なぜ放射線を浴びるのが危険なのか!?
放射線についての基礎中の基礎とは?
放射線とは、広い意味では、全ての電磁波および粒子線のことをいいます。
(粒子線は、原子核や、中性子、電子といった非常に小さい粒子の流れであり、主な粒子線としては、アルファ線(α線)、ベータ線(β線)、電子線、陽電子線、陽子線、重イオン線、中性子線などがあります。)
広い意味で使われる放射線とは少し異なり、今回の原発事故による放射線とは、物質を通過する時に原子や分子をイオン化(電子を引き剥がす)させる能力がある「電離放射線」のことを「放射線」と呼んでいます。
放射線は、放射性物質の種類(核種)ごとに、放出される放射線の種類や強さがちがってきます。
α(アルファ)線、β(ベータ)線、γ(ガンマ)線が今回の原発事故でもよく聞く名前ですね。
体の内部、または外部で放射線が通過すると、原子や分子はイオン化され、電子が引き剥がされることでフリーラジカルが生まれます。
このフリーラジカルは、失った電子を取り戻すため、ほかの物質から電子を奪おうとします。
そのため、また新たに電子が奪われてしまう(イオン化された)物質が発生してしまうため、各所で電子の奪い合いが始まります。
その電子の奪い合いこそが細胞や遺伝子を傷つけたり、活性酸素(酸素分子から電子が1個失われたもの)が生じて生命活動をさまたげる原因となっています。
放射線を浴びれば浴びるほど、細胞や遺伝子が傷つけられ、修復しきれない傷が増えていってしまいます。
短い時間(1ヶ月以内)に、内部被ばくを含めて浴びた放射線量の合計が、一定量(1シーベルト)を超えると急性障害が現われ、生態は生命活動が困難になり、危険な状態になります。
それ以下の場合は、すぐに障害は現われないのですが、数年後、十数年後…と、将来にわたって浴びる放射線量の合計に比例して、細胞異常(ガン)、細胞組織の突然変異(奇形)になる確率が高くなっていくのです。
次回は放射線の種類、α(アルファ)線、β(ベータ)線、γ(ガンマ)線の強さ、人体影響度の違いについてお話したいと思います。
川野 ゆき