【一般無料】溜め込んだ疲れを取り除く~Part2~(健康基礎講座)

・副腎の機能を下げる一番の原因とは

・副腎にダメージを与えるNG習慣

・副腎をケアする習慣


前回に引き続き、今回も副腎のお話です。

日常の中で何となく感じる不調は副腎の疲れから来ている可能性があります。


強い倦怠感など体の不調に悩まされ、検査を受けても異常なしと診断されてしまう。
このような場合は、一度副腎疲労を疑ってみてください。


数値上は異常でなくても、何らかの症状が出ていたら体のどこかに異常があります。



副腎疲労の症状の1つにうつ病に似た症状がありますが、実はうつ病とは決定的な違いがあります。


うつ病の場合は、仕事もプライベートの時も何をする氣にもなれない無氣力な状態になります。


一方で副腎疲労の場合は朝はだるくて起きられない、昼間も頭がボーっとしているが
夕方頃から頭が働きだして夜遅くまで起きているというように時間帯によってばらつきがあります。


後者の場合は、副腎をケアする事で症状が改善していきます。

副腎疲労を放っておくと以下のような生活習慣病につながりますので、早めに対処しましょう。


●糖尿病、動脈硬化、がん

甘いものを食べると幸せな氣分になるのは、誰もが経験している事でしょう。

しかし、体にとって決して幸せではありません。


白砂糖が入った甘いお菓子を食べると血糖値が急激に上昇します。

この時に幸せホルモンであるセロトニンが分泌されるので、
食べる行為と結びついて「甘いものを食べると幸せな氣分になる」と脳が捉えます。


そして今度は、急激に血糖値が上がるのを抑える為にインシュリンが大量に分泌されます。

すると、体の中は緊急事態に陥ります。
なぜなら血糖値が下がり続けると人間は死んでしまうからです。


すると副腎からアドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンが分泌されて下がった血糖値を上げます。

これらのホルモンを分泌している副腎には大きな負担がかかります。


体の中では血糖値が急に上がった後に下がり、また上がるという一種のパニックのような状態になります。

甘いものを食べた習慣は幸せな氣分になりますが、その後で体がだるくなるのは
このような体内で血糖値の急激なアップダウンが繰り返されるためです。


白米、精製された小麦、食品添加物、揚げ物なども血糖値を急上昇させますので、
外食する時に限るなど食べる頻度や量を減らす工夫をしましょう。


副腎疲労の人は倦怠感があったり落ち込みやすい傾向があるので
甘いものを食べるとより幸せを感じやすく、クセになって止められなくなってしまいます。


また、コルチゾールは血糖値のアップダウンを抑えて安定させる働きがありますが、
副腎機能が低下しているとコルチゾールが十分に分泌されず、より血糖値のアップダウンが激しくなります。


