動物の声を届けようとしないメディア

テレビでよく流れる映像。それは実態と違ったものとしてお茶の間に届けられる。
演出効果などを巧みに利用して・・・。
あなたには動物の声が聞こえるか!?

テレビでは真実が報道されることはほとんどありません。
動物についても同じことが言えます。
何も知らない視聴者は日々洗脳されています。

テレビでは、いくつものペット番組があります。
それを楽しんで観ている人も多いようです。

例えば、テレビに人気の種類の子犬が登場します。
すかさずテレビタレントなどが「キャー、かわいい!」と大騒ぎします。

この時点で、メディア側の意図を冷静に察知していただきたいです。

子犬をかわいいと思うこと自体が悪いというわけではありません。
テレビでそのような状況を見せることで「かわいい、わたしも買いたい!」と思わせるように誘導しているのが見てとれます。

問題なのは、その子犬の背景に潜む実態はすっ飛ばして、いきなり視聴者が「ほしい!」と思う現象をつくっていることです。

『その子犬はどんな環境で育ったのか?飼い主に出会うことのない子犬はどうなるの?・・・』

テレビは、視聴者にこういう当たり前のことを想像させる余地を与えません。

また、別の番組では、酪農家で育てられている子牛に人工ミルクを与えている場面を見ました。

「いっぱい飲んで、大きくなってねー。」と、テレビタレントは言っている。
温かい雰囲気をお茶の間へ届けようという番組の意図が見えます。

これは、「演出」されているにすぎないのです。
演出効果を巧みに利用して、事実とは違う状況を作り上げています。

子牛が人工ミルクを飲んで、温もりを感じるはずがありません。
本当は母牛の乳が飲みたいに決まっています。

生まれてすぐに母牛と引き離され、無理矢理人工ミルクを与えられているというのが実態なのです。

「テレビを見ていて、楽しめればそれでいいではないか」と世間の多くの人は言うかもしれません。
しかし、真実を見ることや想像力を奪われた状態で楽しんだとしても、ぬか喜びというものです。

「その場は楽しめればいい」というのは無責任です。

先日見たテレビアニメでは、小学校の給食の場面でこんな会話が繰り広げられていました。

A子さん「今日の給食はお米なんだから、牛乳じゃなくてお茶が飲みたかったー。」
B子さん「まあ、栄養があるという点では、牛乳はいいんだけどね。」

まず給食に牛乳が出てくること自体がおかしい上に、B子さんの一言は取ってつけたような不自然さを感じます。

牛乳否定を許さない勢力に気を使い、後から付け加えたのでは?と、疑問まで出てきます。

動物の視点に立つというのは、真実に目を向けるということでもあります。
そうすれば、動物の悲鳴が聞こえてきます。

今までの生活や考え方の見直しが迫られています。
それも根本的なところから引っくり返すくらいの見直しが必要です。

それほど、動物を犠牲にしてきたということなのです。
わたしたちは、この事実を真摯に受け止めなければいけません。

山下 芳美