・・・など楽しい、氣持ちが前向きになる事なら何でも結構です。

このようにじっくりイメージすると、免疫細胞のNK細胞が活性します。
NK細胞は免疫細胞の中でもリーダー的な役割をしていて、体の中を常にパトロールしていて、ウイルスや病原菌などの異物を発見すると、すぐに急行して退治するとても頼もしい存在です。


このイメージ療法はがん治療でも効果を出しています。
楽しい氣分になって、副作用も無くがん細胞が減るのですから一石二鳥ですね。

リラックスしたり幸せな氣持ちをもたらすセロトニン、やる氣を出すドーパミンの材料は腸で作られ、脳へ送られると幸せを感じます。
逆に普段から楽しくしていたり、氣分を良くしていると脳や腸を刺激する事でもこのホルモンの分泌が活発になります。


もし「楽しい事が思い浮かばない・・・」という場合は、まず意図的に笑顔を作ってください。
作った笑顔も心に働きかけます。無理やり笑うと脳を刺激して、だんだんと楽しくなってきます。


脳と腸は繋がっているため、脳が楽しいと感じると腸内細菌も活発になります。

イライラしたり氣持ちが落ち込みやすい人は、腸内細菌のバランスが乱れています。

例えば、人工的な旨味を作る食品添加物や脂っこいものを食べると、瞬間的に幸せを感じるかもしれませんが、脳を錯覚させているに過ぎません。
腸内では悪玉菌が増え、食後にだるくなったり氣持ち悪くなるなど不快感にも襲われます。


繰り返しになってしまいますが、免疫機能を上げるには食事で腸に直接アプローチする方法は必要です。

腸内環境を良くする食材はたくさんありますが、その中でも大豆に注目してみたいと思います。


大豆を抜きにして和食は成立しない程、大豆はとても重要な食材です。
大豆は発酵の過程で栄養価が高くなり、味噌や醤油を作り出します。
また、煮豆や豆腐としてもよく食べられるように様々に形を変えています。

大豆イソフラボンは女性ホルモンが原因でかかると言われる乳がん、卵巣がん、子宮がん、前立腺がんを予防する効果があります。


さらに大豆イソフラボンが腸内細菌によってエクオールという強力ながんを抑制する物質を作り出します。

しかし、食事の欧米化が進んで若い人ほど和食離れが起こり、大豆を食べる量が減っています。
それによって大豆イソフラボンをエクオールに変える腸内細菌の数も減ってきています。


50代以上の人では約半数の人の体内でエクオールが作られますが、10~20代の若い人は20~30%程度と少数の人しか作られません。

和食を食べなくなると腸内細菌の種類も数も減少し、セロトニンやドーパミンの分泌量も減ってしまいます。


大豆は植物性たんぱく質が豊富に含まれ、「畑の肉」とも呼ばれます。
最近ではテレビで度々大豆ミートが紹介されるようになりました。
大手の食肉加工会社でも大豆ミートが開発され、今では多くのスーパーで販売されています。

もちろん加工品ですから食品添加物は入っているのですが、動物を殺して食べるよりずっとましです。



また、腸内細菌の減少は食物繊維の摂取量と関係しています。

大豆や玄米、野菜などに食物繊維は豊富に含まれていますが、これも和食離れとともに摂取量が減っています。

食物繊維は腸内細菌が喜ぶえさになるので、しっかり食物繊維を食べると腸の善玉菌が増えます。

腸内細菌がドーパミンやセロトニンの材料を作って脳へ送る働きをするので、食物繊維を摂る事で幸せホルモンが増えるのです。

いつも楽しそうにしている人、大変な事が起きても明るく乗り越える人は腸内細菌の種類や量が多く、幸せホルモンがたくさん分泌されています。



現代では、多くの人が幸せを感じる事が難しくなっているように思います。

その裏返しなのかゲーム、スマホ、SNSが手離せない人も増えていて、若いほど顕著に表れています。


これらは見ている人を楽しませますが、その場限りで終わる事がほとんどではないでしょうか。
脳を一時的に刺激するものの、心の底から幸せを感じる事は無いでしょう。

幸せを求めるなら、ゲームやSNSをするよりも腸内細菌を整えることが大事です。

人生では災害、経済危機、家族との死別など様々な出来事が起きます。
それをどう捉えて対応し、その後の行動に移すのかが大事であり、その行動は腸内細菌のバランスによって左右されます。


腸内細菌を整えて、日々の中で「幸せだなあ」と感じられる生活を送りましょう。


山本 和佳

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