【一般無料】溜め込んだ疲れを取り除く~Part1~(健康基礎講座)

・その症状は副腎疲労が原因?

・副腎は縁の下の力持ち

・副腎疲労からくる数々の症状


人間は朝起きて昼間に活動して、夜は眠るサイクルで生活をします。

活動と休息のバランスをとり、疲れをとって翌日また活動するという姿が理想ですが、
前日の疲れがなかなか抜けない人もいます。


それは体のある機能が低下しているからかもしれません。


皆さんは副腎という臓器をご存知でしょうか?

この副腎は体の様々な機能を支えているのですが、副腎が疲労して上手く機能しないと
様々な不調が出てきてしまいます。


副腎疲労という言葉に馴染みが無い人にとっても他人事ではないかもしれません。


副腎の疲労度を次のチェックリストで確認してみましょう。


1.朝起きるのが辛い。

2.寝ても疲れが取れない。

3.塩辛いものや甘いものが無性に欲しくなる。

4.コーヒーが無いと仕事が出来ない。

5.記憶力と集中力が低下している。


いかがでしょうか。

1つでも当てはまる人は副腎が疲労している可能性があります。



副腎とは2つある腎臓それぞれの上に位置する小さな臓器です。


副腎は2層になっていて外側は副腎皮質、内側は副腎髄質と呼ばれています。


副腎皮質はコルチゾールなどのホルモンを分泌し、副腎髄質はアドレナリン、
ノルアドレナリン、ドーパミンなどを分泌します。

いずれも日々の生活に欠かせない大事なホルモンです。


コルチゾールはストレスに対抗して人体への悪影響を抑える働きをします。

脳がストレスを感じると、脳から副腎にストレスに対応するよう指令が出されます。
副腎はストレスに対抗するため、ホルモンを分泌します。


脳が捉えたストレスに対処出来ているうちは良くても、ストレスが過剰になると
副腎を使い過ぎて疲労が溜まり、その結果ホルモン分泌が少なくなります。


また、副腎の強さは個人差があります。
同じ現象に直面しても、ストレスを抱え込んでしまう人がいれば大して氣にならない人もいます。



コルチゾールは常に一定の量が分泌されているわけではありません。
24時間の中で時間帯によって分泌量が変動します。


副腎が元氣な人の場合は朝4~6時から分泌量が上がり始めて8時にピークになり、
その後はゆるやかに下降していきます。

朝は血圧を上げたり、活動に関わるホルモンの分泌、神経伝達物質の放出など
体内で多くの処理がされるため、その分多くのコルチゾールが必要となります。


副腎が疲労している人は分泌量がずっと少なく、ほぼ横ばいの状態で
朝は副腎が正常に働く人と比べて分泌量に最も大きく差が出る時間帯です。

朝の活動に必要なコルチゾールが分泌されないと目覚めても起き上がれず、激しい疲労感に襲われます。


副腎が正常な人は夜になると分泌量が少なくなり、自然と睡眠に移行していきます。
夜はコルチゾールをストックする大切な時間でもあります。

夕方になると副腎が疲労している人とのコルチゾール量がほぼ同じくらいになり、
夜にかけてコルチゾール分泌量は逆転していきます。


副腎が疲労している人は夜中過ぎまでネットサーフィンやゲームをしたりと
ついつい夜更かしをする傾向があります。


また、もともと副腎の機能が低下していると活動の量や質も良くないものになってしまいます。

そして夜間にコルチゾールを使ってしまうため、翌朝もまた起きられないという悪循環を繰り返します。


副腎が疲労している人が少ない分泌量で横ばいなのに対して
正常な人は24時間の中でメリハリがあり、翌日の活動に備えてしっかり休息をとる夜間は
コルチゾールの分泌量がかなり減少します。



副腎は体に起きる不調を未然に防いでくれています。

そのため、副腎が疲労すると体に不快を伴う症状がたくさん表れます。


①うつ症状

副腎が疲労すると、コルチゾールやドーパミンなどのホルモン分泌が減少して
ストレスに対抗する力が無くなってしまいます。

このような時は何をする氣にもなれない、朝起きられないといった状態に陥ります。


うつ病の人の中には本当の原因が副腎疲労にある人もいると言われています。

外出したり色々な人に会った時に受ける刺激がストレスになると、副腎では対応しきれず
さらに悪化するため、命を守るためにうつ症状を発症して行動を抑制しているとも言われています。


