野菜嫌いの問題とは

成長段階で野菜嫌いの子どもに起こる問題点。
子どもの食べものの好き嫌いは親の責任!

今回は、野菜を食べる量が不足するとどんな問題が起きてくるのかということについてお話させていただきます。

野菜嫌いの子どもは情緒が不安定と言われます。
野菜嫌いの度合いが強いほど、情緒不安定の度合いも強いのです。

カリウムを多く含む野菜の摂取量が足りないと、ナトリウムとカリウムのバランスが崩れ、血圧上昇の傾向が出てきます。
血圧が高くなると、イライラして情緒不安定になります。

非行少年のグループと非行ではないグループを対象とした毛髪分析の調査によると、非行グループの約90%にカリウムが不足していたそうです。

カリウム欠乏は筋力低下、腸の運動麻痺、脱力感、不安感、神経障害、反射機能低下などを起こします。

非行少年のほとんどが極端な偏食で、カップラーメンやジャンクフード、
肉を好んで食べ、清涼飲料水や缶コーヒーをたくさん飲み、
野菜はほとんど食べないという傾向が見られます。

また、野菜嫌いだと咀嚼力も弱まってしまいますので、これも情緒不安定の原因となります。

食べ物をよく噛むことは脳を活性化させ、思考能力を高め、精神を安定させる働きがあります。

さらに野菜の摂り方が足りないと、繊維質の摂取量も減るため、便秘になりやすいのです。

腸内の悪玉菌が増えて栄養吸収が悪くなるため、精神にも悪影響を及ぼします。
便秘は自律神経の乱れと密接に関係しています。

また、野菜嫌いの子どもには虫歯が多いとも言われています。

野菜のように繊維質が多い食べ物をたくさん食べていると、
よく噛んで食べる習慣がつき、歯の掃除に役立ちます。

繊維質はブラッシング同様の効果があり、歯垢が歯につきにくくなります。

親が野菜嫌いだと、子どもも野菜嫌いになる傾向が強いです。
旬の野菜を美味しく食べる姿を子どもに見せながら、
子どもに野菜を食べさせましょう。

園部 知紗