米をしっかり食べよう

米を食べなくなった日本人。いくら健康ブームでも主食に
目を向けなければ、その食生活は土台から崩れている!?

皆さんは1日にどれくらいのお米を食べていますか?

日本人の主食はお米だと誰もが当然のように思っていますが、
時代の移り変わりと共にその消費量は激減しています。

昭和9~13年頃は、一日に一人平均420グラム(茶碗8~9杯)の
米を食べていました。
終戦後の昭和25年は339グラム(茶碗6~7杯)。

昭和40年頃から米の消費量が減り始め、
昭和63年には201グラム(茶碗3~4杯)にまで落ち込みました。

昔は毎食のようにご飯をおかわりしていたことになります。
まさにご飯中心の食生活で、おかずはご飯を食べるためのものでした。

現在はこれが逆転して、たくさんのおかずにご飯を少し
添えるような食事内容になってしまいました。

人間が生命を維持するためには、食べてエネルギーを補給しなければ
いけません。

一日中寝たままで何もしないでいても、大人で1400キロカロリー
(茶碗にご飯9杯分)ものエネルギーが必要なのです。

ご飯を食べる量が足りないと、お菓子などを食べる量が増えてしまいがちです。
糖分や添加物が多く入っている上に、米のように腹持ちは良くないため、
つい食べ過ぎてしまいます。

ご飯をしっかり食べさえすれば、間食を摂らなくなり、
しかも食生活の土台を作ることにもなります。

ご飯は飽きが来ない味ですし、腹持ちが良いので、
おにぎりにして手軽に持ち歩くこともできます。
おにぎりだけでも食事が成り立つので、それだけ栄養価の高い食品だと言えます。

特に女性のご飯離れが進んでいると言われています。
実際に男性よりも女性の方がパンやスパゲッティを好んで食べる人が多いです。

しかし、そのような食生活を続ける人が増えた影響で、
30代で婦人科系の疾患にかかる人が増加しています。

日本食は実に合理的で、ご先祖の知恵の結晶です。
安易に「炭水化物」としてお米とパンを同じものの様に
くくれるものではありません。

食生活の土台を支えるご飯(玄米)をしっかりと食べて、
本来の健康な生活を送りましょう。

園部 知紗