自由を目前に抱き合うチンパンジー達

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30年ぶりに太陽の光を浴びたチンパンジーの動画が世界で話題に…

現在、ある動画が世界で大きな話題となっています。
その動画には、30年ぶりに太陽の光を浴び、大地を踏むチンパンジーたちの様子が映し出されており、彼らの外に出て喜ぶ姿に多くの人が心揺さぶられています。

しかしこの動画は単なる感動ムービーではありません。
人間に強いメッセージを投げかける動画でもあるのです。
なぜならこのチンパンジーたちが30年間、外の空気を吸えなかったのは、人間のせいなのだから

実はこのチンパンジーたちはエイズワクチンを作る実験のために、子どもの頃アフリカのジャングルから連れてこられたチンパンジーで、いわば30年間人間のた めに生きてきたのです。
そして残酷なことに、彼らの母親は人間の手によって殺されたらしく、もはや帰る場所も彼らにはありません。

実験のなかではエイズウイルスを体内に打たれ、その多くが発狂もしくはそれ以上の苦しみに打ちひしがれました。
そしてついに、環境保護者マイケル・アウフハウザーさんの多大な努力などによりその閉ざされた檻での生活に終止符が打たれ、今週の9月6日生き残っている38頭のチンパンジーが、オーストリアの保護区域に放たれることとなったのです

苦しい実験の日々から解放されたチンパンジーたちは、今まで檻を通してでしか見れなかった仲間たちと触れ合えるようになり、久しぶりの愛をその肌で感じました。
そしてついに、外の光を目にするその瞬間が来たのです。

その時の様子を捉えた動画には、外に出るドアのところで恐る恐る周りを見渡すチンパンジーたちが映し出されており、彼らにとって外の世界がもはや「非日常」 になっていることが見て取れます。

そして自分たちがついに自由の身となり、自然に帰れることに気付いたのか、2頭のチンパンジーが喜びの抱擁をする様子が しっかりと映っています。

今回チンパンジーたちに自由を取り戻したアウフハウザーさんは、あるチンパンジーが外に出た時の様子について次のように語っています。

「うっとりしながら、ちょうちょを見つめている1頭のチンパンジーがいました。きっと彼は子どもの頃、ジャングルで見たことがあったのでしょう。
これから彼は、またその蝶の姿を見られるようになったのです」

そして動画を見た海外ユーザーからは

「ビデオを見ている間、かなり泣きました。
動物を使った実験は残酷で、やめるべきです」、

「これは本当の話ですか?
ガンジーが言ったこの言葉を忘れないで下さい。
『国家の偉大さとモラルの高さはその国の動物に対する扱い方で判断できる』」

など様々な声が上がっており、このビデオは人々に感動だけでなく、人間と動物のあり方などたくさんのメッセージも届けているようです。

人間のDNAと99パーセント同じDNAを持つとされるチンパンジーは、長い間エイズワクチンのための実験台として使われています。
つまりこのチンパンジー以外にも、現在檻の中の生活を強いられているチンパンジーが多数いるかもしれないということです

みなさんは、今回のチンパンジーたちの様子を見て何を感じ、何を思ったでしょうか?
これをただの感動で終わらせるだけでなく、人間と動物の両者が幸せに生きられるよう、自分に何ができるのかもぜひ考えてみて下さい。
そうすることで、今回のような悲しい光景を少しづつですが、減らしていけるはずです。

動画(英語)はこちらから。
ここに映っている男性がチンパンジーを自由にしたアウフハウザーさん

寄稿:Pouch
参照元:Daily Mail(英文), Youtube/DesastreNatural