シリーズ酵素9~体力の衰えは酵素製造能力の衰え~

体力の衰えは、比較的早くから認識できますが、食べ物の消化など、体の中で起こっている内臓の衰え、
ひいては酵素製造能力の衰えは、病氣になってから認識することがほとんどではないでしょうか。

シカゴにあるマイケルリーズ病院のメイヤー博士は、唾液中の酵素は、69歳以上の人に比べて、若い人のほうが30倍も多いと発表しています。
西ドイツのエカード博士は100名の尿サンプル検査を行なったところ、アミラーゼという消化酵素(炭水化物を消化)の単位が、若い人の数値は、
平均で25でしたが、年をとった人は14でした。

このように消化酵素の単位は、加齢とともに減少していきます。この世に生を享けてから、現在に至るまでに、体内で製造された酵素の量は膨大なものでしょう。

食べ物の消化に費やされた酵素、免疫力として病気のときに活躍している酵素、一息ごとに体内に残る活性酸素という名の悪玉を退治する酵素、
見る。聞く。触る・話すための酵素反応など、書き表わすことも不可能な酵素たちが、私たちの体の中で今も製造され活躍しています。
加齢とともに、その製造能力が限界へと近づいていくことは明白です。人は、生まれながらにして一定の酵素製造能力を持っています。
人によって違いはあるものの、「体内酵素を早く使い切るか、温存しながら、いかに大事に使うかによって、長寿と健康は大きく左右される」とハウエル博士は、
酵素栄養学で説いています。

さらに、このことを、「酵素銀行」という預金口座にたとえました。
それは、人は生まれながらにして、酵素預金=潜在酵素(一生で決まった量の製造能力とを持っていて、その預金だけを使い続けた人は、早く破産してしまうというものです。
その反対に、元本である潜在酵素をなるべく温存させながら、酵素をよそから預金口座に補っていくような食生活をしている人は、それだけ長く生きられるというものです。
今までの説明でもわかるように、私たちの体は栄養素を材料として、酵素という作業員によって成り立っています。

体内では、日夜、代謝酵素が製造され、生命維持のためにフル活動し、食物が摂取されれば、消化活動のための酵素が製造されます。

つづく

グスコー出版 スーパー酵素医療 より抜粋



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