【一般無料】夏に効く!薬効食材(健康基礎講座)

・夏バテになるわけ

・旬の野菜を食べて暑さに負けない体を作る


長い梅雨が明けると、いよいよ夏本番です。


年々暑さが増している日本では、真夏の昼に屋外を出歩くのが危険と感じる日もあります。

加工食品に頼った食生活だと免疫力が低いままで代謝も悪いので、
季節の移り変わりに体がついていけず、滅入ってしまいます。


自然界に自分の体を適応させていくには、まずは自然の恵みを食べること。

今回は夏バテ対策にお勧めの食材をご紹介します。
野菜の持っている営養をしっかり摂りましょう。


タイトルに薬効という言葉が入っていますが、医薬品のように特定の不調を治す時だけ用いるのではなく、
日々の食卓に出して体調を整えていく事が重要です。


どれも日本人に馴染みのある食材ですので、営養効果を知って、食事に取り入れてほしいと思います。



●ニラ

ニラは生命力が強い食材として知られていて、なんと1株から10回も収穫する事ができます。

いくら摘んでもどんどん伸びてくる生命力のたくましさが人間に強壮力を与えます。


主成分はカロテン、ビタミンB1、ビタミンC、カルシウム、カリウム、鉄分など。

特にβカロテンの含有量は野菜の中でもトップクラスで、ニラ100gには
1日の必要量がほぼ摂れるほど豊富に含まれています。


ニラには体を温める効果もありますので、風邪の予防にも有効です。

ニラが持つ独特の匂いは硫化アリルという成分なのですが、
疲労を回復させるビタミンB1を体内に溜めておく働きがありますので
胃腸が弱くて疲れやすい人や貧血気味の人におすすめです。


他にも精力減退、免疫力低下、聴覚異常、排尿困難などを改善する効果があると言われています。



●オクラ

粘り気があることから別名青納豆とも呼ばれます。

オクラの粘りは水溶性食物繊維のペクチンやムチンという成分によるもので、
肝臓や腎臓の働きを良くしたり、血糖値やコレステロール値を抑えたりします。


また、夏場の貴重なビタミン源としても重宝される食材です。

βカロテン、ビタミンA・B群・C・Eなどを含んでいるので生活習慣病の予防や美肌にも効果があります。


刻んで納豆に混ぜると、納豆には含まれないビタミンを補うことが出来て相性が抜群です。



●きゅうり

90%以上が水分で占められており、夏場の水分補給に是非用いたい野菜です。

カリウムが豊富なので、きゅうりに塩をかけて食べる事で
ナトリウムも一緒に摂れて体内のミネラルバランスを整えます。

利尿効果が高く、高血圧の予防にもなります。


水分が多いため体を冷やす作用があり、冷え性や胃腸の弱い人は食べ過ぎると
脾臓や胃の機能を弱める事があるので注意してください。



●山椒

山椒は日本固有の香辛料です。

お料理に添えると風味が増して食欲がそそられるため、薬味に重宝されています。

香り成分のシトロネラールが脳を刺激して内臓の働きを活発にします。


土用の丑の日にうなぎをいただく事を楽しみにする日本人ですが、この風習は大変理に叶っています。

うなぎに振りかける山椒が疲れた胃腸を活性させて、消化吸収を良くしますので
暑くて胃腸が疲れやすい時期には特に活用したい食べ合わせです。


土用の丑の日にうなぎを食べるのはウナギの滋養強壮効果を得る意味もありますが
実はお米をしっかり食べるためとも言われています。


蒸し暑くなってくると胃の働きが弱くなり、どうしてもお米を食べる量が減りやすくなりますが
うなぎの脂の旨味によってご飯が進み、これからやってくる暑さに備えて営養を補おうという
先人の知恵がそこにあります。



●みょうが

みょうがも日本人に好まれる薬味の1つです。

江戸時代にはどの家にも植えられていたほど、その薬効が認められていました。

初夏から秋の始め頃にかけてスーパーに出回るのは
つぼみのような形をした花穂の部分ですが、茎や葉にも薬効があります。


花穂の香り成分には食欲増進、集中力や記憶力を増す効果、発汗して体温を下げる効果などがあります。

また、消化促進作用もあるため、胃の働きが鈍って食欲が落ちる暑い季節に欠かせない食材です。



●トマト

一年中どこでも手に入るトマトですが、夏に旬を迎える食材で
暑さを乗り切るために欠かせない野菜の1つです。

営養価の高さは「トマトが赤くなると医者が青くなる」という言葉があるほど。


主な栄養はビタミンA・C、ミネラル、リコピンなどです。

リコピンは抗酸化作用があり、体内の活性酸素を抑えるので
血管を強化して動脈硬化や血栓、がんなど様々な生活習慣病の予防効果があります。

他にもしみやそばかすなど肌荒れの予防、女性ホルモンを補給するので、女性にとって嬉しい食材です。

疲労回復効果もありますので、体力を奪われやすい夏場に特に食べたい野菜です。



●ツルムラサキ

青物野菜には、ビタミン供給源としての役割もあります。

季節によってバランスが変わってきますが、果菜類だけ食べたり
または葉物ばかり食べるといったように偏ることなく、まんべんなく食べる事が大切です。


ツルムラサキは、青葉野菜が少ない夏場には貴重な野菜です。

茎や葉には粘り成分のムチン、βカロテン、ビタミンA・C、サポニン類、ミネラルを含みます。


鉄分はほうれん草の80倍もあり、ビタミンA・Cもほうれん草を上回る含有量です。

カルシウムも豊富で、カルシウムの吸収を妨げるリンが少ないため、体内で効率よく吸収されます。


ツルムラサキをあまり見たことが無いという方もいらっしゃるかもしれません。
地域によっては産地直送市場などで見かけることもあります。


丈夫で手がかからず、勢いよく成長するため、家庭菜園にも向いています。

食べ方は、他の青物野菜のようにお浸しや炒め物にすると美味しく、
骨粗鬆症や貧血、高血圧の予防効果があります。

また、サラダにして玉ねぎのスライスやスモークサーモンを合わせると
血栓や動脈硬化の予防効果が期待できます。



夏場は暑さのせいで消化機能が下がり、疲労が溜まりやすい季節。

そうめん、ひやむぎのように口当たりの良いものを好んで食べる事が多くなるので
どうしてもビタミンやミネラルが不足しがちです。


また、冷たいものの食べ過ぎや飲みすぎ、暑さから来る疲労や睡眠不足も重なって
何かと栄養バランスを崩しやすい時期でもあります。

日本はもともと温帯湿潤の地域ですが、近年では亜熱帯かと思うような蒸し暑い地域もあり
より一層体力が奪われていきます。


夏が旬の食材には体内の熱を冷ます作用があるものが多く、熱中症予防にも役立ちます。

また、ビタミンなど効率良く摂って内臓をいたわり、疲れを回復させてくれるので
旬の食材の力を借りながら夏バテを防ぎましょう。


山本和佳

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