現在の日本では引きこもりが100万人を超え、この人数は人口の約1%に相当します。

引きこもりの人の中にも、心の問題よりも副腎疲労が原因の人がいると推測されています。



②睡眠障害

先にも述べましたが、コルチゾールの分泌量が少ないと生活リズムが大きく狂ってしまいます。


副腎疲労の人は1日を通してコルチゾールの分泌量が少なく、横ばいで推移しています。

そのため朝はなかなか起きられず、生理機能が働き始める朝や
活発に活動したりストレスを受けやすい昼間もコルチゾールが使われるため
ずっと疲労感が抜けにくいと思います。


そして夕方から夜にかけてやっと疲労感が和らいできます。
すると、本来コルチゾールを必要としない時間帯に活動してしまうため、睡眠に支障が出てきます。

こうして不規則な生活を繰り返してしまうのです。


また、副腎疲労はセロトニン不足も招きます。

セロトニンはタンパク質を材料として作られますが、副腎が疲労していると
腸からタンパク質を吸収しにくくなってセロトニンの分泌量が減少します。


セロトニンはリラックスや幸福感をもたらすホルモンですが、
その反面ストレスにとても弱い性質を持っています。


セロトニンは睡眠時に必要なメラトニンというホルモンの材料になります。

もし昼間にストレスを受けると、もともと少ないセロトニンがさらに不足して
メラトニンが十分に作られず、睡眠の質が低下してしまいます。



③アレルギー症状

疲労が重なるとアレルギー症状が強く出る人がいますが、こうした事も実は副腎と関係があります。


副腎が疲労していると、限られたコルチゾールの中でやりくりしなければなりません。

アレルギー反応が強く出ると副腎へコルチゾールを作るよう指令が行っても、
副腎はそれに対応する余裕が無いため炎症を抑えきれず、アレルギー症状が表れます。


アレルギーの原因は花粉、排氣ガス、大氣汚染、水道水、日用品、農薬、食品添加物など
身の周りに溢れ返っています。

現代人は氣づかないうちに副腎をかなり使って負担をかけているのです。



④更年期障害の重症化

コルチゾールは縁の下の力持ちで、不調が表に出る前に抑えています。

毎日当たり前にように体が機能しているように見えていますが、実は見えない所で重要な働きをしています。


コルチゾールが不足すると性ホルモンの分泌が減少して、更年期障害の症状を悪化させてしまいます。


コルチゾールはコレステロールを原料として作られます。

副腎が正常な人はコルチゾール量に余裕があるので、
コレステロールからコルチゾールになる過程で性ホルモンも作り出します。


しかし、副腎が疲労していたり体内の炎症が多くてその対応に追われ、
コルチゾールに余裕が無い場合は、副腎で性ホルモンを作ることが出来なくなります。


女性は卵巣から女性ホルモンを作り出しますが、加齢などで卵巣が衰えてくると
足りない分を副腎で作るよう指令を出します。


しかし副腎に余裕が無ければ、それに対応する事が出来ません。

副腎が正常に働いている場合、閉経へ向けて卵巣の衰えを支えるので、
女性ホルモンの減少がゆるやかになり、更年期障害の症状も軽くなります。


ところが副腎が疲労していると女性ホルモンが十分に作られないため、
卵巣は副腎のサポートを受けられず、更年期に女性ホルモンが急激に減少して症状が重くなってしまいます。



現代社会はあらゆるところにストレスの要因があり、多くの人が疲れを溜め込んでいます。

その理由として「ストレスが溜まっている」「働きすぎ」など思い当たる所があると思います。


さらにもう1歩踏み込んで原因を探ってみると、解消方法は案外身の周りにヒントがあるかもしれません。

溜まった疲れは放置せず、対処していきましょう。


次回は副腎疲労と日常の習慣の関係についてお話致します。



山本 和佳

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