細胞死「アポトーシス」

放射能物質が体内に入り込む内部被曝。内部被曝による活性酸素の大量生成。身体を錆びさせDNAまで傷つける破壊力を持った活性酸素、私たちの身体は無事でいられるのか!?

活性酸素の破壊力については前回までにお話しました。
私たちはこのような活性酸素に対しどのような対抗手段があるのでしょうか。

そもそも活性酸素は放射性物質によるだけでなく日常的に発生しています。
紫外線やストレス、喫煙、そして生命維持に欠かせない酸素を体内に取り入れるという行為からも発生しています。
このように日常的に活性酸素が発生するため私たちには活性酸素から身を守る手段がそもそも備わっています。

活性酸素とは細胞やDNAを錆びさせる、つまり酸化させる作用があります。
酸化とは、酸素と結合すること、または電子を失う化学反応のことです。
DNAが酸化、または障害を受けると細胞分裂時に異常が起こり、細胞のガン化といった、異常な細胞が発生してしまいます。そうなった場合、細胞は自ら死を迎えることがあります。DNAが自らの意思で死を迎える現象のことをアポトーシスといいます。
細胞死というと恐ろしいイメージがありますが、遺伝子的にプログラミングされているもので、例えばおたまじゃくしはカエルになる過程でしっぽが自然になくなっていきます。これがアポトーシス現象です。遺伝子の命令によって細胞を故意に消します。
活性酸素などによりDNAが損傷し、細胞分裂が正常に行われない、細胞がガン化してしまった場合など、私たちの身体は深刻な病気につながらないように細胞を排除するシステムを備えているのです。

このように私たちは全ての病の元凶とも言われる活性酸素から身を守るための免疫システムがあります。この免疫システムさえ正常に稼動していればある程度の活性酸素が発生したとしてもDNAは修復され、修復不可能な場合でも細胞死により身体は守られているのです。
そして、その免疫システムを正常に機能させる要になっているものが、「酵素」なのです。

酵素の活性酸素に対する働きについては次回お話したいと思います。

川野 ゆき