デジタル化

現在、様々な制作の分野で、デジタル化が進み、非常に便利になりました。
これにより、制作にかける時間が大幅に短縮され、作り手の負担もかなり減ったわけです。しかし同時にデメリットも存在します。

例えば音楽でいうならば、作品として世に出す過程で、ボーカルレコーディングをするとします。歌の録音作業ですね。昔であれば、音程を外したり、リズムが悪いと録音し直しとなるのですが、今は編集する機材が非常に優秀なので、かなり音程を外していても、機械で修正することが出来ます。

録音し直す必要がないので、時間がかなり短縮できます。

時間が短縮という事は、レコーディングスタジオを押さえる時間が減るので、経費が大幅に削減されます。これも大きなメリットですね。

歌手が本業ではなくマルチで活動しているアイドルや、タレントがCDを出す場合などは音楽制作に使える時間は限られていますので、レコーディングに使える時間が減らせて、クオリティもそこそこのものが出来上がるわけです。

良い事ばかりのようですが、しっかりとした演奏をしなくてもレコーディングが出来てしまうので、歌い手、演奏者の技術力の低下が一つデメリットになります。

昔は本当に上手い人でなければレコーディングは出来ませんでした。もう一つのデメリットは似たような音楽が増えることです。

現在、主に使われている音楽編集ソフトは決まっているので、それで編集するということは、やはりどこか似たような質感になります。それに音程を直せるといっても、修正すればするほど機械のような歌になってしまうので、それもどこか似ている原因になります。

某アイドルグループの新曲が出たと思ったら、違うアーティストだった!ということも良くあるのではないでしょうか?

アナログの質感でしか出せない音もあるので、そういった温かさも失われますね。

そのため、最近ではアナログの質感をプラスするソフトもとても人気です。

以前に、手紙を書いて、それを写メで送るのが流行っているという記事を見かけたことがありますが、やはりアナログの良さ。人の温度が伝わるものを現代人は求めているのではないかと思います。

デジタルの便利さを否定する気はまったくありませんが、商品化、効率化に偏っている今のエンタメ産業をもう少し見直して、アナログ、人の温度が伝わる作品が増えていけば良いなと思います。