「孤立しがちなCS発症者、社会的対応が必要」
CS(Chemical Sensitivity)とは、化学物質過敏症のことです。
シックハウスやシックスクールと聞けばピンとくる人もいるのではないでしょうか。
昨年の5月17日、横浜でCS発症者・ES発症者(電磁波による健康被害)の方々によるシンポジウム「CS・ES発症者の自立と社会サービス、当事者・家族・地域・NPO・自治体・国、それぞれの役割とそのしくみを探る」が開かれました。
シンポジウムで基調報告をされた「CS和の会」の沢渡温美さんは、6年前ベランダの防水工事で発症したとのことです。
めまいがする、頭痛や倦怠感が激しい、眠れない、不安になるなどの症状で医療機関にかかっても理解されない。
「気にしすぎ」「怠け者」などと見られて辛い思いをする。
医療関係者の理解は無く、相談に行った行政もCS発症者の存在すら知らないことのほうが多い。
社会からの理解も支援も無く、情報も無く孤立している状態、と訴えていました。
「孤立」という言葉に、CS発症者の方々の辛さが端的に込められていると思えました。
(JanJanニュース)
このような悲痛な声を聞いていると、行政や国の対策の遅れに恐怖感すら感じます。
自分がなってしまったらどうすればいいのだろうと…
元々過敏症でない人も、ある日突然になったりします。
そして一度なってしまうと殆ど治らない(2度と治らないと考えた方がよい)という大変な問題が待っています。
そして今後確実に化学物質被害者や電磁波被害者は増加し、身近な大問題として、子ども達や人間と生活を共にするペット達にも更に大きく圧し掛かってきます。
「このような情報もない」と文中で沢渡さんが述べていますが、大手マスメディアにとって、化学物質や電磁波関連企業は莫大な広告収入主です。
当然、批判は最大級のタブーとなりますので、情報といっても偏った情報が多くなります。
それでも企業や国の対策には期待したいものですが、実際には遅々として進んでいないのが現状です。
こうなってくると、一番の対策は個人の知識が重要になってきます。意識を持ち情報を収集したいものです。