玄米で糖尿改善!?

高脂肪食を食べると糖尿になる!?
その理由とは…!?

糖尿になる要因の一つは、小胞体と言う細胞機能の一部に“変性タンパク質”というゴミが溜まりすぎるために起きるといわれています。
ゴミがたまると、その小胞体にストレスがかかります。

そして高脂肪食を食べることは、糖尿病の原因になる小胞体にストレスを与えることが分かりました。

しかし、高脂肪食は食べれば食べるほどもっと食べたくなるという仕組みが体の中で生まれてしまい、それにより糖尿に拍車が掛かることを前回までにお話しました。

食べたら余計に食べたくなってしまうこの衝動を抑えるのはなかなか難しいですね。
とくに現代の日本はファーストフードにあるようなハンバーガーなどの安くて手軽に食べられる高脂肪食で溢れているため、家族や友人といった周りの方にも食べている人が少なくないのではないでしょうか。

2011年の統計では、糖尿病による年間死亡数は男性7,738人、女性6,926人とされています。(http://www.dm-net.co.jp/calendar/chousa/)

15歳以下の若年でも糖尿が発生しており、これは飽食の時代といわれる現代人の食生活に問題があるとされています。
自分や、家族の中に少し脂っこいものを食べ過ぎているかもしれない、このままでは体のことが心配…でも高脂肪食は食べたくなる…。
こうした症状のことを「高脂肪食嗜好性」と呼びます。

もし自分や家族が高脂肪食嗜好性でなかなか止められない…という悩みを抱えているとしたら、玄米をおすすめします。

実は、玄米に含まれる成分で視床下部の小胞体ストレスを抑制することができる、という研究結果が出ました。
http://www.med.u-ryukyu.ac.jp/

玄米に含まれる「γ‐オリザノール」という成分が、重要な役割を果たしています。

γ‐オリザノールという成分。
これは、米糠に特有の成分で、コレステロールの吸収を抑える作用があることが分かりました。
これにより、視床下部の小胞体ストレスを抑制することができるのです。

さらに、油が酸化するのを抑制する作用があるほか、生理的に成長促進、 自律神経失調症の緩和、性せん刺激作用やビタミンEにも似た作用を持っています。
更年期障害などの不定愁訴、むち打ち症に治療効果があるとして医薬品としても用いられます。
また、紫外線防止や肌の美白効果もあるとして化粧品にも用いられています。

こうした作用が期待できるγ‐オリザノールという成分が玄米には含まれています。

高脂肪食嗜好性は玄米で抑えられる!
ということなんですね。

健康を意識している人も、ダイエットしたい人も、この、高脂肪食嗜好性をコントロールすることが大切です。

川野 ゆき