シリーズ水素24~ノーベル賞医学者が目撃した奇跡~

●結核性腹膜炎の末期が治った?

●ルルドの泉で奇跡を見た。

●奇跡はゲルマニウムで起こるもの?

●水に科学のメスが入る。


「ルルドの泉」を巡っては、いくつかの逸話が残っています。

中でも有名なのは、医学、生理学の分野でノーベル賞を受賞したアレクシス・カレルが著した『ルルドヘの旅。祈り』(日本語訳版は春秋社刊)という本です。
アレクシス・カレルは1873年生まれのフランス人。「ルルドの泉」を訪問した頃には、リヨン大学で医学をおさめ医師として仕事をしていました。
ある時カレルは、巡礼団の付き添いとして、「ルルドの泉」を訪れることになります。
彼自身は無神論者であり、当時既に奇跡として騒がれていた「ルルドの泉」の真相をつきとめてやろうという氣持ちであったと書かれています。

巡礼団の中には、瀕死の病であったマリー・フエランという少女がおりました。
結核性腹膜炎の末期と診断されていた彼女を介抱しながら、カレルは「奇跡は起きないだろう」と予想しています。
また奇跡が起きたとする人々については「自己暗示だろう」と記述しています。

さてマリー。フエランは、「ルルドの泉」についた頃には、担架で運ばざるを得ないほど衰弱していましたが、泉の水をかけてもらうと回復の様子を見せはじめます。
何時間かしてカレルが「具合はどうですか」と声をかけると、「とても良いです。力はあまりありませんけど、治った感じがします」と答えています。

その後病院へ運ばれたマリー・フエランを診察したカレルは、「彼女は完全に治癒した」と書いています。
このことをきっかけに、無神論者だったカレルは奇跡の存在を信じるようになり、
敬虔なカトリックの信者になりますが、ありえない奇跡を肯定したことで科学者として逆に非難を浴びることにもなってしまいました。

その後カレルはアメリカに渡り、ニューヨークのー医学研究所で研究を続け、新しい血管縫合手術の開発や組織培養法、臓器移植の技術の研究で、
1912年、ノーベル生理・医学賞を受賞しました。また晩年、『人間、この未知なるもの』などのベストセラーを残しています。

果たしてアレクシス・カレルが日撃した奇跡とは何だったのでしょう。
瀕死の少女は何故回復したのでしょうか。果たして奇跡とはあるのでしょうか…

それは例えば、「効くと思い込むと本当に効く」プラシーボ効果だったのでしょうか。
カレル自身が「自己暗示」と書いたように、暗示にかかつて少女は回復したのでしょうか。
れとも少女かカレルのどちらか、あるいは両方が嘘つきだったのでしょうか。

疑い始めるときりがありませんが、カレルの偉大な業績(ノーベル賞)に敬意を払うならば、確かに瀕死の少女は「ルルドの泉」の水によって奇跡的な回復を遂げたと思われます。
それが神の意志なのか、それとも本当は科学的な根拠を持つものなのかは、カレルの時代には(1944年没)わからなかったことでしょう。
それからさらに半世紀以上たって、ようやく奇跡の水に科学のメスが入りました。

20紀を迎えて、今なお枯れることなく湧き続ける「ルルドの泉」の奇跡を、世界の科学者やマスコミが放置するはずはありません。
これまであらゆる科学的手段とテレビカメラがその謎に挑んでいます。
はじめルルドの泉に含まれているのはゲルマニウムではないか、と言われていました。
成分分析をすると、普通の水よリゲルマニウムの合有量がやや多いから、というのです。しか
し多いといっても、普通の水より「やや多い」程度です。果たして「やや多い」程度のゲルマニウムで瀕死の少女が完全に治癒するような奇跡が起きるのでしょうか。

つづく

「すごい水」(ブレインキャスト)より一部抜粋


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