高圧線被害

アメリカで高圧線付近の学校を閉鎖

tettou

ニュージャージー州のサセックス群のフレドンという町では学校付近の送電線から出ている非常に高いレベルの電磁波が原因で、町にたった一つしかない学校を閉鎖せざるをえないと町役場が発表しました。
問題のフレドン・スクールでは安全基準値を遥かに超えるレベルの電磁波を出す高圧送電線が運動場の上に渡っており、343人の生徒達はその状態の中で勉強している。
町の教育担当局は10月1日には学校を閉鎖することを保護者に通達し、現在、新たな教室を懸命に探している。

「子ども達が毎日勉強する教室や遊ぶ運動場で、こんな危険な電磁波レベルを子ども達に浴びせ続けることはできない。我々の目標の第一は、子ども達の安全なのだ」と教育委員会のジョン・フロラ委員長はいう。

この問題は州最大の「電気ガスサービス公社」がペンシルバニア州サスクエアナからサセックス群のローズランドまでの45マイルの範囲に500キロボルトの送電線を建設するために公共事業委員会の許可を申請したことが事の発端だった。
しかしこれ以前に230キロボルトの送電線が既にフレドン・スクールの上を通っている

電磁波はあらゆる電気製品から出ているが、大量の電気を作ったり送ったりするための高圧送電線や変電所の付近は電磁波がより凝縮された高いレベルになることがある
電磁波レベルに対してWHO(世界保健機構)は上限3ミリガウスのレベルを勧めています

しかしフレドン・スクールの運動場では平均19.34mGの電磁波が確認されました。
これに対し電磁波公認技師のジョセフ・デュマノフ氏は、電磁波の有害性は数値の高さと暴露の長さによるので、むやみに恐れるべきものではない。
といっていますが、フレドン・スクールについては「許容しがたい数値の高さ」「出来る限り電磁波レベルを下げることが必要だ」とも述べています。

フレドン・スクールや送電線に反対するグループは、電気ガスサービス公社と話し合ってきましたが、
公社側が話し合いから手を引いたと同時に、再配置と言う形で合意が締結されそうになったので、それなら学校を閉鎖しようと多数で決めました。

この問題はアメリカだけでしょうか…日本はどうでしょうか?
高圧電線が民家や学校の上を走っている光景は田舎に行けば行くほどよく見かけます…
いま日本の田舎は都会ではやらない量の農薬散布を始め、土石流、地震などと…果たして安全なのでしょうか?

アメリカやヨーロッパと日本の大きな違いは、そのよう現実をも、なんら問題にしないという点です
「露骨な被害者が出るまで気楽に待ってみよう…」
予防原則の無視
…という点では、最も恐ろしい国かも知れません!?
以上、海外の問題から見えて来る日本の現状でした。

ガウスネット記事:参照