タレントアニマル 2

毎週月曜日から金曜日の朝5:50~8:00に放送されているテレビ番組「ZIP!」

その人気コーナー、スマイルキャラバンにて全国を旅していたZIPPEI兄弟をご存じでしょうか?

とことん不自然な生活を強いられたタレント犬たちの最期とは・・・

『ZIPPEI スマイルキャラバン
「ZIP!」ファミリーの旅する犬「ZIPPEI(じっぺい)兄弟」が
日本各地を交代で旅しながら、人々とふれあい、
皆さんの笑顔を集めに行きます。
あなたの街にも訪れるかもしれませんよ!』
(日本テレビHPより)

ZIPPEI(じっぺい)とは、ミュージシャン“ダイスケ”と共に全国を周っていたサモエド犬の兄弟犬2頭のことで、2008年4月生まれの4歳。

ロケ各地では、1000人もの見物客を集めるほどのアイドル犬で、ZOO JAPANという動物プロダクションに所属させられていました。

サモエドとはロシア北部及びシベリア原産の中型犬で、目が優しく、口を開けると口角がやや上がるため≪サモエドスマイル≫と親しまれる表情をもち、性格も穏やかで社交的な犬種です。

用途はもともとそり犬やトナカイ猟でした。
そのため、暖房代わりにもなる豊富で厚い真っ白な被毛をもっています。

しかし今年8月、「じっぺい」の文字がネット上に溢れ、私はその悲報をtwitterで知ることになりました。

日本テレビは、「飼い主のミスにより、8月9日クーラーが止まった車内に1時間放置されたため、ZIPPEI兄弟含め7頭の犬が熱中症になり死亡した。」と伝えましたが、放置したこと以外にも様々なバッシングを受けています。

番組のため日常的に飛行機や自動車に乗せられ、撮影のフラッシュを浴び続けたストレス・・・

死亡発表後、所属プロダクションや日本テレビホームページから、ZIPPEIの情報がいきなり削除されたこと。

どこまで商売道具に使うのか、死後の写真集発売。さらにその表紙にはホットドッグの挿絵があったこと。
(ホットドッグ=熱い犬、事故を連想させる)

そして、2頭とも声帯をとられていたこと・・・

声帯については今年2月、視聴者らがネット上で「吠える仕草をするのに声が聞こえない」とざわめきました。

さらに無料動画サイトyoutubeではZIPPEI兄弟の様子がアップロードされ、それを観た人々が「虐待」「日テレ最悪」などと、声があがりました。

朝日でもその疑いが報じられ、週刊文春では、
「テレビの影響は大きいですから、動物本来のあるべき姿を捻じ曲げて見せることによる影響も考えてほしいと思います。
犬は本来、感情もあり、吠える生き物。そこをあえて無視して取り上げていないか、改めて考えてほしい。」
と、日本動物愛護協会事務局長の言葉も掲載されました。

その後日本テレビは声帯除去を認めましたが、手術を行ったのは番組出演前であり、声帯除去を番組起用の条件にしたわけではないと発表しました。

こちらが話題になった、ZIPPEIの動画です。
http://youtu.be/qiIrH0932lQ

しかし、ZIPPEI兄弟と同じように、ペットショップやショーの繁殖用動物の大多数は声帯をとられています。
その事実についても、みなさまに知って頂きたいです。

声帯除去手術をすると、鳴き声がかすれ、「ヒューヒュー」とかすかな声を漏らすことしかできなくなります。

現在、日本テレビのホームページにはこう書かれています。
『この1年3ヶ月あまり、全国を旅してきたスマイルキャラバンのZIPPEI兄弟が
8月9日夕方 息をひきとりました。

ZIPPEIを愛して下さり、応援して下さった皆様、ありがとうございました。

ZIPPEI兄弟、天国で安らかに・・・・今までありがとう。』
そして、別ページには10月22日に写真集が発売されたとの宣伝つき。

また、共に全国を周っていたミュージシャン“ダイスケ”は、公式ブログにこう綴っています。

「(抜粋)すごく辛いけど、悲しい気持ちも、今も変わらないZIPPEIへの愛情も、出会ったみなさんがくれた優しさも、たくさんの思い出も、ちゃんとぜんぶ抱きしめてぼくは歩いていきたいと思います。

ZIPPEIたちとは別れてしまったけど、まだまだ旅の途中なので、ZIPPEIたちの為にもこれからも頑張っていきたいと思います。」
http://ameblo.jp/daisuke-nikki/entry-11330666653.html

このような記事を読むと、極寒地で生きるサモエドが真夏の車内で苦しみ息絶える事件が、良くも悪くも“いい話”のように感じてしまいますね。

最期に、たくさんの命を奪ったこの事故の真相!?を掲載していた女性自身より引用します。

(ZIPPEI兄弟を知る関係者)
「実際は3~4時間放置されていたんです。
この日はカレンダーの撮影と打ち合わせでしたが、1時間ほどで終わりました。
しかし飼い主の女性はいつまでも車に戻らず、日テレ関係者や動物プロダクション関係者と話に花を咲かせ笑っていたと聞いています」

飼い主が車に戻るとそこは悲惨な状況だった。

クーラーの切れた車内は異常な暑さ。5匹の犬はすでに死んでいたという。ZIPPEI兄弟の息はあったため、別の車で救急病院へと運ばれたが、それも間に合わなかった。

(ZIPPEI兄弟を知る関係者)
「この飼い主の本業は歯科衛生士なんです。
10匹以上も飼っていたため、抱えきれなくなって職場の人に面倒を見てもらっていたと聞いています。
自宅は汚れ、よい飼育環境とは言えなかったようです」

日本テレビに取材すると、「当社スタッフなどの関係者は現場にはおりませんでした」と主張。

そこで本誌は飼い主を直撃した。

自宅には100坪以上もある広場があり、犬が遊ぶためだろうか小さなプールまである。
悲劇の現場となったワゴン車もあった。
しばらくするとヨレヨレのTシャツ姿で痩せ細った飼い主が現れた。

「車を止めたとき、間違いなくエアコンはつけていました。
撮影中に車を移動してくれと言われたのでスタッフに車のカギを渡し、少なくとも3回以上は移動してもらったんです。
どうして私が車を移動させなかったのか・・・。悔やんでも悔やみきれません・・・」

事故以来、食事もノドを通らなくなったという飼い主。
涙を流しながら、前出の関係者とは違った説明をする。

「車に戻ったときエアコンが止まっていて錯乱状態で『なんで!?』と叫びました。
エアコンはダイヤル式でハンドルの脇。ゲージに入れていたので犬が止めることはできません。

いつも寒いくらいつけておくんです。知らない人だと止めてしまうかもしれません。

犯人探しをしようとも思いましたし、警察にも相談しました。
でも、そんなことをしてもあの子たちは戻って来ません。

私がネットで”犬殺し”とバッシングされているのは知っています。
これは私の背負った十字架なのです。
親が死ぬより悲しいです」

(以上)

メディアやネットに溢れた情報は真実の見極めが困難な時が多々あります。
それでも毎日新しい出来事が生まれ、私たちに入ってきます。
どうかみなさんがその1つ1つを心に刻んで活かし、生活していけたらなと思います。

阿久津 桜

アナザーmember’s CLUB