【一般無料】シリーズ酵素3~体内にある「潜在酵素」と外部から取り入れる「食物酵素」

さて、体の中で働いている「酵素」には、大きく分けて二種類あります。
一つは「代謝酵素」と呼ばれるもので、もう一つは「消化酵素」と呼ばれるものです。

「消化酵素」とは、文字どおり食べ物の消化に役立っているものです。この「消化酵素」以外はすべて「代謝酵素」です。
特に腸管から吸収した栄養素は血管を通って各諸器官に運ばれ、その後エネルギーに変換され、生命活動を担うためのあらゆる化学反応を司ります。
ハウエル博士は体内に存在する酵素を総称して「潜在酵素」、生の食べ物の中に含まれ外部から取り入れられる酵素を「食物酵素」と呼びました。

私たちは生まれながらにして、体内で潜在酵素という名の「代謝酵素」「消化酵素」製造の機能を持ち合わせています。
消化酵素の働きによって消化。吸収された栄養素を活用し、代謝酵素が正常に働きます。私たちの体はこうして健康に保たれているのです。

すべての器官、組織の中には、独自の働きをする「代謝酵素」が存在します。調査によると動脈内だけでも九八種類の異なった代謝酵素が発見され、
心臓、脳、肺、腎臓など至るところで別々の働きをする代謝酵素が存在しています。

これらの臓器には、それぞれ数千という酵素が存在しますが、どのくらいの数が存在しているのか解明されてはいません。

酵素はそれぞれ独自の仕事を遂行していきます。たとえば、プロテアーゼという消化酵素はタンパク質を分解する仕事を行ない、
SOD (スーパー・オキシド・ディスムターゼ)という代謝酵素は活性酸素を除去する働きをするなど、各酵素群が決まった役割分担で仕事を行なっています。
すなわち、健康に生きられるかどうかは、これらの代謝酵素群が無駄なく本来の働きをしてくれるかにかかっています。

外部からの妨害もなく、これらの代謝酵素が十分に作られ、体内で円滑に使われていれば、病氣とは縁のない生活が約束されるのです。
三大栄養素も酵素がなければ消化不能
代謝酵素の不足は、健康を害し、重大な病氣のもととなることがわかってきました。 一九二〇年には八〇の代謝酵素の存在が確認されましたが、
一九六八年までには一三〇〇種類が判明し、現在では数千の代謝酵素が知られるに至りました。

しかし、まだまだ未知の酵素による反応も数多くあるのです。

いずれにしても、これら代謝酵素が体を正常に動かし、老化を防ぎ、病氣やケガを回復させる働きをしているのです。
さてその代謝酵素を円滑に働かせるためには、食物に含まれる栄養素を正しく消化・吸収しなくてはなりません。

この仕事を担うのが、消化酵素群です。体内で働く消化酵素も数多くありますが、
なかでも三大栄養素(タンパク質、脂肪、炭水化物)の消化役として代表的な消化酵素がプロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼです。
体内で働く消化酵素群はこのほかにもたくさんあります。

これらの消化酵素群は膵臓、肝臓などで作られます。腸内細菌も酵素反応に大きな影響を及ぼしています。
ここで酵素の具体的な働きを簡単に説明します。

私たちは食べたものを口に入れたあと、唾液によって分泌されるαlアミラーゼという消化酵素を用い、
まずその食べ物に含まれている炭水化物を消化することから消化作業を始めます。

次に、胃に食べ物が到達すると、胃酸と協力してペプシンという酵素がタンパク質を消化していきます。
私たちにとって最も大切な三大栄養素(タンパク質、脂肪、炭水化物)は、日から小腸に至るまで、それぞれの場所でそれぞれ異なる消化酵素により分解・消化されていきます。
やがて、ほとんどの栄養素は分子レベルまで分解。変換され、小腸の小さな穴から吸収されていきます。
一般的にいって、栄養補給には三大栄養素を中心として九種類のアミノ酸、三二種類のビタミン、一九種類のミネラルが必要とされますが、
毎日の食生活でこれらの栄養素を取り入れていくことが理想の食事といえるでしょう。

つづく

スーパー酵素医療より抜粋

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