【一般無料】どうぶつ達の生き地獄~ピエリ守山動物園の閉鎖を求めます~(どうぶつの声)

・100種類のどうぶつのバーゲン会場?
・疲れ果てたビーグル犬と穴を掘り続けるアルマジロ
・氣が狂ったアリクイとうつろな目のライオン
・動物園は子どもの感性をダメにする!

先週の記事に書いた「ピエリ守山」の「めっちゃさわれる動物園」へ行ってきました。
それは琵琶湖のほとりを走っていると間もなく見え、近所ではひときわ大きいショッピングセンター。
店内の案内を見てもどこに動物園があるのかさっぱりわかりませんでした。
それもそのはず。
屋内にあるその動物園は、どのショップよりも大きな敷地だと思ったからです。
ところがやっと見つけたそれは、一番隅にあり、しかも非常に狭く小さなスペースでした。
ユニクロやZARAの半分もないような小さな空間。
ゲームセンターの向かいにそれはありました。

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園内(?)は土曜日の家族連れでごった返しており、私は思わず「ここはペットショップ?」と受付の女性に聞いたほど、狭い店内にはありとあらゆるどうぶつが所狭しとケースに入れられ、紐で繋がれていました。

まず入ると目の前にヤギ、フェレット、数々のインコ、オウム、ウサギ…これでもかと狭い空間に詰め込んだようにどうぶつ達が展示されていました。
あまりにもの圧迫感に思わず息苦しくなりました。

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入ってすぐ右手にはインコを詰め込んだ鳥かごが陳列。
中には羽を膨らませ目を閉じ、明らかに元氣のなさそうな子がいました。
店内は常に大きな音で音楽が鳴り響き、それに人の騒めきが反響して、まるでバーゲン会場かゲームセンターのようでした。
きっとまともな神経なら3分もいると疲れると思います。

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この写真のギンガオサイチョウは今にも止まり木から落ちそうな程憔悴しきっていました。
ギンガオサイチョウは東アフリカに住む生きもので、イチジクや木の実が大好きなフルータリアンです。
ダイナミックな羽を広げ、アフリカの森を飛んでいるのを何かの写真で見たことがありますが、この子は
ずっと下を向き本当にしんどそうでした。
逃げないように足はしっかり紐で繋がれています。
この子は一体いつから空を飛んでいないのでしょうか。
そしてこのままここで一生を終えるのでしょうか。

そのすぐ真横の畳一畳のゲージに白ヤギと黒ヤギ、そして子ヤギ、合わせて4頭が入れられていました。
店の真ん中、みんなが通る通路に面しているので引っ切り無しに触られています。
そしてその目の前には2匹のフェレットが小さなテーブルの上で繋がれており、自由に触れとの張り紙。
どうぶつ達は人間以上にパーソナルスペースを重んじます。
これだけの至近距離で無数のどうぶつの鳴き声や臭いのする中、みんなのストレスは尋常ではない事くらいすぐにわかります。
このフェレット2匹は時折薄目を開けていましたが、必死で寝ているふりをしているように見えました。
きっと起きているとバレると闇雲に触られ、もみくちゃにされてきたのでしょう。
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この写真はアルマジロです。
アルマジロは本来、南米に住み、巣穴で暮らす夜行性の生きものです。
蛇や昆虫やカタツムリを食べ、睡眠時間は非常に長く一日18時間も寝ます。
この子は少ない砂に向かってひたすらずっと穴を掘り続けていました。
毎日疲れるまでこれを繰り返しているのでしょう。
しかし、ここにはこの子が身を隠せるような巣穴なんて存在しないのです。

犬もいました。
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ビーグルとダックス。
ここは繁殖場からリタイヤした犬を引き取って、触れ合いように9頭常備しています。
普段はバックヤードと呼ばれる倉庫内の積み上げられたゲージの中に監禁。
犬は本来夜行性なので昼間は10時間以上寝る性質を持っています。
この動物園は平日10時~18時。
土日は10時~19時半まで、年中無休で休まず営業。
この間、寝ることも休むことも自由も許されず、狭い空間で監禁され、うるさい音楽と騒音、人混みにじっと耐え続けています。
自分に置き換えたら、この子の立場に立ったら、私なら一日足りとも耐えれない。
皆様はいかがですか?

犬のすぐそばにはウサギが3羽身を寄せ合い、、
そのすぐ隣では蛇のつかみ取り、蛇のすぐ横でセキセイインコのふれあいコーナー。
その隣ではヒヨコの詰め込みブース。
もう訳がわかりません。

触れ合い用のセキセイインコやフクロウは繋がれていないのに逃げません。何故だと思いますか?
それ片羽を切って飛べなくしているからです。(めっちゃさわれる動物園指導監視記録より)
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ヒヨコブースでは小さい子どもがヒヨコの首を鷲づかみにして得意げに母親に見せていました。
私が注意したのは言うまでもないのですが、これを親が氣付かないのが大問題です。

