【一般無料】日本人が大好きな味噌汁 (健康基礎講座)

・奇跡の万能調味料

・味噌の十徳

・日本人に味噌汁が愛される理由

お米は栄養価の高さもさることながら、とても合理的な食べ物です。
世界中を巡っても、これ以上の主食はありません。

常温で長期保存が出来る上、複雑な調理を必要とせず、水があれば炊いて食べることが出来ます。
飽きることなく毎日食べられて、味噌や納豆などの発酵食品、野菜、豆類などと合わせて食べると、さらに美味しさが何倍も増します。

今は高齢になると例外なく生活習慣病を患い、若い女性には乳がんなどの婦人科系疾患が増えました。
農薬や食品添加物の被害を受けているのはもちろんですが、お米を食べなくなった事も大きな要因です。

お米を食べない分はたいていパン、パスタ、動物性食品などで埋め合わせています。
中には食事代わりにスナック菓子や菓子パンを食べる人もいます。

グルメ番組の影響も大きいと思いますが、食事を流行のものと捉えてしまっている風潮も否めません。

テレビのコマーシャルにつられて新発売の商品を食べる、また別の新商品が出たら次はそれを食べる・・・といった具合に、流行を追いかけながら(CMに誘導されながら)食べるものをどんどん乗り換えているのです。

食品添加物の摂取量は増え、一方で栄養不足に陥るので体や脳の働きが低下して、氣力の無い若い人が珍しくなくなってしまいました。

もし食事に変化を求めるのなら、旬の食材を摂りましょう。
四季が巡る日本では1か月毎でも食卓に上る野菜が変化していきますので、常に五感を楽しませてくれます。

お米を食べなくなれば、味噌汁や納豆も必然的に口に入りません。
パンに添えられる飲み物は牛乳やスープと決まっています。味噌汁を組み合わせる人はまずいません。

日本に住んでいながら日本の発酵食品を摂らないとは、何とも残念で勿体ない話です。

発酵食品の持つ力を身をもって体感すると、もう食べずにはいられなくなります。

昔より伝えられてきた「味噌の十徳」には、味噌を食べることの効果がまとめられていますので、下記にご紹介します。

【味噌の十徳】

●第一の徳「骨を丈夫にする」

煮干しの出汁、わかめ、豆腐、きのこ類を具材とすれば、カルシウムを摂る事が出来ます。
味噌に含まれる大豆イソフラボンがカルシウムの吸収を助け、骨が脆くなるのを予防します。

●第二の徳「物忘れを防ぐ」

大豆に含まれるレシチンは、記憶力と関係が深いアセチルコリンの原料となります。
アセチルコリンは神経伝達物質の一種で、学習をしているときに記憶を司っている脳内の海馬で分泌されます。
加齢とともに物忘れが進むのは、アセチルコリンの減少により神経機能が低下するために起きると言われています。
味噌汁を飲むとアセチルコリンの増加につながり、記憶力の低下を防ぎます。

●第三の徳「イライラを防ぐ」

味噌には精神安定効果の高いカルシウム、ビタミンB群、グルタミン酸が含まれています。
なぜか味噌汁を飲むとホッとした氣持ちになるのは、こうした栄養面から見てもちゃんとした根拠があるのですね。

●第四の徳「病気の予防効果を高める」

味噌の褐色はメラノイジンで、発酵する過程で生成される色素成分です。
万病の元と言われる活性酸素を抑える効果が高く、生活習慣病全般を防ぐ効果があります。
味噌汁に野菜を入れると、メラノイジンの効果はさらにアップします。

●第五の徳「胃の調子を整える」

味噌には麹菌や多種類の酵素が含まれています。これらを摂る事で消化をスムーズにして胃の調子を整えます。

●第六の徳「血行を良くする」

味噌に含まれるサポニン、ビタミンE、レシチンには抗酸化作用が高く、血栓が出来るのをを防いで血液をきれいにするので、体内の毛細血管まで血流が良くなります。
「血液の汚れ万病の元」ですから、味噌の栄養効果によってあらゆる病気を遠ざけてくれます。

●第七の徳「整腸効果」

微生物や酵素、海藻や野菜に含まれる食物繊維が腸内環境を整えます。
善玉菌を増やし、食べた物を発酵させて栄養を血液へ送り込みます。
食物繊維は腸内細菌のえさになる他、排便をスムーズにしたり体内の有害物質を吸着して排出し、大腸がん、高血圧、動脈硬化、糖尿病、肥満の予防に効果があります。
日頃から加工食品を多く食べる人は食物繊維が不足していますので、野菜や海藻を摂ってください。

●第八の徳「実の三種は身の薬」

先人より味噌汁に具材を三種類入れると、体にとって薬となると伝えられています。
ビタミン、ミネラルや先に挙げた栄養が一度に摂れ上に胃腸にかかる負担が少ないので、疲れた時にも体に優しく働きかけます。

●第九の徳「長生き」

江戸時代に書かれた「本朝食鑑」には「味噌は一日も無くてはならぬもの」と記されています。
味噌そのものに栄養があり、その上栄養価が高い様々な食材の味を引き立てる万能調味料ですね。
一緒に摂る事で、代謝がとても良くなります。それがアンチエイジング効果をもたらし、長寿に繋がるのです。

●第十の徳「幸せをもたらす」

味噌汁を飲むと穏やかな氣持ちになったり「幸せだな~」と感じる人は多いので社ないでしょうか。
かつお節や味噌に多く含まれるトリプトファンが、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの材料になります。

精神の安定は腸内環境に支えられているので、多方面からのアプローチで効果が高まります。

このように昔より味噌が日本人に愛されているのは、栄養価の高さと共に合理性に拠るところもあると思います。

・旬の食材を具材として、高い栄養を摂る事が出来る。
 例えば夏にはみょうがを入れてさっぱりと、冬は里芋を入れて体を温めてコクのある旨味を堪能するように、同じ味噌でも様々な味に対応しています。

・玄米と合わせて栄養も美味しさも相乗効果を上げる。

・調理が簡単。食べる人数に合わせて量を目分量で調整して作れるので、毎日食べるのにも家事の負担が少なくてすむ。

・どんなおかずにも合う。
 定食屋に入ると焼き魚、煮魚、刺身、天ぷら、煮物・・・と様々な定食メニューが揃っていますが、全ての定食に味噌汁がついてきて、どの料理とも見事に調和をとっています。

良薬は口に苦しという言葉がありますが、味噌は旨味成分がたっぷり含まれていて、食べる度に美味しさが体に染み渡り、とても美味しい薬となって体に効きます。

インスタント食品やファーストフード等を食べた時に表れる偽の美味しさや瞬間的な幸せ感とは全く違いますので、和食に馴染みの少ない人にも是非試してほしいと思います。

山本 和佳

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