【一般無料】自然の力によって産む~Part2~ (健康基礎講座)

・医療処置に頼らない

・妊婦さんが主体的に産む


今は病院で産むことが一般的になっていますが、もともとのお産の形とは大きく異なっています。

それは一見便利のように見えるかもしれませんが、母子のお産のプロセスや
その後の子育て、子どもの成長にも悪影響が出る恐れがあります。

将来子どもを持つ若い方も、本来のお産の形を知っておくことをお勧めします。

●医療処置によるお産の問題点

病院でお産をすると、陣痛促進剤を使うケースが多いようです。

しかし、お産が家の中で行われていた頃には陣痛促進剤はありませんでしたが
元氣な赤ちゃんが産まれていました。

医療の世界では、微弱陣痛が続いたり出産予定日を過ぎても産まれてこないと、
陣痛促進剤を打たれることがありますが、これは大きなマイナスです。

本来、お産は赤ちゃんとお母さんの体の中で産まれる準備が整ってから
産まれてくるようになっています。

子宮口が柔らかくなって大きく開き、赤ちゃんが産道を通って産まれてきます。

陣痛促進剤は人工的に強い陣痛を起こします。

すると、赤ちゃんは無理矢理産道へ押し出されますが、
子宮がまだ固いので、なかなか出てこられません。

赤ちゃんの頭が強く圧迫されて、最悪の場合は脳出血を起こしたり、
母親の産道が破裂することもあります。

そのような事態になると、急遽帝王切開になったり
吸引器で赤ちゃんの頭を無理矢理引っ張り出すという処置が行われます。

要するに、待っていれば産まれてくるものを横から邪魔をしているのです。

赤ちゃんにとってみれば、温かく大事に守られた子宮の中から未知の世界に出てくる時に
頭をつかまれて引っ張り出されるというのは、大変な恐怖を感じるでしょう。

陣痛促進剤を打って、体に異常が起きたら人工的な方法で赤ちゃんを取り出す。

無駄に無駄を重ねているので、良い結果には繋がりません。

医療の世界では、破水して48時間以内に産まれないと異常分娩とされ、
帝王切開になったり、陣痛促進剤が使用されます。

残念ながらこれによって自然なお産は壊されてしまいます。

陣痛の起こり方は人によって違いますので、何時間までが正常などと一概に区切ることはできません。
お母さんの体は一人一人違いますので、陣痛が来るタイミングや産まれるまでの時間もそれぞれです。

母子の体で産まれる準備が整うと、陣痛が強くなって産まれてきます。
赤ちゃんは誰に教えられたわけでもないのに、自ら産道を通って産まれてきます。

数字で見ているお産は、医療主導になってしまい、
結局は医師の都合の良いようにお産を進めているように思います。

自然分娩では、子宮口が開いてから2~3日経っても産まれてこない事がありますが、
それでも元氣な赤ちゃんが産まれます。

予定日より早く、または遅く産まれることは普通にあります。
産まれてくる正確なタイミングは誰にも分からないのです。

産まれてくるタイミングは赤ちゃんが決めていると言われています。

準備が出来たら、赤ちゃんはお母さんにサインを出します。
すると陣痛が起きて産まれてくる。

お母さんと赤ちゃんのコミュニケーションによって、お産が成り立っています。

しかし医療処置を行う病院では、産まれてくるベストなタイミングを待ってくれません。

医師側の都合の上に成り立ったお産は、母子関係に溝を作ります。

病院の分娩室は照明が煌々としています。

暗いお母さんのお腹の中から産まれてきて、突然明るい場所に出てきたら
赤ちゃんにとっては大きなストレスです。

また、そのような場所ではお母さんんもリラックスして産むが難しく、
その緊張が赤ちゃんに伝わり、さらにストレスが重なってしまいます。

そうした中で産まれた赤ちゃんは火がついたように泣いて、手はギュッと固く握られています。
これは赤ちゃんが緊張と恐怖を感じているためです。

その一方で、自然なお産で産まれてきた赤ちゃんは大泣きすることはなく、
リラックスしていて、手をパーにしていることもあるそうです。

このように産まれてくると、落ち着いた子どもに成長します。

本来、お産は妊婦さんが主体的に行うものです。

産院で指導は受けることはあっても「何か起きてもどうにかしてくれるから大丈夫」という
人任せな考え方ではなく、自分が元氣な赤ちゃんを産み育てようという強い思いが大事です。

病院の分娩台では仰向けになって産みますが、これは妊婦さんにとって産みづらい体勢です。

医師が子宮口を確認しやすく、処置をしやすいから仰向けなのです。

昔より自然に産むときは四つん這い、座って産む、立って産む、
水中で産むなどお母さんが産みやすい様々な体勢でお産がされてきました。

しかし、自然なお産では仰向けに産むことはありません。

妊婦が望まない体勢で産むということは、ストレスや緊張を与えてしまいます。

●自然なお産を支える玄米菜食

お産は医療行為を受けずに、妊婦さんと赤ちゃんの協力で産まれる事が望ましいですが
そのためには食事が大変重要なポイントとなります。

普段の食事習慣とお産に対する考えは、どこか通じているものがあります。

例えば、コンビニ食品やインスタント食品に頼った食事をしていたら、
お産についても楽に手に入る情報(テレビやネットなど)から手段を選択する傾向が高い。

病院で医師に言われるままお産をすると、陣痛促進剤を打たれる確率が高くなる。

お産の後は赤ちゃんと離れ離れに。
一番愛情ホルモンでいっぱいになっている時に赤ちゃんと触れ合えない。

これは目先の楽を優先させた結果の悲劇です。

もしお母さんが玄米菜食をしていたら、なるべく自然な方法でお産をする方向へアンテナが向くと思います。

玄米菜食にするとお腹の中の赤ちゃんが元氣に成長し、母子共に生命力を強くします。

そして自然なお産をして、深い愛情で繋がる。

質の良い母乳を与えて、赤ちゃんの心身の健康な成長を支える。互いの信頼関係は一層深まります。

自然なお産をすると、お母さんは子どもを育てることに対して本能からの喜びを感じます。

理屈抜きに子どもを可愛がるので、子どもは「ここにいていいんだ」と安心して
のびのびと成長し、その姿を見ている家族も幸せになります。

日本は戦後の工業化によって、人工物が激増しました。
そのような物が溢れて便利になった反面、弊害も増えました。

健康を害する、生命を傷つける、命が力強さをもって次の代へと受け継がれない・・・

便利さを享受しながらも、一見便利(手軽、楽ができる)に見えて弊害をもたらすものは避ける。

そういうところに力を入れて身を守ることも、現代人の生きる術です。

昔は人間は家で産まれ、亡くなる時も家の中というのが一般的でした。

ところが今は、どちらも病院でなされています。
人間が産まれる瞬間、亡くなる瞬間が日常から切り離されてしまいました。

その上、人工建造物が所狭しと並び、地面にはコンクリートが敷き詰められているような環境で
生活をしていたら生命を感じにくく、心が無機質になるのも無理はありません。

せめて食事は自然の素材をたくさん使って、食品添加物など化学物質はできるだけ避ける。

お産は医師に頼らないで、自然に任せて産む。

守るべきものは大事に次の世代へ渡すことが重要です。

山本和佳