下着姿にボディペイントの女性が抗議

世界中から非難を集める大虐殺に東京でも抗議パフォーマンス

下着姿にボディペイントの女性が抗議

抗議の模様とアザラシ猟の実態を動画(YouTube)でご覧ください。(4分47秒)

3月24日カナダ大使館前にて、「PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)アジア」メンバーで、バンクーバー出身のアシュリー・フローノが、アザラシ猟に対する抗議活動を行いました。
当日は雨風の影響で体感温度は4℃を下回る寒さでしたが、カナダ国旗を模したボディペイントのしたは下着だけの姿で、寒さに震えながらも「
血まみれたアザラシの大量虐殺を止めて
」と書かれたメッセージボードを掲げました。

タテゴトアザラシの赤ちゃん

カナダでは毎年3~4月、東岸沖でアザラシ猟が行われます。
カナダの商業アザラシ猟は毛皮のため30万頭以上のアザラシの生後3ヵ月以内の子どもを殺す地上最大の海洋哺乳動物虐殺です。

アザラシ猟の実態

アザラシ猟の実態

毛皮が目的であるため、傷をつけないよう「くぎ付きのこん棒」で頭を殴り殺すという野蛮な方法がとられています。

アザラシ猟の実態

さらにまだ生きているうちに皮をはがされるケースも少なくありません。

アザラシ猟の実態

このことから獣医学専門家も本質的に残酷なものだとの結論しています。
このアザラシ猟にカナダ政府は助成金を出しています。

カナダのアザラシ猟は国内総生産(GDP)の0・5%以下を占めるにすぎず、平均するとアザラシ猟師の年間収入の5%以下を占めているにすぎません。
カナダ人の大多数は商業アザラシ猟に反対しており、外国がアザラシ製品取引を終了するのを支持している調査結果もあります。
カナダのマック・ハーブ上院議員はカナダ政府に対してアザラシ猟を終了するよう決議案を提出しました。

すでにEU(欧州連合)では2010年からアザラシ製品取引禁止を決定しています。
結果として、2009年のカナダのアザラシ毛皮価格は2006年に比べて86%安の15カナダ・ドルに下落し、25万頭以上のアザラシの子どもが残虐な死を免れました。

しかし、それでもカナダ政府は商業アザラシ猟を止めるどころか、禁輸措置に対しアザラシ猟保護のため世界貿易機関(World Trade Organization、WTO)に提訴すると発表しました。
その理由は原住民であるイヌイットの保護などですが、彼らの目的は暮らしのためで殺されるアザラシの数も全体のわずか3%程です。
またアザラシ漁の収入が全体の25~35%を占めているとも主張していますが、実際の収入は一人当たり数十万円ほどで、統計のマジックにすぎません。

PETAは昨年、ドイツでもアザラシ猟に対する抗議パフォーマンスに参加しています。

PETAドイツでの抗議

また今年3月15日にはスペインでも動物の権利擁護団体アニマルナチュラリス(AnimalNaturalis)のメンバーたちが、同様の抗議活動をしています。

アニマルナチュラリス

こんな服や、こんな物の為に・・・

アザラシ毛皮製品

アザラシ毛皮製品

いつまでアザラシが殺されなければならないのでしょうか・・・
アザラシ猟の実態

対応機種:ドコモ、auの2008年以降の機種
※対応機種は目安です。動画再生を保証するものではありません。