【一般無料】子どもの成長を促すもの、妨げるもの(健康基礎講座)

・幼い頃に五感に触れるもの

・ネットと絵本の大きな違いとは

・主体性が育つ遊びを


スマホが普及してから、さらにネットが使いやすくなったのは便利な事ですが、
それゆえに使い過ぎてしまう弊害も叫ばれています。

特に10~20代にネット依存が増えていて、厚生労働省が2017年度に行った調査では
中高生のうち約93万人がネット依存と言われています。

さらに新型コロナウイルスにより家で過ごす時間が増えたため、
その人数はさらに増えていると思われます。


依存度が高くなると、会社や学校に行かなくなってしまうほどのめり込んでしまいます。

さらに年々ネットを利用する年齢が低くなっていることも問題です。


インターネットは大変便利なツールであり、現代人にとって無くてはならないほど
生活の中に溶け込んでいます。

連絡を取り合うのは当たり前になり、ネット環境だけで仕事をする人もいる時代です。
お買い物をしたり、映画鑑賞、ゲームなどで遊んだりと利用者を飽きさせる事がありません。


しかし、依存性が高い面もあるため、特に幼い頃から安易にスマホやゲームを
渡してしまうのは問題があると思います。


一方、紙の絵本も絵や文字を読む媒体ですが、こちらは子どもの成長に良い影響をもたらす
要素がたくさんありますので、どんどん読み書かせてあげてほしいと思います。

幼い頃に五感に触れた物は、子どもの成長を促すものでなくてはなりません。


今回はネット(スマホやゲームなど)と絵本を比較して
子どもの成長にどのような影響があるのかお話していきます。


ネットを毎日利用していても、ほとんどの人は依存という意識は無いと思いますが
大きく分けて次の2つの問題が起きていれば、ネット依存と判断されます。

1つめは、健康面の問題が心や体に表れていること。
そして2つめは、家族関係や仕事(または学校)に支障が出ていることです。


スマホやゲームは、思ったより長時間利用になりやすいので、まず睡眠不足に陥ります。
すると翌日学校に遅刻してしまう。もし行けたとしても勉強が身に入りません。

すると家族ともめたり、成績が下がったりと嫌な事ばかり起きるので
さらにネットを見る時間が長くなるという悪循環にはまってしまうのです。



一方、絵本は心身の健康面でも親子の関係においても、良い方向へ向かわせてくれます。


まず、親子の触れ合いが増える点は、子どもの成長への良いエッセンスとなります。
お母さんの語り掛ける声、表情、体の温もりを感じるのは子どもにとって、とても幸せな時間です。


実は絵本そのものよりも、読んでもらう行為自体を楽しんでいる場合も多いのです。
そして、絵本を読みながらお母さんの感情も一緒に味わっています。

読み終わってから「次はこれを読んで」とせがむようになったら、しめたものです。
子どもにとってかけがえのないお母さんと絵本を読むのを楽しむ事が
次の成長の扉を開くきっかけになるのです。

そして成長するにつれて自分一人でも読むようになります。

それが子どもの感受性を豊かにして、内面を育てていきます。


絵本の読み聞かせは、特に現代生活を送る家庭では日常に取り入れていくと
子育ての負担や不安を軽減して、子どもと一緒に過ごす喜びを感じるようになります。


2人目の子が生まれた後、上の子が愛情に飢えて聞き分けが悪くなる事があります。
そんな時は赤ちゃんが寝た後に2人で絵本を読んで、じっくり愛情を通わせてください。


また、核家族が一般化した現代では、育児ノイローゼで苦しむお母さんも多くいらっしゃいます。
言いようの無い不安や孤独感を感じる事もあるかもしれませんが、
そういう時こそ子どもに絵本を読んであげてください。