これが長期間続くと動脈硬化、糖尿病、がんなど生活習慣病に繋がっていきますので、
そうならないうちに食事を改善する事が大切です。



副腎という臓器を聞いたことが無い方は多いかもしれませんが
体にとって重要な役割をいくつも担っている大切な臓器です。


その副腎を知らないうちに機能低下させてしまっているのですが、
副腎が疲労している人には、ある共通点があります。


それは、腸内環境の悪化です。

体は食べた物から作られますので、毎日何を食べているかがその人の健康状態に繋がっています。


例えばファーストフードを食べると、腸内で悪玉菌が増殖して腸内バランスが崩れます。

この時に腸壁が炎症を起こすのですが、この炎症を抑えるためにコルチゾールが大量に使われます。
つまり、副腎に大きな負担がかかるという事になります。


腸壁の炎症が進むと腸壁に穴が開いて、そこから腸内細菌や毒素、未消化の物が漏れ出します。


この症状はリーキー・ガット症候群と呼ばれています。

漏れ出た異物は血中に入り、免疫機能が抗体を作って攻撃するのですが、この時にも炎症が起きます。


コルチゾールは腸粘膜が傷つけられた炎症を抑える時に使われ、
腸から漏れ出た異物を免疫機能が攻撃する時にも使われます。


リーキー・ガット症候群の人は、常に大量のコルチゾールを浪費し続けています。

それが副腎の疲労を一層悪化させてしまいますので、食事などの改善が必要です。


リーキー・ガット症候群の症状は関節炎、食べ物によるアレルギー症状、皮膚炎、
記憶力障害など大変多く、副腎疲労の症状とも重なる部分が多いです。


どちらも腸内バランスの乱れが大きな原因ですので、食事を改善していきましょう。



副腎が疲労しているのは大人だけではありません。
子どももその影響を受けています。


その主な理由は、やはり食事と生活環境です。
食事に関しては後でお話する事にして、現代の子どもの生活はストレスが溜まりやすくなっています。


・テレビを観たりゲームをする時間が長くて外で遊ばない
・学校が終わると学習塾へ行き、帰宅する時間には疲れ切って体を動かさない生活

このような生活が副腎を疲労させて体に不調が表れます。


「朝起きられない」
「体がだるくて何もやる氣になれない」

こうした状態を周りの大人は「怠け者」「根性が無い」といった言葉で片づけてはいないでしょうか。


親の保護の下にいる子どもは家庭環境の影響を大きく受けているため、
副腎疲労の原因もそこにある可能性が高いです。


本来の力を発揮できないまま受験勉強に取り組むのは、子どもにとって大変辛いものでしょう。

未来のためにも、副腎に負担をかける習慣を出来るだけ控えて体調を取り戻す事が大切です。



以下の習慣は副腎の機能を低下させてしまうので、是非見直していきましょう。


●朝食を抜く

「朝は忙しくて、つい朝食を抜いてしまう・・・」

朝食を食べないと朝から栄養が足りず、副腎に負担をかけてしまいます。


朝は睡眠中に失ったグリコーゲン(体内に貯蔵する糖質)を補給する必要があります。
つまり、朝はエネルギーチャージの時間なのです。


体になるべく負担をかけずにエネルギーを取り入れるには
タンパク質、脂質、糖質を朝食で摂る事が大切です。

これらの栄養素は体内で分解されるタイミングが異なるため、
一緒に摂るとエネルギーが長時間持続する事ができ、ゆっくり時間をかけて体中に行き渡らせます。

これが副腎だけではなく体全体の負担を減らすことになります。

そして朝は玄米を食べましょう。
良質なタンパク質、脂質、糖質を含み、血糖値の上昇がゆるやかなので体に負担をかけません。

この習慣が副腎ばかりか体全体の負担を減らすことになります。



●夜更かしをしてしまう

副腎が疲労している人はコルチゾールの分泌量のサイクルが乱れているため、
夜になると冴えてきて、ついつい夜遅くまで起きているという特徴があります。


夜中に色々作業などをしていると、明け方になってしまう。
そうしてやっと眠ったとしても、やはり次の日も目覚めが悪くて起きられない。

これでは睡眠時間が確保できず、副腎がダメージを受けてしまいます。


コルチゾールは多くの重要な働きをしますが、食事や睡眠の質が下がると
体のあちこちで大量に浪費されるため、副腎は疲れてしまいます。



このように副腎のダメージを受ける生活をしている人は多くいると思いますが、
副腎の負担を減らして副腎をケアするにはどうすれば良いのでしょうか?


ストレスなど原因は様々ありますが、まずは食事と睡眠を改善していく事が大切です。

なぜかと言うと、このどちらか(または両方)が疎かになっていると、結果的にストレスになるためです。



●GI値の低い食品(血糖値の上昇が穏やかな食品)を食べる

血糖値が上がりやすいものを食べると、コルチゾールが使われる事は先にお話しました。

副腎をケアするには、その逆の事をすれば良いのです。


玄米、野菜や果物、豆類のように食後の血糖値上昇がゆるやかなものを食べましょう。

もちろん、ジャンクフードのようなGI値が高いものを控える事も大事です。

玄米菜食の食生活に変えると腸内環境も良くなるので、コルチゾールの浪費を大幅に減らす事ができます。



●空腹状態で睡眠に入る

朝起きられないで悩んでいる人は、前の日の夜の過ごし方を見直してみてください。


先にも述べました通り、副腎が疲労している人は夜更かしをする傾向があります。


夜更かしをしがちな人の中には夜中にお菓子やジャンクフードを食べる人もいます。

すると上がり過ぎた血糖値を安定させるためにコルチゾールが使われるので、
さらに疲労が蓄積されてしまいます。

未消化のものが胃に残ったままでは、体はゆっくり休むことが出来ません。


皆さんも夜遅くまで飲んだり食べたりした日は睡眠に入りやすいのに、
翌朝の目覚めは悪くて午前中は仕事に身に入らないといった経験がありませんか?


眠っている間も消化器官や副腎に重労働をさせて、疲れを回復させるどころか
逆に疲れを溜め込んでしまいます。


副腎疲労の人は特に意識して胃が空っぽの状態で眠るようにしてください。

それだけで翌朝の目覚めが違ってきます。



腸は健康の要であり、バロメーターにもなります。
毎日の便の状態を見て、自分で健康状態をチェックする事ができます。

それと同時に睡眠をとる事も大変重要です。


どちらかが疎かになってしまうと、副腎は疲労してしまいますので
食事と睡眠の両面から改善していきましょう。


山本 和佳

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