捕鯨問題と取材の裏側

◻︎クジラは約6000万年前に陸上生活を離れて海を目指した哺乳類!?

□23億円ものお金が調査捕鯨に使われている!怒らなきゃいかんです。国民は...

□現在の捕鯨が日本の文化など大嘘!

□調査捕鯨によって抱えている鯨肉の余剰在庫は4000トン!日本の捕鯨はクジラを無駄に殺しているだけ。

□PCBで●●倍に達することすらあり、健康面からみてもクジラの肉を食べる事は大変危険です!

□NAGAIproはやはり地球から見て本当に貴重な会社...

最近は取材など、外での仕事が多かったのですが、本当に様々な出会いは宝だと感じます。

視野も広がりますしね。

映像でもすでに流れていますが、捕鯨に関する取材に二件行って来ました。

捕鯨の問題というと、イルカの問題に比べてやはり遠い存在のように感じる方が多かったようですが、
それでもこうやって同じ哺乳類という目線で実際に活動をしている人達には本当に頭が
下がります。

様々な業種の方や、国籍の違う人達がクジラのために集まりました。

クジラは約6000万年前に陸上生活を離れて海を目指した哺乳類とも言われており、一般的にはイルカと呼ばれる小さいクジラを含めて約80種類が存在するとされます。一産一仔が常で、母クジラは子どもを母乳で育て、極めて社会性が高いと言われています。

クジラというと大きな魚だと思っている人も多いようですが、僕らと同じ哺乳類。

現在、これだけ国際的に非難の的となっている調査捕鯨ですが、それでも日本政府が捕鯨をやめない理由の一つに、原発と同じで一部の利権を貪るやつらがなんとか現在廃止されてしまった商業捕鯨を昔のようにやりたいとあがいているというのがあります。そこには日本鯨類研究所、水産庁など強力なバックが付いています。

今回のデモ行進のときも、終始反対派が声を荒げては、乱入しようとして警官に止められていました。

しかし、商業捕鯨をやりたいとあがいたところで、2002年に朝日新聞が行った世論調査では、4%の人がクジラの肉を時々食べると答えたに過ぎず、同じく2006年の日本リサーチセンターの結果でも、95%以上の人がほとんど食べないか、小さいときに食べたきりと答えています。僕自身も小学校の時に給食で出たのを食べたきり。

現在は2004年をピークに需要は落ち込み続け、捕鯨船の修理費用から、船員の給料に至るまで、全てに税金を投入しなくては成り立ってはいません。

23億円ものお金が調査捕鯨に使われているのですよ。それも復興支援金も使われていますから、怒らなきゃいかんです。国民は...

捕鯨賛成派の捕鯨を正当化する言い分はいくつかありますが、

その中で「捕鯨は日本の文化である」ということがあります。

確かに、縄文時代の遺跡などからクジラを利用した形跡が見つかっています。このころは、湾内に迷い込んできたり、打ち上げられたりしたクジラを主に利用していたと見られています。

地域は限られていますが、組織的にクジラを捕獲し始めたのは1500年代末から1600年代にかけてで、和歌山県の太地や千葉県の房総半島などの地域。

クジラの油は江戸などの都市で販売され、肉は地元で消費されていたそうです。

しかし現在問題となり、国際的な非難の的となっている南極での捕鯨は、1934年に始まったもので、日本の伝統とは一切関係ありません。

調査捕鯨の制度が作られた当時には、ほんの数頭~数十頭だけを捕獲することを念頭においていた制度を悪用し、850頭も日本は捕殺しています。

さらに調査捕鯨によって抱えている鯨肉の余剰在庫は4000トンです。ようするに現在の日本の捕鯨はクジラを無駄に殺しているだけ。

市場で購入された赤身肉や脂身に含まれる有害物質は消費安全基準と比較してメチル水銀で85倍。PCBで140倍に達することすらあり、放射能の問題もありますので健康面からみてもクジラの肉を食べる事は大変危険です。

日本は調査捕鯨は生態系を維持するためと言っていますが、逆に捕鯨はこの地域の生態系に大きな影響を与えています。

「漁業への影響からクジラを間引く必要性がある」とする日本の主張は完全な捏造であり、国際的な嘲笑の的となっていますし、クジラは人類が誕生する前から地球に生存していましたが、人類の誕生以前に魚が絶滅の危機に瀕してるという話はありません。

世界の魚類が激減している原因をクジラのせいにしている事は科学的にも間違いであり捏造なんです。

自然には住み分けの法則が働いていますので、お互いのテリトリーを犯すことは絶対にしません。

草花も動物も、狩る狩られるすらも自然という大きな輪の中でそれぞれが自分の役割を一生懸命生きています。

いつだってその領域を侵すのは人間だけ。

アイヌのような本当の自然の輪の中で生きる生活は無理かもしれない。しかしもっともっと自然に寄り添っていけるはずだし、寄り添って感謝していかねばならないし、このままだと取り返しのつかない事になる。

最後に主催の方と色々お話したのですが、記者、ジャーナリストの立場で動物の視点やアニマルライツ(動物の権利)を理解している人とは話すのは初めてと言われました。

やはり動物の問題を取材していても、肉は平氣で食べたり、それはそれ、と割り切る人が多いのだそう。

NAGAIproはやはり地球から見て本当に貴重な会社だと改めて感じました。

僕は以前から動物を特別好きではないと言っています。

ただ、人として、動物実験、畜産、捕鯨、動物園、ペットと様々な問題を知り、明らかにこれは理不尽でおかしいと感じた。反対しようと思った。

家畜などは人間の思い上がり。同種である哺乳類を生きたままミンチにする。殺される瞬間、涙を流す牛を見て何とも思わないのはおかしい。

哺乳類が哺乳類を食べないのは当たり前で、自然なこと。

動物の世界は動物のものであって人間が本来は干渉するものではない。

彼らにも子を思う優しさ、仲間を思う優しさがあるんです。

当たり前のことを当たり前の倫理観として持つこともできなくなった日本人。

こういった動物に対する倫理観の低さが全て、子殺し、親殺し、その他の悲惨な事件に繋がっています。動物に対する倫理観がその国の倫理感。

これからも改めて動物の問題には力を入れていきたいと強く感じました。

毎日頑張ってますが、年末に向けてさらに氣合入れていきます。