原発稼動時につぎ込まれていた血税はなんと〇〇〇円を超えていた!?
金額だけではない原発による国民の負担はまだまだ続く…。
原子力発電が推進される理由のひとつに発電コストの安さがあります。
電力1kwを起こすのに必要な経費が、火力(石油)10.7円、水力11.9円なのに対し、原子力は5.3円と他よりも安く発電できるからです。
ですが、実は原子力での発電には一般会計や特別会計として多額の税金が投与され、その金額は今までで10兆円を軽く超えるとされています。そしてその分は上記の経費に含まれていません。
それに加え今回の原発事故のように賠償金も考慮したならば、決して安い発電所ではないということがわかります。
そして巨額な損害賠償金と福島原発廃炉にかかる費用の支払い能力が見込めない東電のかわりにまた私たちの血税が注ぎ込まれることになるのです。
それだけではありません。
半減期が30年と長いセシウムが5000ベクレルを超す値が検出された汚染土壌では米の作付けが禁止され、農家にも大打撃を与えました。
また、家畜のエサとなる牧草なども汚染され、そして取り残された動物達も汚染の対象とされ酪農家にも多大な被害が出ています。
漁業も、津波により船や建物などが破壊され一時廃墟と化してしまっても復興によりもとに戻すことは可能です。
ですが放射能で海が汚染された、魚が被曝したとなっては建物などの復興が済んだ後も漁で生計を立てることは難しくなります。
「汚染されている」という恐怖から日本産のものは海外で敬遠されています。
原発が経済に与えた打撃は計り知れないのです。
そして何より、人以外の生物に与えてしまった影響も忘れてほしくありません。
人間に飼われていたペットは飼い主がいなくては生きていけません。飼い主の見つからないペットは保健所に引き取られいずれ殺処分の対象とされてしまいます。
動物園の動物達も、震災のストレスで体調を崩しています。そして被曝も免れられないでしょう。
酪農家で飼育されていた牛や豚などの動物達は助けられることもなく飢えと乾きにより命を落としています。
それだけでなく、ストレスや飢え、そして被曝したそれらの動物達の殺処分が決定されました。
人のために飼われ、人の都合で殺される動物達。
私たちが小さいころから家庭や道徳の授業などで教わった「命の尊さ」とはかけ離れている行為といえます。
このようなことを防ぐには、農家や牧場や漁業の経営者、また動物園や学校、民家等は原発のそばにない方がいいことになります。
ですが日本のような他国と比べ人口の割に面積の狭い国ではそれはほぼ不可能なことです。
福島原発は海抜35mの大地に建設されています。原子炉には欠かせない水を取り入れやすいように、またできるだけ地震に耐えられるよう海に近くても比較的安定した層まで掘り下げられました。けれど、震災による津波については軽視されていたようです。福島原発事故は14mを超す津波が引き金となってしまいました。
他、国内にある55基のすべての原発も建設設定で10m以上の津波を想定されずに建設されています。
「想定外の事態」は今後も十分に起こりえることなのです。
ドイツなどは「脱原発」を以前から国の政策としていましたが、福島原発後「原子炉全廃」と政策をいち早く転換しています。
その背景には「反原発」に対する根強い世論の力があったとされています。
電気は現代はなくてはならないものですが、その為に原発を稼動し続けることには大きな不安が付きまといます。
とくに、原子力発電所のある地元に人にとって原発は今後の一生を左右しかねないおおきな「爆弾」でもあるのです。
福島は今、この時代にその爆弾が爆発しました。
私たちはただ被災地を復興させるだけでなく、これを機に今後の原発のあり方を見つめなおす必要があるのではないでしょうか。
今を生きる私たちだけでなく、これからを生きる子どもたちのためにもです。
木野 実