終わらない半減期・セシウム編

半減期を過ぎたころには別の放射性物質が発生!!
肉問題で騒がれているセシウム、本当に食べて大丈夫!?

前回は放射性物質の「半減期」と同じくらい大切な「崩壊」について放射性ヨウ素131を例にお話しました。
今回は放射性セシウムの崩壊についてお話したいと思います。

今、肉の汚染で問題となっている放射性セシウムはセシウム134とセシウム137の2種類とされています。

他にも水中からはセシウム136なども発見されていますが、ここでは主に134と137についてお話します。

まず、放射性セシウム134ですが、これの半減期は約2年です。
崩壊するときにベータ線を出し、ほとんどは放射線を出さない安定したバリウム134に壊変します。
まれに安定したキセノン134にも改変するようです。
安定したというのは、もう放射線を出さない物質に変わったということです。

セシウム134は2年と比較的短い半減期ですので、放射線を出す頻度がセシウム137と比べて、増してしまうことが一つ問題です。

では、セシウム137は半減期が約30年と長い半減期ですので、崩壊するペースはゆっくりとしているため、134に比べればまだましな放射性物質…ということにはなりません。

セシウム137は、崩壊してもすぐには安定せず、新たな放射性物質を発生させてしまうやっかいなものなのです。

セシウム崩壊するとベータ線を放出して、およそ95%が放射性バリウム137mに壊変します。
セシウム137からできるバリウム137mも放射性物質です。
セシウム137は、ゆったりしたペースでベータ崩壊で被曝し続けた後、その後のバリウム137mではガンマ崩壊で一気に被曝し続けます。

このバリウム137mの怖いところは、半減期はが2.5分ととても短いことです。
半減期が短いとその分放射線を出す頻度が増してしまいます。
短い時間に大量の放射線を浴びることになってしまうことが問題です。

また、バリウムもストロンチウムと同様にカルシウムに似た性質があるのも懸念される問題のひとつです。

バリウム137mはガンマ崩壊した後、放射線を出さない安定したバリウムになります。
(セシウム137の残り約5%は直接安定したバリウムに壊変します。)

以上のことから分かるように、問題視されているお肉を食べるということは、
短期(バリウム137m)、
中期(セシウム134)、
長期間(セシウム137)と三段階の放射線を浴びてしまうことになります。

今の時期にお肉を食べるということは上記したように三段階の被害にあう危険が増すということなのです。

また、セシウムは次世代に奇形などの影響を与えるとされています。

せめてこれから赤ちゃんを産む人や、子どもたちの食事には、気を使いたいものです。

川野 ゆき