日常に存在している白米を食べつづけていると病気になる…!?
(シリーズ4作目)
白米がよぶ病についてこれまで書かせていただきました。
糠(ぬか)を剥がされたことにより、栄養素をほとんど失ってしまった白米…
白米が常食された頃に、ビタミンB1の不足により生じた流行病…
発ガン作用のある、白米と食べてはいけない組み合わせ…
どれも、一番栄養のある部分を失ってしまったために起きた弊害です。
昔から玄米を食べていた日本人にとって、当たり前に摂れていた栄養素が、近代に入ったとたんに失われてしまったのですから、栄養不足により様々な障害が起きるのは、考えれば当然の結果です。
白米を食べても栄養が補えません。
それは、過去に白米の害にあった方々が証明しています。
江戸の時代に起きた脚気は、明治から大正、昭和初期にかけて爆発的に普及し、1年間に2万人の死者が出たのです。
「結核」に並ぶ「脚気」は、二大国民病と言われるほど恐れられていました。
それでも、なぜ白米が食べられていたかというと、当時の人は「白米が脚気になるという知識がなかった」ことと、「薪(燃料)代が高くつくこと」という理由で、白米は食べ続けられました。
特に、戦後で食料も資源もなく貧しかった時代は、玄米では炊き上がりに時間がかかるため、栄養素のある糠(ぬか)をあえて取り除き、白米に近づけることで光熱費を浮かせる必要がありました。
戦後の、物がない時代は白米でもなんでも食べられるだけありがたい時代でした。
また、忘れてはいけないのは当時の人々は糠(ぬか)の部分も食べられるように有効利用していたことです。
日本の伝統食と言ってもいい「ぬか漬け」などが代表的ですね。
このように、昔の人は間接的でも糠の恩恵に預かっていました。
けれど、現代の私たちの食を振り返ってみてください。
生まれたときから、白米を食べるのは当たり前、ぬか漬けを今でも作って食べている家庭は少なくなっています。
現代の食では、白米だけ食べて、糠は間接的にも摂取されていません。
また、戦争があったことは知っていても、脚気で多くの人が亡くなっていたことを知っている人はとても少ないです。食だけでなく知識も受け継がれませんでした。
私たちは、どういうわけか「糠を失ったことによる白米の弊害」を知らされずに何世代も生きてきました。
白米により何万人もの人が無くなった証拠まであるのに、教科書にも載せられていないのではないでしょうか。
もちろん、歴史を知り、お米の研究をしている人たちもいました。
ただ、そうした人たちが玄米の素晴らしさや白米の弊害を説いても、アメリカに支配された戦後ではその声が広がることはありませんでした。
真実を知らされない私たちには、何の疑いを持たず、今も白米を食べ続ける習慣だけが残っています。
家庭でも白米。学校給食でも白米。外食をしても白米。
白米を当たり前のように食べているのは、白米が素晴らしいものだと証明されたからではありません。
ただ、戦後の流れでそのまま食べているだけなのです。
そして、今も何も知らずに白米を食べ続けている人が大勢います。
そろそろ、気付いてもいいのではないでしょうか。
私たちは、お米と共に歴史を歩んできた民族です。
お米は、私たち日本人にとって日常で一番近い食べ物でもあります。
私たちは、もっとお米についての知識を深めて、本来日本人が生きてきた道筋を問い直す時期にきているのかもしれません。
なぜなら、白米が呼ぶ病は他にもまだあり、今も現代人を苦しめているからです…。
(つづく)
川野 ゆき