奥に行くとハムスターふれあいコーナー。
ここも酷かった…。
ハムスターは噛むから、軍手をして触れと張り紙がありましたが、そもそも噛まれるような嫌がる事をするな!と思いました
ここでは、まるでハムスターをお手玉か何かと勘違いしているのではないか、と思うくらいポンポン両手で転がしたり、何匹手に乗せれるかみたいに、次々ハムスターを手に積み重ねていく子もいたり、
両手の中に5~6匹ものハムスターを持ち、ボールの様にぐるぐる回して遊んでいる子までいる始末。
子どもはもちろん、親にも注意を促し、これほどまでに生きものに対する倫理観が欠落しているものなのかと、改めて一般市民の方々の意識の低さと感性の鈍りを肌で感じ、真剣に危機感を覚えました。
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アリクイは狭いケースの中で常同行動を起こしていました。
壁から壁へぐるぐるとずっと同じ動きをしています。
これは精神病の一つで、極度のストレスによって発症します。
熱帯雨林やサバンナで生きるアリクイにとって、無機質なガラスケースの中は牢屋と同じです。

そして店の一番奥に、この園のメインとなっているライオンのショーケースがあります。
ここは全面ガラス張りになっていて、ライオンと一緒に写真が撮れる事を売りにしています。
この子は3歳の雄ライオン。
終始横たわって寝ていると思ったのですが、私が少し近づくと右手を挙げてガラス越しに手を合わせてきました。

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この子はずっと起きていたのですが、眼はうつろで、口は半開き、まるで廃人のようでした。
生きる氣力を失った百獣の王。
こんなライオンの姿は見たくはない、そして見せるべきではない。
ライオンはアフリカのサバンナを悠然と歩いていて欲しい。
鬣を風に靡かせて、土と草にの匂いを感じながら、太陽のもとで生きてほしい。
こんな遠く日本まで拉致して、こんな狭いところに閉じ込めていることに対して申し訳なさでいっぱいになりました。
今年の初めに、このライオンがストレスで小屋に何度も頭をぶつけて、額から血を流している様子が沢山の人に目撃されています。
行き場のないストレス、逃げれない苦しみがこの子から痛いほど伝わってきました。
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この日、ここに来ていたのは殆どが家族連れでした。
親は子どもに何を教え、子どもは親に何を学んだのでしょうか。
それともそんな事微塵も考えず、ただ単に観光客の様に記念撮影をして、好き勝手にどうぶつを触って掴んで遊んで帰っただけでしょうか。
どちらにせよ、私は日本の子ども達の行く末が恐ろしいと感じました。
こんな大人たちに育てられた子どもがまっとうな感性を育むとは到底思えないからです。

まっとうな感性とは何か。
まっとうなどうぶつ観とは何か。
それは、どうぶつとは簡単に触れ合ってはいけない、関わってはいけない、近づいてはいけない事を教えることです。
古来よりどうぶつと人間はこの地球上で住み分けをし、お互いに居住区を侵さず、暗黙の生存ルールの中共存してきました。
昔はそうそう簡単には野生どうぶつに遭遇しませんでした。
彼らと私たち人間は違う国家であり、違うルールの世界で生きているから、交わることはなかったのです。
どうぶつは自然の中で自由に生きているのが本来の姿であり、それが真理です。
私達大人が子どもに伝え残していく事は沢山ありますが、究極は「真理」を伝える事だと私は思います。
彼らを無理やり連れてきて牢屋に閉じ込めて見世物にする動物園や水族館は、真理とは真逆の事をしています。
しかし、それが当たり前となった現代の子ども達の価値観は真理から大きくズレ、それはやがてどうぶつや他の生きものに対する慈悲や思い遣りの欠落を招きます。

そうなると人間同士のいたわりもなくなり、殺伐とした人間関係しか作れず、自分勝手で他者の痛みのわからない大人が作られていきます。
結果、いい人生は送れない。
どうぶつ観や自然観、命に対する敬意や慈悲は、「どうぶつ問題」ではなく、自身の心の在り方そのものです。
13日のヤフーニュースで動物園のどうぶつ達の高齢化から、ゾウやトラが減少し、このままでは動物園の存続が危ういことが取り沙汰されていましたが、これを機にもう辞めてしまえばいいのではないでしょうか。
どうぶつを閉じ込めて見世物にする商売なんて碌なものではありません。

滋賀県守山市、ピエリ守山「めっちゃさわれる動物園」。
ここはどうぶつの個々の習性を考慮せず、様々な種を所狭しと陳列し、
ヤギの横にフェレット、蛇の横にセキセイインコ、アリクイと同じケースにカンムリシャコとハチクイモドキ。
このように自然界ではありえないような、どうぶつ達にストレスのかかる不自然な状況を人工的に作りだし、人間目線での娯楽だけを追求した倫理観と道徳観に欠ける施設であることがわかります。

私は即刻、この施設の廃止、閉園を求めます。
下記URLから守山市長・宮本和宏氏へメールが送れます。
私が電話を入れたところ、この様な反対の声は非常に多く上がっている様子が伺えました。
一日も早いどうぶつ達の解放を願って。

市長室へようこそ – 滋賀県守山市役所
http://www.city.moriyama.lg.jp/shichoushitsu_index.html

小田奈々


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