アジアからの需要増大でゾウとサイの密猟増える

角を奪われ、サバンナに放置される悲劇・・・

【キンシャサ/クルーガー国立公園(南アフリカ)24日ロイター時事】より一部抜粋

その殺りくは、急降下するヘリコプターに乗ったプロの手で行われた。ヘリのプロペラの下の光景は冷酷無残なものだった。

弾丸が空から降り注ぐ中で、母は子をかばい、身の毛のよだつような金切り声があたりに響き、低木の茂みは血に染まった。

射撃が終わると、そこには22頭のゾウの死骸が横たわっていた-これはコンゴ民主共和国北東部での過去最悪のゾウ狩りの一つの模様だ。

動物保護活動家らによると、アジアの人々の購買力の高まりとともに需要が増していることから、ゾウとサイの密猟が増えている。

南アフリカでは1日に2頭近くの割合でサイが殺されている。狙いはその角で、角と同じ重さの金の価値よりも高い値段で取引されるという。

10年前の年間密猟数を上回る数のサイが今では毎週殺されている。

その背景にあるのはまたしてもアジア、特に中国だ。

同国の金需要は、その輸入量は今年中に世界最大の輸入国インドを抜くとの見方さえ出ているほどだ。装飾品としての象牙の需要は金と歩調を合わせて増加している。

もう一つの要因は、漢方薬材料としての象牙とサイの角の需要だ。

こうした漢方薬は今では中国人社会ばかりでなく、他の民族の間でも人気が高まっている。香港の漢方医師ウー・チーさんによると、象牙は肝臓がん、サイの角はいくつかのがんの治療に使われるという。

サイの角の末端価格はキロ当たり6万5000ドル(530万円)に上昇している。これは金価格(同5万2500ドル)を大きく上回る。

トラフィックのミリケンさんは「ゾウの保護において中国がカギとなっていることは誰もが認めるところだ」と強調した。

トラフィックによると、モザンビーク北部では昨年、中国向けの128本の象牙が押収されたという。

記事全文
http://jp.reuters.com/article/jpnewEnv/idJPjiji2012042500318

サイやゾウが、角だけを根こそぎ取られてサバンナに放置される。
角を切り落とすのではなく、もぎ取られると言った方が適切だ。
血だらけになったまま、彼らは死んでゆく。残酷極まりない。

保護団体では、密猟を未然に防ぐために、予め角を切り落とす。
本来の姿ではなくなってしまうが、密猟にあうよりはましだろう。

サイの角は、富裕者向けに高く売れる。
密猟する側は、目先のお金に目がくらんでいるのだろう。

遠い国のお金持ちのために犠牲になる動物達。
こんな悲劇を知っているのだろうか。

園部 知紗