・毛皮好きは犬殺し
・アジアの犬の悲劇の結末
・一枚のコートに〇頭の命が
・誰でも出来る5つの貢献
寒い季節がやってきました。
先日東京では今年初めての積雪があったほど。
私の故郷の北海道はすでに雪が降り積もっています。
冬の装いが増えていく中で今年もやはりリアルファーのお話をしなければなりません。
日本の一部の女性はまだまだ意識が低すぎます。
何故いまだに毛皮を好んでまとうのでしょう。
私は10年以上前に毛皮の作られ方を知り、それ以来身に着けていませんし、自分が避けるだけではなく、
毛皮反対運動や街頭での啓蒙活動など積極的にリアルファー撲滅に対して動いてきました。
SNSが普及される中、残酷な毛皮の実態は私達消費者に広く知れ渡ることになり、この10年で毛皮衣料の輸入量は大幅に減少した事も事実です。
2015年、毛皮付き衣料(付属品、帽子含む)の輸入量は、点数にして4,271,681点、重量は2,188,900Kgでした。
これをどうぶつの頭数に換算すると、少なくとも1,401,095頭が犠牲になっているという事になります。
前年の2014年が173,904Kgに対し、2015年は29,150Kg減少したので、頭数でいうと約29,062頭が救われたという事になります。
この様に数字で比較すると、犠牲の数は一年で約30%減少しているとはいえど、まだまだ膨大な数のどうぶつが毛皮の犠牲になっている事がわかります。
世界を見ると、毛皮製品の原産国は80%以上が中国、そのほか、ノルウェーやフィンランド、オランダとあります。
現在、日本が輸入しているのは主に中国からの毛皮、革製品ばかりです。
一昔前は毛皮と言えばミンクやキツネ(フォックス)であり、高価格での市場取引がされていました。
しかし、現在、安価な毛皮の生産が可能になり、誰でも彼でもリアルファーを持つようになってしまいました。
バッグや手袋や帽子、靴やコートの裾、パーカーのフードやイヤリングやマフラーにまで。
かつては高価で簡単には持てないと言われていた毛皮がなぜこの様に出回るようになったのか不思議ではありませんか。
それはその生産過程と、犠牲となるどうぶつの標的が変わった事に理由があるのです。
今市場に出回っている安価な毛皮の90%以上は「犬」の毛皮です。
そしてその犬達は元々は人間に飼われていた「ペット」や街中の「野良犬」なのです。
中国では頻繁に犬の捕獲と回収が繰り返し行われています。
10トントラックにすし詰め状態で犬を乗せ、毎週屠殺場に運んでいます。
この中には首輪をしている犬が多く、普通のブランド犬も多くみられます。
中には飼い犬を盗んで毛皮業者に売り飛ばす輩もいる程。



(中国で屠殺場に運ばれる犬達。2016年11月活動家撮影)
この子達は必死で逃げようと、檻を噛んだり、鼻でこじ開けようとしたり必死の抵抗を見せますが、無情にもトラックは走り去っていきます。
毛皮の為に彼らを殺す方法はどれも非人道的で直視出来るものではありません。
時間をかけた窒息死、失血死、首吊り、撲殺などの粗暴なやり方で、犬達は恐怖に戦き震え泣き叫びます。
毛皮は麻酔なしで、生きたまま剥がします。
生きたままのほうが生体反応があり、剥がしやすいからという理由だけで。
頭を鈍器で殴られ、抵抗できなくなったところを顔や脚からナイフで切り込みを入れられ、一氣に生皮を引き裂いていきます。
この痛み苦しみが人間に想像できるでしょうか。

1枚のコートを作るために10~12頭の犬が殺されます。
子犬の毛皮であれば犠牲の数は倍になります。
猫の場合はコート1枚につき約24匹が殺されます。


私達が毛皮を欲しがる行為は、この子達に死刑宣告しているのと同じです。
この子達の恐怖と苦しみとの引き換えに毛皮製品は生まれます。
彼らの命を奪ってまで、リアルファーを手に入れたいですか。

毛皮を買う自体、非道な行為ですが、それに被せて、毛皮産業界は私達消費者を欺いています。
犬や猫の毛皮の製品のラベルには、犬や猫の製品であるとは一切表示されていません。
代わりに虚偽の表示がされています。
例えば犬製品はラクーン、ソバキ、アジアンジャッカル、天然素材などと表示され売られていることがあり、猫の製品にはワイルドキャット、ゴヤンギなどたくさんの仮の名があります。
中国の犬と猫の毛皮はこの様に偽装、加工され主に日本、ヨーロッパ、アメリカへと輸出されます。
特に日本は毛皮の輸入大国でもあります。これは恥じるべき事なのです。
動物保護団体HSUSでは、アメリカのメジャーな小売店に並んでいたジャケットに「モンゴル犬の毛皮使用」とラベルに表示されているのを見つけました。
毛皮部分のDNA鑑定をしたところ、それは普通の犬のものであったという調査結果が発表されています。
現在、アメリカの法律には毛皮産業を取り締まる効果はなく、それはこの日本も全く同じ状態と言えます。
なので、国ではなく、私達一人一人が知識と意識を持ち、決して必要のないどうぶつ達の犠牲を無くす努力をしなければなりません。
倫理的にも物理的にもリアルファーは必要ありません。
私たちに出来る事は沢山あります。
まずは、毛皮や毛皮を使った飾り、アクセサリーなどどんな毛皮製品も絶対に買わない事。
合成またはフェイクファーであればいいのか、という意見もありますが、私はフェイクファーも身に着けません。
何故なら、犬の毛皮は時折「フェイク」として市場に流されているからです。
今化学繊維よりも捨て犬を使う中国の毛皮の方が安価に取引される事もしばしあります。
故にフェイクであっても信用できないのが現実。
それにフェイクだとしてもそれを知っているのは本人だけ。
周りから見ればそれは立派な「毛皮の宣伝」になるからです。
そして、毛皮製品を売っている店に、それらの商品を販売しないよう頼んでください。
毛皮は残酷なファッションだ、私は買いませんという、消費者としての意識表示をする事に意味があります。
更には毛皮取引によってアジアの犬や猫が受けている残酷な仕打ちについて、周りの人々に話してください。
せめて自分の大切な人達には、この惨たらしい虐待に加担する事を止めてもらいましょう。
立法機関に犬・猫の毛皮の商取引を禁止するようメールやFAXで声を届ける事も大切です。
行政や国は常に世論を氣にします。
国民の意思を伝える事は社会を変える一歩となります。
そして、どうかお願いです。
毛皮を利用されるどうぶつ達の現状についてもっと知ってください。
目を逸らさず心で向き合ってください。
すべき事が見えてきます。
どうか彼らの立場に立ってください。
一人一人の小さな行動がやがて大きく世界を動かします。
そして今回立ち上がったのが
FUR FREE ASIA
「アジアから毛皮を無くせ」キャンペーンです。
日本、中国、韓国、台湾、香港の5地域一斉アクション開始。
これは各地域の愛護団体が連携を取り、この度Web上でスタートしたアジアのファー撲滅キャンペーンです。
なぜアジアなのか。
前述にもあるようにアジアは毛皮の生産、消費共に最も多い地域です。
このアジアから毛皮が消える時、それは世界から毛皮が消える時です。
是非皆様もキャンペーンにご参加ください。
アジアが変われば世界は変わる。
どうぶつを救うのも、世界を救うのもすべてはこのアジアから始まるのです。
小田奈々
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