オール電化の無駄

オール電化は壮大な無駄遣い

家庭内で使用するエネルギーを別途に見てみると、もっとも大きな割合を占めているのは、照明などの器具です。
次に大きい割合を占めているのは、給湯です。

以外に少ないのが冷房で、家庭で使用するエネルギーの内の1.2~2.2%に過ぎません。
大きいウエイトを占めているのは暖房の24.9%と給湯の30.7%です。

この暖房と給湯に電力が食い込もうとしているのが、「オール電化」というわけです。
オール電化にするには、発電所で熱を電気に変え遠路を送電線で送り、その電気をさらに熱に変えることは、直接ガスを燃やすよりも大きなロスを生じることになります

単純な計算としては、ガスによる熱エネルギーを100とした場合、電気では、発電の際の廃熱によって60%が失われ、送電によってまたさらに、それを熱に変換することで5%がロスとなることから、結局有効なエネルギーは35%にしかならないことになります。

IH調理器の発熱の効率が仮にガスより上回っているとしても、家庭で使用するエネルギー総体の中の比率では微々たるものでオール電化の場合の給湯や暖房などトータルなエネルギーが問題なのです。

暖房や給湯がすべて電力だとすると、発電から送電に至るエネルギーのロスが65%にもなります。

「オール電化」で(目先の)電気代を何%か安くするとうたっていますが、実は壮大なエネルギーの無駄遣い、環境負荷なのです。

オール電化は環境負荷を含めたコストの高いシステムで、いずれ環境回復のための新たな税金負担を強いることになって、我々の肩に重くのしかかってきます。

IHが…オール電化が…本当にお得で、環境にも健康にも良いものだとしたら、自然に普及することでしょう。
しかし、現状のままでは、オール電化は普及しないので、電力会社が独占禁止法に触れてまでも、過剰なイメージ戦略で強要しなければ広がらないという構造を、今のやり方は逆に表しています。

これからの季節は不快な静電気も増え、各家庭での電気製品の使用頻度も増えます。

電磁波は、距離の二乗、または三乗に反比例するので距離を置くことが最善の方法です。
ただヘドライヤー、ホットカーペット、電気毛布などは特に電磁波の強い製品であり、しかも距離が取りにくい製品となります。

電力会社は電力に置ける莫大な利益から、電磁波の健康影響をまったく認めず、従って対策もしていません。

これからの季節、さらに個人の意識と対策が高くならないと、その被害も目に見えない間にジワジワと広がって行くことになるでしょう?

(IH調理器と電磁波被害:参照)