シリーズ酵素11~消化不良の原因は胃酸の不足

ゲップや消化不良は胃酸過多が原因である、と思っている方はたいへん多いと思います。
実は、これはまったく逆で、ほとんどの場合胃酸不足によって起こっているのです。

胃酸の主成分である塩酸は、ペプシノーグルと呼ばれる酵素をペプシンに変えます。
これはタンパク質を分解する酵素です。

もしこの胃酸(塩酸)が少ないとなると、タンパク質の分解はますます少なくなっていきます。
制酸剤や胃薬というのは、この胃酸(塩酸)を抑制する薬であり、
一時的に効いた感覚は生じるかもしれませんが、かえって消化不良を助長することになるのです。

その結果、腐敗が起こり病氣へとつながっていくので、制酸剤や胃薬の常用は極力慎まなければいけません。
おもしろいことに胃酸不足(胃下部の塩酸不足)は、非常に多くの胃酸がからんで発症します。

腹部膨満、ガス、ゲップ、便秘、下痢は、まさに胃酸不足の現われそのものなのです。
これらの消化器症状は大病、難病、慢性病の出発点です。ですからできるだけこの症状の時点で対処しておく必要があります。
具体的にはファスティングの励行と酵素の摂取です。これでほとんど正常な胃腸の状態に戻ります。

酵素と並んで食物繊維を多く摂ることくらい健康にとって重要なことはありません。食物繊維の摂取には次のような効果があります。
・大量の便通を可能にし、便量を増大させる。
・便量増大に伴い腸内細菌が正常化する。
・腸内腐敗菌が減少する。
・必要で良い栄養素の吸収が可能となる。
このように健康にとって計りしれない効果があります。
こういった食物繊維を多く摂取すると、まず腸内の善玉菌が反応します。繊維は吸収されずに便塊を多く形成します。
そして良い栄養素だけが吸収されるのです。
ただし、よく噛まないと酵素の反応がついていけず、異常発酵を伴うことになります。
腸で大量のガスが発生することになるので、よく噛むことも大切です。よく噛めば、日中にプチアリンやアミラーゼといった消化酵素が増え、消化はさらによくなるのです。

グスコー出版 スーパー酵素医療 より抜粋

つづく


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