赤ちゃんに攻撃した犬の氣持ち
不自然な環境が生み出す悲劇
ペットは自然の摂理に反している
先日非常に痛ましい事故が起こってしまいました。
八王子のゴールデンレトリバーの事故。
賛否両論ある中で、なぜ、今回の様な事故が起こってしまったのかを今一度真剣に考えなければなりません。
事故の詳細は以下の通りです。
(以下Yahoo!ニュース抜粋)
「東京都八王子市の住宅で3月9日、乳児が飼い犬のゴールデンレトリバーに頭を噛まれ死亡しました。
午後4時35分ごろ、この家に住む祖父母から「赤ちゃんが飼い犬に噛まれた」と119番通報がありました。
この通報を受け救急隊や警察が現場に駆け付けたところ、生後10か月の赤ちゃんが頭部から血を流していました。
赤ちゃんは病院に運ばれましたが約二時間後に死亡が確認されました。
噛みついたゴールデンレトリバー(オス4歳)はこの家に住む祖父母の飼い犬でした。」
この日、赤ちゃんの母親は仕事で、預け先の園で赤ちゃんが熱を出したため、急きょ祖父母が迎えに行って預かっていたそうです。
赤ちゃんはこのように度々祖父母の家に預けられることがあったそうですが、なぜ今回この様な事になったのでしょうか。
このゴールデンレトリバーは普段とてもおとなしく、今まで人を噛んだことがない犬だったと言います。

室内には犬用のゲージこそありましたが、普段は室内放し飼いでいたそうです。
この犬がいきなり赤ちゃんに襲い掛かった理由は誰にも分りませんが、おそらく嫉妬からくるものだったのではと個人的に推測します。
犬は人間以上に感情と愛情が豊かで、それ故にまるで恋人同士のような焼きもちを焼いたり、独占欲を見せる事も多々あります。
私の経験から言っても、ほかの犬を撫でていると間に割り込んできたり、焼きもち焼いて吠えてきたり、
私の氣を引くためにわざと悪さをしたり、と、その手法は実に様々ですが、とにかく犬は愛情深く感情表現も実にストレートです。
今回、急に訪れた赤ちゃんに対して、祖父母が犬をそっちのけで構いすぎたのではないでしょうか。
そして犬はその対象物である赤ちゃんに対して一撃してしまったのではないかと。
犬も人間と一緒で、何らかの感情が動いて次に行動に出ます。
赤ちゃんに噛みついた時、祖母が「ダメ!」と叫んだ瞬間にすぐに離したといいます。
犬は殺すつもりはなかった…ただ、相手は乳児だったので可哀そうにその一撃が致命傷となったのか…。
この犬は現在、祖父母のもとに返されたと言われていますが、いつ殺処分になるかはわかりません。
ならないにしても今後、どのように犬と向き合って生きていくかが、今後の大きな課題となるでしょう。
そもそも私達はどうぶつに対して、認識が甘すぎます。
彼らは人間に飼われている訳でもなく、従順な奴隷でもありません。
何でも思い通りになったり、いつもいい子で言う事を聞くと思っていること自体が、人間の思い上がりであり、傲慢さと言えるでしょう。
彼ら自身にも意思があり、感情があり、主張があります。
それを全て無視した結果が今回の様な悲劇的な事故を生み出したと言えるでしょう。
それに犬は元々オオカミの血を引いています。

人間の手によって幾度となく繰り返し行われた遺伝子操作による実験。
それによって人間に従順な「ペット」という名のモンスターを生み出したのです。
しかし本能の部分までは変える事はできません。
犬はそもそも肉食であり、順序を付けて群れで暮らす生きものであり、野外で生きてきました。
今の犬はどうでしょうか。
肉ではなく、添加物だらけのドッグフード。人間に置き換えると毎日錠剤のサプリメントを与えられているのと同じです。
群れで暮らすことで秩序と安定を保つはずが、たった一頭での孤独な生活。

しかも日本にいる犬の大半は一人ぼっちで外に鎖で繋がれています。まるで囚人の様に。
そして本来は大自然で自由に生きてきたはずが、今は室内飼いで半ば拉致監禁状態。
犬は鋭い嗅覚で精神バランスを保つ傾向があり、そのためには自然の匂いが重要になってきます。
風の匂い、草の匂い、土の匂い、他のどうぶつの匂い。

しかし、室内飼いのペットはそれらに触れることが出来ません。
室内の無機質な匂い、間違った殺菌除菌を繰り返す化学薬品まみれの現代の室内に置いて、
犬の嗅覚はストレスの限界を超えていると言えます。
なので、長期間散歩に行けない犬は精神を病んでしまい、うつ病になると言います。
今回の八王子のゴールデンレトリバーも、散歩の回数は少なかったと聞いています。
この様に、犬の本能に対して不自然な環境が日々、犬の精神を蝕んでいたのかもしれません。
これらを踏まえると、答えが見えてくるのですが、そもそも犬と人間が共に暮らすことは非常に不自然な行為であることがわかります。
犬は人間の欲や寂しさを埋めることは出来ますが、人間が犬の願いを叶える事は決してできないのです。
ペットを飼うという事は、いわば自分の欲を満たす行為であり、これは自分勝手で傲慢以外の何物でもありません。
何故なら、犬は本能的にそのような生活は求めていないからです。
今犬と共に暮らしている人は、そういう事実を認めたうえで、出来る限り犬の本能に近い生き方が出来る様、心がけてあげてください。
それが今回の様な悲惨な事故を食い止める手掛かりとなるでしょう。
どうぶつと人間の境界線を犯した「ペット」という歪んだ概念。
しかしながら、ペット大国として膨れ上がってしまった、肥満児の様な日本のペット市場を正すのは容易な事ではありません。
平成26年度、環境省発表による犬の殺処分数は22,119頭。
毎日少なくとも60頭が必ず処分されている現実。

人間が作り出した「命」が、人間の手によって翻弄され、そして不要物として「処分」されていく。
私達は自らが生み出したこの矛盾に、真正面から向き合って、犬との真の共存の仕方を今一度見直すべき時期に来ているのかもしれません。
小田奈々
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