【一般無料】白砂糖の害 Part2(健康基礎講座)

・体中を狂わせてしまう

・因果関係が分かりにくい不調

・様々な病氣につながっている



前回に引き続き、白砂糖のお話です。

白砂糖が本当に体に良いと思っている人はまずいないと思いますが、その弊害については軽く見られる事が多いのではないでしょうか。


なぜ白砂糖が良くないのか問うと、おそらくほとんどの人は「虫歯になるから」と答えるでしょう。

しかし、実際には虫歯だけではすまず、体中で問題を引き起こします。
白砂糖を食べ続ける限り、じわじわと体はダメージを受けているのです。

何らかの症状が出てきても白砂糖が原因とは氣づかないので、大体は放っておかれます。

白砂糖が体の中で一体どんな悪さをするのか知れば、いくら甘いお菓子が好きな人でもケーキバイキングなど怖ろしくて行く氣になれないでしょう。


白砂糖が体内に入ると、血液が酸性に傾きます。
健康な体において血液は弱酸性を保っているため、酸性になれば異常事態であり、何とかしようと体内のカルシウムを使って血液が中和されます。

この時に骨のカルシウムも奪われるため、甘いもの好きの人は骨が脆くなってしまいます。
甘いものをたくさん食べていると、生まれてくる子どもの骨も弱くなり、虫歯にかかりやすくなります。


丈夫な骨の体に生まれてこられるのは、お母さんの正しい食習慣や生活習慣のおかげです。
骨が強いかそうでないかでは、その後の体の成長や運動能力、精神の安定、賢さなどにも影響が出てきます。


カルシウムが欠乏すると神経過敏、落ち着きが無くなったり、腸の蠕動運動が微弱になるので食べたものが停滞してしまいます。
女性に便秘が多いのは、甘いお菓子とも関係が深いのです。


白砂糖は人工的に作られたものなので、体に上手く作用できず負担をかけてしまいます。

白砂糖はブドウ糖と果糖が結合したショ糖(二糖類)です。
ブドウ糖と果糖はそれぞれ単糖類の時は体に必要な糖分ですが、この2つが一度くっつくと結合が強いため、酵素や胃酸の力でもなかなか切り離すことが出来ません。

白砂糖を何とか消化しようと、体の中では大量の酵素が使われるのです。
また、この時に体内のビタミンやミネラルも大量に奪われてしまいます。


酵素は体が行うあらゆる活動に関わっています。

運動、消化吸収、内臓の働き、汗を出して体温を一定に保つ、考えたり想像する事なども酵素なしでは行われないのです。私達が生きている限り酵素は働き続けます。

酵素を大量に消費すると、その分早く老化して死に至ります。
誤った食生活をしていたり、睡眠不足など生活習慣が乱れていると、酵素を無駄に使ってしまいます。
逆に酵素を温存すれば、老化を遅らせて長生きする事が出来ます。


白砂糖が体に与えるダメージはまだまだあります。
もう1つの大きな問題は腸内細菌が悪化する事です。

消化されずに腸に残った白砂糖は悪玉菌やカビを増やすため、腸内で腐敗が進みます。
この時に腸内で発生するアンモニア、硫化水素、ニトロソアミンなどは血管に入って血液を汚し、全身を巡り細胞も汚してしまいます。


消化したとしても大量の酵素を消費し、消化できなければ腸内を腐敗させてしまう。
どちらにしても、白砂糖は体に深刻なダメージを与えます。


白砂糖が体を蝕んでいると聞いても、特に始めのうちはピンと来ないかもしれません。
なぜなら激しい痛みなどは無く、何となく表れる不調に対して体からのSOSとは氣づきにくいからです。

白砂糖には体の中からダメにしていく怖さがあります。
若い人にもその犠牲になる人が絶えず、実際に非行や犯罪に発展するケースも珍しくありません。


アメリカのカリフォルニア州立大学が行った白砂糖の調査では、驚くべき結果が出ています。

カリフォルニア州やワシントンD.C.にある12箇所の少年院の計8000人を対象にして、白砂糖の摂取量と日常行動の因果関係について調査が行われました。

その報告によると白砂糖を減らしたグループは、減らさなかったグループに比べて反社会行動(暴力、盗み、命令に対する拒否など)が47%も減ったというのです。


氣の毒な話ですが、少年達は白砂糖を大量に摂取するうちにイライラが日常的になり、暴力行動を起こしていたのです。
少年院に入っていた少年のほとんどは缶コーヒーや清涼飲料水などから毎日大量に糖分を摂っていました。


ここまで人を変えてしまうとは、何とも恐ろしい物質ではありませんか。
では、なぜ白砂糖を食べるとイライラしたり暴力行動をとるのでしょうか。

これは体内の血糖値の変化と密接に関係しています。

白砂糖が体内に入ると、血糖値が乱高下して体にダメージを与えます。
高血糖と低血糖は交互に生じ、それによって糖の代謝異常が起きる事が少年の非行に大いに影響しています。


