結核は過去の病気ではない

国内において結核は1935年から1950年までは、死因順位の第1位でしたが、その後は急激に減少しました。

それが1980年頃から減少に歯止めがかかり1997年には、新規登録患者数が38年ぶりに増加しました。

2002年には結核死亡者数は2,316人で日本における死因の25位となっています。

大都市に多く、そのなかでも特に大阪府における罹患率が高く見られます。

このような罹患率の上昇は、1980年代より欧米諸国においても観察されていますが、先進国大都市におけるホームレスの増加、HIV感染の拡散、移民の増加などが、その背景として挙げられています。

最近では、人気お笑いコンビ、ハリセンボンの箕輪はるかさんが肺結核となり芸能界も騒然となりましたが、著者もこの数が月の間に2回、彼女達と接触しています!

それよりも現在の社会の状況下においては、感染のリスクは多方面に点在していると言えます。

公共の場では、人が多いですから移らない保障はありません。

電車などでも、多数の人がくしゃみをし、咳き込んでいます。

咳き込んでいる人に限ってマスクは着用せず平気でゴホゴホし、咳き込んでいない人がマスクを着用していると言う首をかしげる状況が多いのは、個人の常識観の格差でしょうが、それによって毎日満員電車で通勤している人は、そのリスクも高くなるでしょう。

結核は結核菌を吸収して起きる病気で、飛沫感染(空気感染)で人から人へと感染します。

感染しても、発症する確立は10人に一人程度と言われていますが、2007年に大阪市内の高校で発生した集団感染事件のように、結核が風邪や鼻炎と誤診されて気づくのが遅れ、身近な人に多大な被害をもたらす結果ともなります。

結核は風邪の症状と類似していますが、せきや痰、微熱が2週間以上続く人は、検査を受けた方がいいまもしれません。

食中毒も感染性胃腸炎もインフルエンザなども、どこで感染するかは分かりませんが、日ごろから健康管理と環境衛生管理と衛生慣行をかかさず実践し、感染拡大を防ぎたいものです。

特に抵抗力の弱い、お年寄りと子どものために。