グリーンコンシューマー 2

買い物で意思表示。無理なくできるところからはじめましょう。

【グリーンな市場をつくり出すグリーンコンシューマー】

「消費者」という言葉に送り仮名をつけると、「消し費やす者」となり、受け身の存在としての表現です。
しかし、私たち消費者が、もの選びの時に「環境」を意識すれば、生産者のものづくりや、流通事業者の品ぞろえに変化を与えることができます。

ただし、グリーンコンシューマー活動は不買運動ではありません。「買う=商品選択」によって、環境に配慮した商品、サービスづくりを応援していこうという活動です。
企業・生産者の中にも、環境への負担の少ない製品を作り、消費者の支持を得たいと考えているところは多くあります。

グリーンコンシューマーは、そのような企業を促し、グリーンな商品の市場をつくりあげることを目的にしています。

【買い物は社会への投票】

私たち消費者一人ひとりの力は弱くても、合わせれば大きなものになります。社会全体の最終消費の約半分が私たち消費者の購入によるものです*1。下の図から分かるように私たちの選択はとても大きな影響力を持っていることがわかります。

市長や議員の選挙は数年に一度しかできませんが、「買い物」を通じて、良い商品、がんばっている店、企業の支持は毎日でもできます。ですから、グリーンコンシューマー活動は「買い物は社会への投票」ともいわれています。

また、マーケティングの専門家によると7%の人が購入を変えれば、店の仕入れは変わる、といわれていますから「買い物」の影響は私たちが想像するよりも大きいのです。

*1 最終消費=直接消費者が購入する商品だけでなく、それを作る運ぶための資材や資源の消費も含む。
出典:日本LCA学会誌 2006年2-1 P22-41

【無理なく、納得できるところから】

グリーンコンシューマー活動は、生活に必要なものを、すべて、今すぐ環境配慮型に切り替えなければならないのではありません。
無理なく実践できるもの、納得できるところから取り入れ、徐々に他の商品に広げていけばよいのです。

「出費が少ないもの」「健康によさそうなもの」から実践してみることもよいでしょうし、最善ではなく、次善の選択であっても、現状利用している商品よりは、環境への負担が少ないなら、それから始めてみてもよいでしょう。

一つでも多く実践していくことが、社会を変える原動力になることを忘れないでください。

(NPO法人環境市民ウェブサイトより)

つづく