そもそも血糖値とは、血液中のブドウ糖濃度を意味しています。

白砂糖を食べると、まず血糖値が急上昇します。通常、血糖値は一定に保たれているのですが、体にとって緊急事態となるので、血糖値を下げようとインスリンが大量に分泌されます。

すると、血糖値が急激に下がっていわゆる低血糖の状態になります。

甘いものを食べた後で体がだるくなるのも低血糖に陥るからで、他にもイライラしたり、落ち着きがなくなる、冷や汗、震え、頭重感などの症状が表れることもあります。


血糖値がジェットコースターのように急上昇した後、急降下する。
こうした応急処置は、時々であれば体への負担はまだ少なくてすみますが、
毎日繰り返されると徐々にインスリンが上手く分泌されなくなり、低血糖状態になります。

つまり非行少年のように言動が攻撃的になってしまうのです。


逆に甘いものが大好きな人の中には、クヨクヨ落ち込みやすい人も多くいます。
これも低血糖による症状で、表から見れば真逆に見えるかもしれませんが、根本的な原因は同じところにあります。


白砂糖が消化しにくい物質であることは先にも述べましたが、それだけではありません。
消化器の働きを妨げてしまうという大変大きな問題があります。

通常は食べ物が食道を通って胃に入ると、胃酸によってドロドロに溶かされ分解が進みます。

しかし、白砂糖が胃に入ると、胃の働きが止まったり微弱になってしまいます。
この現象を「糖反射」といいます。


順天堂大学で行われた糖反射の実験によると、ブドウ糖濃度が20%の水を1分間に5ccずつ、3分間飲むと短い人で3分、長い人は10分以上も胃の動きが極めて弱くなったそうです。

ということは、普段から清涼飲料水を飲んでいる人はこの実験で飲んだ量をはるかに超えるので、胃の動きが止まっている時間が長いということになります。

胃の蠕動運動がされずに食べた物が長時間とどまると、胃がだんだんと垂れ下がります。
さらに胃腸の筋肉が弾力性を失って、内臓全体が垂れ下がり独特の体型を作ります。


白砂糖は血液を汚すのでがんや糖尿病に繋がるのですが、それとセットで動脈硬化も起こります。

動脈硬化と聞くと、よく連想されるのがコレステロールです。

血中のコレステロール値が高いと血管壁にコレステロールが沈着して、やがて動脈硬化を引き起こします。
コレステロール値増加の原因として一般的には肉や乳製品、卵などの動物性のものが挙げられます。


それに加えて、実は白砂糖もコレステロール値を上げる事が明らかになっています。

白砂糖が体内に入ると脂肪分に変わり、それが蓄積されて高脂血症になってしまいます。
高脂血症は動脈硬化の元になるので、年齢を重ねても健康でいたいと願うなら、やはり白砂糖は控えるべきなのです。


消化の過程でなかなか分解されない白砂糖ですが、実はそのままでも分子がとても小さいので簡単に血液に入ってしまうのです。

それが血液の中を流れているうちに血小板が粘着質をもって血栓になり、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすと言われています。



また、白砂糖は脳の機能にも問題を起こしてしまいます。

高齢の認知症の人の80%以上は甘いものが大好きで、たくさん食べていた事が分かっています。
一方、同年代で認知症でない人の中では甘いもの好きの人は40%を下回っています。

脳の血流が滞る事やカルシウムが不足する事などが影響しています。

白砂糖は、体も精神も芯から抜かれたようにボロボロにしてしまいます。


甘いお菓子が大好きな人は、食べた時の高揚感がクセになって止められず、体に不調が表れてもその一因が白砂糖である事を知らないままという事がほとんどではないでしょうか。

そうした人達に共通するのは、お米をあまり食べない食生活です。
足りない栄養を無意識に甘いもので満たそうとして悪循環に陥っているので、お米よりパン・パスタ等を多く食べている人は、すぐに改善しましょう。


玄米はビタミン・ミネラル、食物繊維が豊富なので消化をスムーズに行い、健康な体を作ります。
さらに良質な糖類も豊富なので、体のエネルギー源として最適な食べ物です。

主食を玄米に変えると、すぐに体調が改善されていくのが分かります。
血糖値の上昇が緩やかなので体にかかる負担が少なく、食後のすっきりとした体感に驚くことでしょう。


白砂糖を遠ざけるには、まず良質な栄養をしっかり摂ることも大切です。

そして、白砂糖が体への与える弊害の怖さを想像力をもって知ることが、未病の改善、病氣の予防の第一歩になると思います。



山本 和佳

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