【一般無料】平均寿命ではなく健康寿命を伸ばす(ニュース・市民の視点)

近年WHO (世界保健機構)は、平均寿命ではなく「健康寿命」という指標を提唱するようになりました。これは人が亡くなるまでの単純な命の長さではなく、
元氣で生活できている期間を指します。実際には、老化によって起きる病氣などで要介護状態になった期間を平均寿命から引いて算出します。

例えば日本の平均寿命は男女の平均で約80歳ですが、健康寿命となると74歳と算出されています。
74歳という健康寿命も世界一なのですが、要介護状態は平均で6年も続いているわけです。

介護といっても寝たきりとは限りません。生活上、誰かのサポートが必要になった状態が要介護状態です。
完全に自立した生活を送るのが難しくなった状態ですから、身の回りのことが自分でできる人も、買い物や外出で介護を受けているケースは多いでしよう。

これは日本に限ったことではありません。長寿の国では要介護状態は総じて長いのが特徴です。
世界第2位のオーストラリア、以下フランス、スウエーデン、スペインのいずれもが、健康寿命が72〜73歳であり、6年前後の要介護状態と発表されています。
長寿の国は医学が発達した先進国がほとんどのため、年をとって多少体が不自由になっても、手助けがあれば長生きすることが可能だからです。

とはいっても要介護状態が6年以上というのは、決して喜べる状況ではありません。前述のように、誰もが最後の最後まで元氣で生活することを望んでいます。
ほとんどの人が健康寿命=実際の寿命であってほしいと考えているでしよう。前述の「ピンピンコロリ」とはまさにこの健康寿命=実際の寿命をめざしているわけです。
そのためにも、従来の医学における「治す医学」ではなく、予防医学、あるいはアンチエイジング医学が重要になってくると言えるでしよう。

若い頃ならいざしらず、年をとると病氣の回復が遅くなり、場合によっては治らない障害となる場合もあります。
これからの時代は、病氣にならない、病氣を未然に防ぐ予防医学、老化をくいとめるアンチエイジング医学が重要になってきます。

アンチエイジング医学に限定すると、若返りや美容面ばかりが注目されているようです。
顔のシミやシワ、タルミをとる、ホルモン剤やサプリメントで若さを維持するなど、若く美しくありたい女性のための医学だと思っている方も多いでしょう。

しかし実際には、アンチエイジング医学は、老化を一種の病氣ととらえ、どうやってくいとめるかを考える予防医学そのものです。
シミやシワ、タルミなどの皮膚や外見の表面的なものだけでなく、動脈硬化や高血圧、糖尿病などの生活習慣病や、更年期障害など、加齢に伴う全身の疾患が対象になります。
そして予防医学、アンチエイジング医学の上で、老化の最大の原因物質である活性酸素の害をいかにしてくい止めるかは重要な課題になっています。
活性酸素の害とはイコール酸化、全身の細胞の酸化ですから、抗酸化物質が大変注目されています。

抗酸化物質については、第2章の「活性酸素に対抗する物質=抗酸化物質(スカベンジャーとの項で既に述べましたが、本来は、われわれ人間の体に備わっているものです。
それが老化とともに衰えて充分に機能しなくなっていく。活性酸素の発生に追いつかなくなるのが老化です。

そのため抗酸化物質のサプリメントが大人氣です。
有名なところではコエンザイムQ lOがあります。この物質は本来われわれの体内に存在する補酵素で、SODなどの抗酸化物質を助ける役割を果たします。
若返りサプリメントなどと考えられ、今では市場に大量に出回っています。他にもアスタキサンチン、アルフアリポ酸、ピクノジェノール、グルタチオンなど抗酸化サプリメントとして人氣が沸騰しているものが急増しています。

それ以前からあるビタミンCやE、亜鉛やセレニウムなどのミネラル、ベータカロチン、カテキン、フラボノイドなど、あるいはそのサプリメントもあります。
あまりに種類が多いので、 一体何を選んだらよいのか迷ってしまう、困ってしまうという人も多いのではないでしょうか。

そして本物と呼べるものがほとんどないのが現状です。

つづく

「すごい水」(ブレインキャスト)より一部抜粋


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