化粧品に動物実験はいらない!

2009年4月24日の朝日新聞で「化粧品に動物実験は必要?」という…記事が掲載されました。

動物実験の記事掲載は大手メディアでは比較的困難な要因がありますが、記者の思いやタイミングなど諸条件が揃って少し出せたのでしょう。

記事中にもあるように動物実験は欧日でかなりの温度差があります。

EU(欧州連合)では動物実験をした原料の使用・流通を禁じる法律まであるのに、日本では逆に化粧品の安全性評価に動物実験を義務付けていると言う、この国際的ギャップはまさに驚きを感じます。

まず国内で問題なのは、そんな事実を大半の消費者が知らないという事です。

知らせない=知らないの図式が蔓延しています。

記事にも引用されているように、欧米では70年代に、化学物質をウサギの目に入れたり、マウス、モルモットの皮膚に塗りつけタダれたり、アレルギー反応や致死量を見るなどの残酷な実験が明らかになり消費者の日用品の不買運動が起き、市民の動物実験廃止を求める活動が盛んになりました。

※写真はイメージです。
※写真はイメージです。

当時のエイボン・レブロンに対しても、「ウサギの目を潰しているような口紅を私達は顔に塗らない、本当の美しさとは残酷さのない事だ…」などと抗議し、その事実が世の中に広がったのは、たった数十人の主婦の信念と勇気ある行動からでした。

日本では、自分が使っているのに人事のように無関心であったり、少し圧力をかけられると、これまで動物実験に反対していたスタンスを簡単に変えたり、その支持を簡単に辞めたりする傾向があるので欧米のようには浸透しませんが、例え少数でも信念と勇気を貫ける人達が増える事によって世の中は変化して行きます。

国内では以前、中絶胎児までもが問題になり騒然としましたが、公開しないと言う事は本当の事実は闇の中で、市民には謎のままだと言うことを示唆する事にもなります。

だからこそ良い悪いを論じる前にも…その前提としても情報をすべて公開する必要性があります。

日本の化粧品や日用品は比較的動物実験をする事が多く、よって危険な化学物質の添加が増えます。

そんな物を顔や身体に塗りつけたり、口から体内に入れる事は健康被害の拡大に繋がってきます。

原因不明の病気が急増する中、健康を守る観点からも幅広く知らせるべきです。

その上で選ぶのは自由と言う選択肢があるべきです(電磁波被害も同様)

欧米のように一人一人の主婦の力が法改正を実現したり、無数の動物の命を救う結果をもたらしたり…

オカミからではなく、市民から変わって行く事が必要です。それには「事実を知る」そして「伝える」その行動と継承が求められます。

日本でも動物実験していない日用品が以前よりは認知されて来ましたが、欧米との差を考えるとまだまだでしょう。

化粧品の動物実験は一部ですが、食品添加物、農薬、電磁波、医薬品などを挙げると恐ろしい数となります。

便利ではあるかも知れませんが、それだけ危険な物も生活の中に増えています。

「便利な物には毒がある」「足るを知る」何事もほどほどにしなければいけないのでしょうね。

今も犠牲になっている莫大な数の動物のためにも、化粧品からでも動物実験を知るキッカケになればと思います。