放射線の実態

今騒がれている放射能汚染、中でも人体に影響を及ぼしてしまう放射線。
その正体とは!?

放射線とは、放射線を出す元の物質があって初めて出るものです。
この放射線を出す物質のことを放射性物質と呼びます。
自然界には様々な放射性物質が存在します。

例えば、太陽です。太陽からは赤外線や紫外線等が放出されています。
赤外線や紫外線は電磁波の一種で、非電離放射線に分類されます。
放射性物質というとこういった電磁波のことまで含まれてしまうのですが、今問題の原発事故の放射性物質は電離放射線と呼ばれるものに分類されます。

わけて見るとわかりやすいと思います。
-非電離放射線-
長波、中波、中短波、短波、超短波、マイクロ波、赤外線、可視光線、紫外線
-電離放射線-
X線、γ線ベータ線、中性子線、陽子線、アルファ線、重粒子線
(長波~γ線までは電磁波と呼ばれ、ベータ線~重粒子線までが粒子線と呼ばれます。)

電離放射線は文字通り電離作用があります。
電離作用の電離とは、一つのものがバラバラに分離して、さらにマイナス電気を帯びた電子を移動させてしまいます。
簡単に言うと「安定していたものを不安定なものに変えてしまう」ということです。
電離放射線にはこういった作用があります。
そして、電離放射線には人体にも影響を及ぼします。
全ての物質もそうですが、人間を構成している原子や分子にはマイナス電気を帯びた電子が存在しています。
これを放射性物質(電離放射線)から出る放射線が電離作用で電子がたたき出されてしまい、マイナス電気を帯びた電子とプラス電気を帯びたイオンに分離されます。

また、これとは別にプラスでもマイナスでもなく、中性で安定していた分子などが分裂してしまい、「ラジカル」と呼ばれる過激な反応を持った物質が現れます。

この状態が科学的に不安定になった状態で、人体の中で様々な化学反応を起こします。
それにより病や老いの元凶とも言われる「活性酸素」が生まれてしまうのです。

次回は放射線と活性酸素の人体への影響をお話したいと思います。

川野 ゆき