■造血場所がどこかをしっかり認識すれば、普段食べているものが私達の体にどれほど深い影響を与えているかが腑に落ちる
■骨髄造血は代替造血であってメインの造血場所ではない。
■腸管造血の仕組み。
血液の汚れと血液の循環不良で人間は病気になるとされます。
なので、その大切な血液が何処で作られているのか。造血場所がどこかをしっかり認識すれば、
●何故食事が大事か。
●普段食べているものが私達の体にどれほど深い影響を与えているか。
これが実に腑に落ちます。
一般的には、「骨髄で血は作られている」とされますが、正しくは腸で作られます。
正確には骨髄からも血液は作られますが、それはあくまでも代替造血であってメインの造血場所ではありません。
腸内で血液が出来るプロセスを簡単に説明すると、
①食べたものが胃で消化され、腸に行き腸の運動でドロドロになります。
②その後ドロドロ状の食物が、腸粘膜には内側に向かって沢山の突起が絨毯のように生えている「腸絨毛組織」にベッタリと貼り付きます。
③このドロドロ状の食物が絨毛内組織に取り込まれると、その場の細胞と同化して新しい絨毛組織に生まれ変わる。
④その際に新しい絨毛組織と入れ替わった古い絨毛組織は体の内部へ押し込まれ、この古い絨毛組織が押し込まれる過程で「赤血球母細胞」という名前の通り、数十個の赤血球を孕んだ赤血球の元となる「母なる赤血球」が誕生します。
⑤その「赤血球母細胞」から血管内に赤血球が送りだされます。
これがざっくりと説明する腸管造血の流れですが、これを森下敬一先生は何十年も前から提唱されていたのです。
そして出来た血液は全身に張り巡らせている毛細血管に流れ、栄養を届ける。
まとめると、食事⇒消化⇒血液⇒体組織となります。
つまり、何度も言うとおり食べたもので、体は作られるのです。
だから食事が悪くなれば血液が悪くなり、血液が悪くなれば、体がボロボロになるのは当然であり、反対に食事が良くなれば体は良くなるのです。
消化吸収とは、食べ物という異物を我々の体、命に同化させる行為なのです
改めて毎日の食の大切さを考えてみてください。
広岡 雅裕