子どもと触れ合う時間を持つと、お母さんの心も安らぎます。


子どもとどう接していいか分からない、何を話せばよいのか困るという場合も
絵本を読みながら同じ時間を過ごすうちに、心の距離か近くなります。


絵本を読むことは、子どもの言葉の発達とも関係があります。

人間は生まれてから言葉の基礎を作っていきます。
実は、話し始めるよりずっと前から言葉の習得は始まっています。


語りかけられる言葉が聴覚刺激となって安心感や満足感と共に赤ちゃんの中に蓄積されていき
それが言葉に変わっていきます。

お母さんの語りかけは、赤ちゃんの言葉の発達に深く関わっています。
赤ちゃんにあまり話しかけないでいると、言葉を話すのが遅れることもあります。


絵本を読む習慣は、正しい日本語を自然と身につけることができますので
ぜひ良い絵本を選んでほしいと思います。



一方、スマホやゲームのようなネットを介するツールは、知らず知らずのうちにのめり込み、
大人の場合は仕事に支障をきたし、最悪の場合は失業することもあります。

それらは子どもの成長にどのような影響を与えるのでしょうか。


まず目に見えて分かりやすいのは身体の成長の遅れです。

ネットを長時間続けることで視力の低下、肩こり、腱鞘炎といった症状が表れるほか、
食事が疎かになり、栄養不足になってしまいます。

ひきこもりがちなため体力が急速に衰え、筋力や持久力、握力も低下します。
さらに成長段階の10代にも関わらず、骨粗鬆症になってしまう子どももいます。

例え骨粗鬆症になっていなくても成長期に栄養不足になると、将来的に骨粗鬆症になる可能性が高くなります。


その他にも、発達段階で習得しなければならない事を習得しにくくなります。

最も重要なのは、お母さんから愛情をたっぷりかけてもらう事。
そして体をたくさん動かして丈夫な体を作り、色んな物に興味を持つので想像力も豊かになっていきます。

スマホやゲームはこうした大切な経験を奪うので、人間らしさを育む機会も無くなってしまいます。


絵本は夢中で読んでも終わりがあるので区切りをつけられますが、
ゲームやスマホはいつまでも続けて「もっと、もっと」と止められなくなっていきます。


例えば、対人関係にも支障が出る心配があります。

ネット依存になると家族との関係を拒んだり、現実社会と繋がるのを拒絶する傾向が見られます。
現実での人間関係全般に関わりたくなくなると、社会生活が難しくなってしまいます。


子どものネット依存は、両親が共働きの家庭で確率が高い傾向にあります。

子どもにスマホやパソコン渡して、それで遊んでいる間に家事をする。

幼い頃からネットに依存すると、そのまま大人になっても依存が続きかねないので、
ネットで遊ばせるのは慎重になるべきだと思います。



また、ADHDとネット依存の関係も深いと言われています。

ADHDは集中できない、じっとしていられない、衝動的な行動をするといった症状が出る一方で
特定の物事に集中しやすい、強いこだわりを持つという特性があります。

強く集中する、こだわりを持つ対象がスマホやゲームになった場合、ネット依存に向かいやすくなります。


一度依存になると、そこから抜け出すのは簡単ではありません。

自分が依存であることを受け入れ、スマホやゲームを利用する時間を減らしていく過程は
進んだり戻ったりを繰り返します。

現実の世界で氣に入らない事があったら、またすぐにネットにのめり込むのは容易なのです。

子どもの将来のためにも、物事の判断がつかないうちから
依存性のあるもので遊ばせるのは止めましょう。



ネットやテレビのようなデジタル媒体とアナログな絵本を子どもの遊び道具として、
並列的に見ている人が多いのではないでしょうか。


最近では3歳くらいの子どもが親のスマホを持って操作したり、
画面をじーっと見ている姿を見かけるようになりました。

スマホを渡しておけば泣き止むから、騒がないからという理由でそうしているのだと思いますが、
かなり早いうちから与えてしまうと、その後の成長が非常に心配です。


仮に家に絵本があっても、いつでも持ち歩けるスマホやゲームに流れやすくなるのは目に見えています。

絵本とネット(スマホ、ゲームなど)が全く違う性質を持ち、
子どもの成長に対する影響も全然違う事は先に述べた通りです。


ネットは便利なツールで、現代の生活には欠かせない存在となりました。

いかに操作性の高いアプリを作るか、リピーターが増えるコンテンツを作るなど
作り手は頭を使い、技術を駆使してネット環境を作り上げています。


一方、利用者は油断すると受け身になりやすく、しかも長時間の利用が続くと依存に繋がってしまいます。

ネットを利用するには、現実社会に生かせる情報を知る、音楽を聴いて氣分転換・リラックスするなど
実生活をより良いものにするために利用するという目的意識を持つことが大切です。



依存性が高い側面を持っている事もふまえ、特に幼い子どもにゲームを渡すのは待ってほしいと思います。

小学生、中学生と成長するにつれ、行動範囲が広がるので、スマホのやり取りも盛んになっていきます。

せめて小学校に上がるまでは、絵本を読み聞かせて心の栄養をたくさんあげてください。


次回は、ネット依存の問題についてさらに詳しくお伝えします。


山本 和佳

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