【一般無料】シリーズ酵素6~酵素の定義(ニュース・市民の視点)

六大栄養素とはタンパク質、炭水化物、脂肪、ビタミン、ミネラル、繊維の6つです。これに水を入れて7大栄養素といいます。
ビタミンは補酵素であり酵素の補剤です。つまり酵素の子分格なのに親分の酵素が七大栄養素にも入っていないというのは、誠におかしい限りです。
結局サムナーの「酵素の本体はタンパク質である」という発表から酵素の本質がねじ曲げられ、

バブキン教授の「酵素は無限に作り出される」という間違った理論に振り回され、正しい酵素研究はハウ.エル博士のいうように「50年遅れた」こととなりました。
酵素の本質はタンパク質ではありませんでした。確かに酵素はタンパク質に取り囲まれてはいます。

しかしそれはあくまで外殻といってよいものです。
真実の酵素は、タンパク質を骨格として生きている「生命力」そのものなのです。
もしタンパク質が本質なら、ホルモンもタンパク質といわなくてはなりません。

その後酵素は、「生物の体の中で起こる化学反応の触媒」という性質が働きとして認められました。
化学反応の触媒という概念は、1937年にスウェーデンのベルセリウスが提唱したものでした。
この「酵素は触媒である」といぅ概念は、誤りではぁりませんが、これだけで酵素の働きをすべて表わしていることにはなりません。
なぜなら酵素は生きており、摂氏四人度以上の加熱でほとんど死んでしまうからです。つまり「単なる触媒でもない」ことになります。
結論として、「酵素は酵母に存在するタンパク質を骨格とした触媒的働きをする生命力』ということができるようです。
では「触媒の働き」とは、何でしょうか。

酵素はある特定の物質に作用して、特定の反応を進行させる働きを持ちます。「酵素の特異性」といわれる性質です。
私たちは、毎日何回か食事をしますが、食べ物の種類や質はさまざまです。しかも何を食べても、体の中で酵素は働くのです。
食べたもののさまざまな質に応じて働くのです。ご飯を食べたなら主成分のデンプンを溶かすための酵素が出現し、細かく分解します。
炭水化物(デンプン)を分解するためには、アミラーゼと呼ばれる酵素が主に働きます。

アミラーゼはブドゥ糖のつながりを見つけてデンプンを分解していくのです。しかしセルロースは分解しません。
タンパク質が日から入ると、今度はタンパク質を分解すべくプロテアーゼと呼ばれる酵素が出現し、アミノ酸にまで分解します。
脂肪(脂質)を食するとリパーゼと呼ばれる酵素が働いて、多価のアルコールと脂肪酸にまで分解します。
このように私たちの体内では食べたものの種類に応じて酵素が特異的に反応し働いているのです。
それも数千の化学反応は同時に進行し、驚くべきことにこれら数千の酵素の進める反応はすべて異なっているのです。
原則として、 一つの化学反応に対応して一つの酵素が存在し、その反応を進行させるのですが、それを同時にしかも何千も行なっているのです。
酵素は特定の「基質」という物質に作用し、特定の化学反応を進行させるというすばらしい能力を持った「生きた触媒」なのです。

つづく

グスコー出版 スーパー酵素医療 より抜粋


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