肉を毎日食べていると、感覚がマヒして胃に負担がかかることも分からなくなってしまう・・・
野菜を食べるだけでは物足りない?なんて思い込みが消えていきますよ。
それは○○に秘密があります。体の細胞から元氣になります!
肉が大好きで、乳製品もたくさん摂る人たちは野菜に対する意識がが二の次になっているように思います。
肉や魚を毎日たくさん食べながら野菜をついでに食べるくらいでは、野菜の凄さは分からないのかも知れません。
特に肉が大好きな人は、野菜料理は物足りないと感じるかもしれません。
肉好きな人は十分な満腹感を感じる、ガツンと食べごたえのある食事が大好きです。
野菜はその添え物として氣休め程度に食べるくらいです。
しかし、食べ終わった後の胃に残る重たさやムカつき。胃にはかなり負担がかかっています。
こんな食事を毎日続けていたら、体はだるくて仕方がない。やる氣も出ない。
やがてメタボになり、体型も精神もだらしなくなってしまいます。
肉に多く含まれる必須アミノ酸のトリプトファンは、腸内細菌によってアミンやアンモニウム、インドール、スカトールなどの発ガン性物質になります。
このうちアミンが胃腸で亜硝酸と一緒になると、強力な発ガン物質であるニトロソアミンが発生します。
肉は繊維がないため腸内にとどまる時間が長くなり、腸内で腐敗して大量の毒素が発生し、それが血液に乗って全身を巡ります。
血液はドロドロになり、酸性に傾きます。これを中和させようと歯や骨のカルシウムが溶かされてしまうのです。
まずは試しに肉抜きで野菜をたっぷり食べてみてはどうでしょうか。
満腹感が穏やかで、まず胃が苦しくないことに氣づかれると思います。
そして、それまで食後に感じていた満腹感は体が満足しているのではなく、むしろ逆に苦しめていたと氣づきます。
初めのうちは食べた氣がしなくても、食べた後のダル氣のなさ、爽快感、体が細胞から喜んでいると感じるでしょう。
野菜の持っている力を体で感じると、そのすごさがよく分かります。
加熱しすぎると酵素や営養素が壊れてしまうので、生かさっと火を通す程度にしてください。
野菜の味もしっかり味わうことができますよ。
ベジタリアンという言葉は「健全な、新鮮な、元氣のある」という意味のラテン語「vegetus」に由来します。
つまり、体も精神も生き生きとしていて力強い人なのです。
肉を食べなかったら何を食べればいいの?と思うでしょう。
もともと日本には野菜をはじめとした食材が四季を通して豊富にあるのです。
私自身、肉を食べるのを止めてから野菜を食べる種類がぐんと増えました。
野菜は旬の時期が一番営養価が高く、その季節ごとに体に必要な営養素が詰まっています。
春野菜は寒い時期に体内に溜まった毒を出し、夏野菜は暑くてほてった体を冷やす、
秋野菜は夏の疲れを取り胃を休める、冬野菜は体を温める役割があります。
世界のベジタリアンの人口比率は、
インドが42%、イギリス16%、アメリカ15%、ドイツ10%、台湾10%と言われています。
日本は先進国の中でも肉を食べる人の比率が高いのです。
世界から日本食の素晴らしさが注目されていながら、恥ずかしいことに当の日本人は毎日肉を食べています。
どうぶつ園で幼いうちから誤ったどうぶつ観を植えつけられ、人間が狭い檻にどうぶつを閉じ込めて
管理下に置くことが当たり前という概念が浸透していきます。
まるで人間はどうぶつを自分達の言いなりにできると思っているかのようです。
私達人間もどうぶつも自然の一部だということをすっかり忘れてしまい、自然の摂理から外れて、
目先の好奇心ばかり追いかける愚かな行為です。
野菜をたくさん食べてくださいとお話しましたが、野菜だけを食べるということではありませんのでご注意ください。
まず野菜の力を感じるためにたくさん食べてみて、その後でバランスの取れた食事に移行してください。
理想的なバランスは私達の歯が教えてくれています。
雑穀類を噛み砕く臼歯が20本、野菜類を噛み砕く門歯が8本、魚類を噛み砕く犬歯が4本でできています。
それに合わせて穀類が5割、野菜類が3~4割、魚類が1割を目安に食べることです。
玄米や雑穀などの穀類、発酵食品、豆類や海藻など和食を中心とした食事を心がけましょう。
食養家の石塚左玄が「飲食に節なければ病を発して、天寿を全うすることはできない」という言葉を残しています。
肉を食べたり、食欲にまかせて食べ過ぎれば、必ず病氣にかかります。
もともと日本人は肉を食べる民族ではありませんでした。また、今より少ない食事量でとても丈夫な体をしていました。
目新しいものばかりを追いかけたり、楽をしたいという願望に身を任せていると、骨はもろくなり、筋力や反応力、免疫力、回復力など
体の機能が低下していきます。
日本人本来のの食事に戻し、生命力の強い体を作るための第一歩として、今回はまず野菜を食べることを提案させていただきました。
山本 和佳
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