これまで放射線について、その正体や人体にどのように影響するのか等をお知らせしてきましたが、今回からもっと広い範囲の放射線、一般的に言われている「電磁波」についてお話していきたいと思います。
今回は電磁波の初回ということで、最も基本的な、電磁波とは一体何なのか、ということをまず知っていただきたいと思います。
電磁波の説明で欠かせないのが「電場」と「磁場」の2つです。
まず、電場とはどういうものなのでしょうか。
『電場とは?』
大地、空気、水、木、動物、植物、地球、全てのものは原子と呼ばれる物質の集合体でつくられています。
その原子は、中性子、陽子、電子で構成されていて、陽子がプラス電荷(正電荷)を持ち、電子がマイナス電荷(負電荷)を持ちます。中性子はどちらの電荷にも偏りません、中性です。
原子の中の陽子が電子よりも多ければ、その原子はプラス電荷を持ちます。
逆に電子が多ければ、その原子はマイナスの電荷を持ちます。
プラスとかマイナスとか電荷とか、まるで電気みたいですね。
そのとおりで、電気とは、電荷の移動や相互作用(2つ以上の存在が互いに影響しあうこと)によって発生するさまざまな物理現象の総称です。
あらゆる場所に原子は存在しているので、その空間や、または物体にプラス電荷が多く集まっていたり、マイナス電荷が多く集まっていたり、ちょうど同じくらいの量で存在していたりとさまざまです。
その空間にある電荷量の合計(正味の電荷量と呼ぶ)が、プラス、マイナス、どちらかに傾いたとき(どちらかの方が多いとき)、その物体や空間は帯電しているといいます。
帯電している空間は、電荷の影響で、周囲の空間の性質が変化します。
この、電荷により性質が変化した空間を電場(電界ともいう)と呼びます。
『磁場とは?』
電荷が運動すると、磁気の場が生じます。
磁気とは、磁石のS極N極のようなもので、お互い反発しあったり、逆に引き合ったりする力のことです。
つまり、電場は電荷の量がプラスかマイナスどちらかが多い場、
磁場は電荷によって発生した磁気の力が働く場、ということになります。
電場が磁場をつくり、磁場が発生したことでまた電場が生まれ、その電場によってまた磁場が生まれ…と、このように磁場の変化(お互いの電磁誘導)によって空間に波が発生します。これが電磁波と呼ばれるものです。交互に相手を発生させあうことで、空間そのものが振動する状態が生まれて、電磁場による周期的な変動が周囲の空間に横波となって広がっていきます。
エネルギーの放射現象の一種とされ、そのため電磁放射とも呼ばれています。
初回からなんだか難しいような感じになってしまいましたが、ようは、電磁波とは、空間の電気によって作られた波!ということです。
電磁波の正体がわかったところで、次回からも電磁波について学んだことをお伝えしていきたいと思います。
川野 ゆき